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弟夫婦の妊娠報告を聞いて、大人になった今も母の期待に応えようとしていることに気付いた話

最近、弟の奥さんが妊娠中だと母が嬉しそうに私に報告してきた。

弟夫婦には既に子供が2人いて、今は3人目を妊娠中。

とてもおめでたいことなのに、妊娠の報告を聞いた時私の心はざわついた。
素直に喜ぶことが出来なかった。


我が家には5歳の息子と3歳の娘がいる。
2人とも会話出来るようになり、少しずつではあるが自分のことを自分で出来るようになってきたので、育児の大変さはだんだん減ってきた。

しかし、夫に「3人目欲しいと思ってるよ」と言われた時は即答で「無理」と答えるほど、私は3人目を望んでいなかった。

その理由は3つある。

①つわり期間が辛い
1人目の時より、2人目のつわりの方が辛かった。一日中気持ち悪くてひたすら寝て過ごしていた。つわりは辛かったが、一番辛かったのは息子の相手を出来なかったこと。まだ話が出来ない息子にテレビを見せながら、ひたすら横になっているのは息子に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

②2人の寝かしつけ問題
基本的に夫は仕事が忙しく、子供が起きる前に出社して子供が寝た後に帰宅する生活を送っていたので、毎日ワンオペだった。息子は日中保育園に行っているので問題は無かったが、寝かしつけに毎日苦戦していた。娘はミルク拒否で母乳を飲みながら寝る。授乳の間は息子に待ってもらうのだが、当時2歳の息子が待てるはずもなく「ママ抱っこ」と抱っこをねだられる。息子の声で娘が寝れないという状態で毎日寝かしつけに1、2時間かかっていた。2人同時に泣くと手に負えず、ただ泣き止むのを待つ日々が続き、自分も泣きながらどうすることも出来なかったことを今でも思い出す。これが育児をしていて一番辛かった出来事だと思う。

③夫の家事育児協力度が未知
「3人目が生まれたら育休取るよ」と夫は言うが、転職を考えていて現実的に育休取得は難しい。会社が変われば残業が多くなる可能性もあり、確実に平日はワンオペになる。休日の家事育児参加度は20%ほどで、今後参加してもらえる保証は無いし期待も出来ない。

自分の中で3人目は望んでいないとはっきり分かっているにもかかわらず、弟夫婦の妊娠報告にざわついたのはなぜか。

それは両親が「私にも3人目を望んでいるのではないか」と思ったから。

直接親から3人目について言われたわけではない。でも、なんとなく3人目を望んでいるのは知っていた。姉夫婦に3人目が生まれた時はかなり喜んでいたから。

「お母さんは弟夫婦が3人目を妊娠して嬉しいんだろうな」
「姉も子供3人いるから私も3人目作らないの?と言われるかもしれない」

そう思ったら子供は3人いた方が良いのかもしれないと考えていた。それは「母の期待に応えないと」と勝手に思い込んでいたからだ。

私は4人兄弟の3番目で、常に姉と比べられて育ってきた。「お姉ちゃんは出来るのにあんたは出来ない」そう言われて育ってきた私は今回も母の期待に応えないと比較されてしまうと思い込んでいたのだ。大人になってからも自分は親の期待に応えようとしていたことに驚いた。

子供の頃の考え方の癖は大人になってもなかなか治らない。
これは自分で気付き、その都度修正する必要がある。
今回私は弟夫婦の妊娠報告をきっかけに気づくことが出来た。

家族計画は私達夫婦で決めたい。他の人の意見は関係ない。
そう思った出来事だった。

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