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1on1は戦略的に


こんにちは。こいけです。

メンバーとの1on1ミーティング。
定期的にメンバーに向き合える時間として、実施が当たり前の職場も多い。


この1on1も決まったルールはないので、属人的でブラックボックス化しやすい時間。そして自身が1on1で受けた体験が他者に行う1on1のベースになることも多い。

わたしは転職して間もない頃、毎朝行われるブラザー(育成担当の先輩)との1on1があまり好きではなかった。


毎朝の1on1で聞かれるのは、やったやっていないの確認が中心。


中途ということもあってタスク管理はある程度できていたので、やらなければいけないことはやっていたし、意図的に今やらないと決めたものもあった。


その「やってない方」にフォーカスし、毎朝やったやってないの確認をされる時間が割と苦痛だった。

「これって誰のための時間なんだろう」

自分が頂いているというよりは、先輩が状況を把握するための時間という印象が強かった。
(時間頂いていたのにすみません。。)

そんな経験もあり、1on1はメンバーが利があると思える時間にしたいと思うようになる。

わたしもまだまだ試行錯誤の1on1を整理してみる。


関係の質を高める時間は惜しまない

1on1の頻度は基本的には週1回。
何かあればすぐにチャットや口頭で相談できて細かいやりとりが発生しないマネジャークラスとは隔週にするなど、人により頻度を変えるケースはある。


異動などでのメンバーとの初回1on1は、メンバーの人となりや考え方を知るための時間をもらっている。


自分の紹介は1対Nでできても、メンバーを知るにはやはり一人ひとりとの時間が必要不可欠。
期初のタイミングと重なればさらに目標設定のミーティングも行うので、メンバーには相応の時間をもらうことになるが、メンバーの関心事や考え方を理解しているとその後のコミュニケーションの取り方が最適化しやすい。
そして何より、目標が定まっているとメンバーが自走しやすい



そのための時間は可能な限り惜しまない。


業務以外の空間を大事に


業務上確認しなければいけないことは日々のチャットや会話をそれぞれのタイミングで都度。1on1では可能な限りそれ以外の空間を大事にする。

その一つが内省支援。


何か新たな試みをしたメンバーがいれば、こんな風に会話を進めてみる。

最近◯◯始めたじゃない?あれ、何かキッカケあったの?
へー、何が心を動かしたの?
ほー、実際やってみてどうだった?
はー、何でそう思ったの?
おー、そう思えたのは良い気づきだったね。ナイストライ!


些細な変化を見つけて例えばこんな風に投げかけてみる。内省の壁打ちを行うことで、日々の業務で視野狭窄にならないよう、視野の開放を意識してみる。


メンバーも自分の言葉で言語化することで、自分の関心事を再認識できたり、再現性に繋がったりもする。


単に話してスッキリしたり、心のモヤが晴れる体験ができるだけでも関係の質は高まるし、業務以外にキャリアやライフに関する話もフラットにできると心理的安全性にもつながりやすい。


中長期の話にも触れてみる

以前、目標設定でガチっと定めた目標は振り返りのタイミングまで寝かせず、日常につなげて経過観察するのに1on1が最適という話に触れたが、まさにそれ。

月に1回くらいは目標設定に連動させて、中長期の話にも触れてみる。


どんな時間にしたいかを聞いてみる

あくまでも主体は上司ではなくメンバーだと認識してもらう。(主導するのは上司で良いけど、主体はあくまでも本人であるという話。)

「何か聞きたいこと先にある?」
と聞いても
「大丈夫です!」
で終わってしまうことも。



これは単に関係の質が良くないか、1on1の主体者を上司に委ねてしまっているということ。
前者の場合は、いま一度関係の質を高める時間を増やしたいところだけど、後者の場合はメンバーの意識を一度リセットさせてみる。

「今日のこの時間をどんな時間にしたい?」


これは以前、コーチングの先生に問われてハッとした質問。


当時この質問で、月1回のコーチングセッションの主体を完全にコーチに委ねていたと気付かされた。これがコーチングセッションでの向き合い方を改めるキッカケとなった。

それからこの質問も必要に応じて使うように。
1on1の主体者はあくまでもメンバーだと認識してもらう。


相手の成熟度で関わり方は変える

入社や異動したての新人メンバーをマネジャーが直接育てるなら、当面は業務支援の比率が多くなるけど、ある程度自立してきたら、もしくは業務支援を行うブラザーが別でいるなら、業務支援と内省支援との役割分担や比率を意識したい。


今と未来の自分をブリッジさせる

「今の職場」と「メンバーのWill」を無意識に切り分けて考えるメンバーは意外と多い。それを無理矢理にでもブリッジさせてあげると意外と日々の取り組みが未来の自分につながっていることに気付けたり、未来の自分に繋げるために日々の取り組みに創意工夫が生み出されたりする。


日々の業務に忙殺されるとすぐに忘れそうになるけど、1on1や目標設定ミーティングで元の軌道に引き戻してあげる。


そうやって1on1を戦略的に使ってみると、結果的にエンゲージメントが高まり、仕事でも良いパフォーマンスが生まれる。それはチームにも伝播する。


たかが1on1。
されど1on1。
せっかくやるなら戦略的に。


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