2022年に読んだ本まとめ

多分全部記録できていないと思います。
基本的に全部に目を通した本のみを挙げています。
感想や一言メモを随時書き足して行きます。

  • 雪国』 川端康成
    年末年始、越後湯沢に旅行に行ったのでついでに。小説に読み慣れていないので、ストーリーというより言語表現で魅せてくる小説は少し読みづらかった。でもそのわからなさも新鮮で旅行にちょうどいい読書になった。

  • 科学的な適職』 鈴木祐
    就活中に読んだ。いろいろと納得する部分は多かったが、そんなに論理的、科学的判断を続けられるほど自分は強靭なメンタルを持っていないので、書かれていた事のうち自分に都合のいい部分だけ心に留めて、実際の就職先はほぼ感情優先で選んだように思える。

  • 教養としての茶道』 竹田理恵
    なんとなく知らない世界を覗いてみたくなって。しかし内容の薄さに落胆した。近年「教養としての」が枕詞のビジネス書が多いが、全部こんな感じなのか。「教養としての」というよりは「雑学としての」といった感じ。これがきっかけで「教養としての」系の本を警戒するようになった。

  • 融けるデザイン』 渡邊恵太
    あまり内容覚えていないが、面白かった記憶はある。暇があったら読み直して書き足します。

  • AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 新井紀子
    Kindleで無料で読めて、本屋とかでみたことあったので。言語処理とかIBMのワトソンとか、東ロボくんとか、AI界隈で有名な話をいろいろと初めて知った。タイトルは狭そうだが、内容はAIが実際のところ何をやっていて、それゆえにどこに限界があるのかがわかりやすく説明されているので面白い。ただめちゃくちゃ簡潔な説明なので、これでわかった気になるのは危ないと思われる。

  • クリエイティブ課題解決術』 斎藤太郎
    企画の本。角ハイボールやポケトークの企画の裏話が読めるのは面白かった。「解決術」として書かれていることは言われてみれば至極当たり前のことで、結局小手先のやり方とかじゃなくて、多くの関係者やプレイヤーがいる実際の現場でそれを判断、実行できるかが重要なんだなと思った。

  • 言語学バーリ・トゥード』 川添愛
    前述の『AI vs.教科書が~』や「ゆる言語学ラジオ」で言語学に興味を持っていたときに勧められた本。言語学者のコラム連載の書籍化なのでかなりライトだが、日常を題材に言語学ってこういうことやってるんだというのが垣間見れる。

  • 文明の生態史観』 梅棹忠夫
    前々から何かで気になっていた。何で知ったかは覚えていない。世界の構造化の視点は面白いが、単純化しすぎではという気もする。ある一つの視点における構造化の例であって、世界の原理ではないということを忘れないようにしようと思った。

  • 『電通と博報堂は何をしているのか』 中川淳一郎

  • 『LIFE SHIFT』 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット

  • 『神経美学』 石津智大

  • 『脳は美をどう感じるか』 川畑秀明

  • 『火花』 又吉直樹

  • 『はじめて出会う心理学 改訂版』 長谷川寿一ほか

  • 『なぜ脳はアートがわかるのか』 エリック・R・カンデル/高橋洋 訳

  • 『世界中が夕焼け』 穂村弘、山田航

  • 『物語のカギ』 渡辺祐真

  • 『基礎からわかる 論文の書き方』 小熊英二

  • 『芸人と俳人』 又吉直樹、堀本裕樹

  • 『水上バス浅草行き』 岡本真帆

  • 『短歌を読む』 俵万智

  • 『N/A』 年森瑛

  • 『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子

  • 『天才による凡人のための短歌教室』 木下龍也

  • 『風立ちぬ』 堀辰雄

  • 『照葉樹林文化ー日本文化の深層』 上山春平ほか

  • 『生物から見た世界』 ユクスキュル

計27冊。映画より一冊読むのに時間はかけていると思いますが、映画より数が多かったのは意外でした。

いままで小説を全然読んできませんでしたが、2022年は小説に少し足を踏み入れた年でした。芥川賞、文學界新人賞受賞作を読み、短歌、俳句などの詩歌にも興味をもちました。この傾向は現在2023年も加速しています。

MVB(Most Valuable Book for me)は、正直決めかねますが、しいて言えば『火花』ですかね。今更感すごいですが。この作品が面白いのはもちろんですが、作品自体というより、僕が小説って意外と面白いんだなと思い始めた時期と重なっていたので、自分の読書体験の転換点となる作品になりました。

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