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第75椀 まるごとタマネギスープのお味噌汁

初出:2020年6月3日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ:『この下ごしらえで』
「まるごとタマネギスープのお味噌汁」

先日愛知県知多産のとれたてタマネギをいただきまして、これがまたでっかい。一玉500~600グラムはあります。いつもは小さいものを選んでまるごとタマネギスープを作っていますが、このでかいやつをまるごと煮たら面白いだろうなぁという思いがふつふつとわいてまいりまして、作ってみました。4つまるごとは鍋いっぱいです。

作り方を少し書いておきます。タマネギは天地を少し落とし外の皮を剥いて、アタマに十字の切り込みを入れます。肉は何でもいいですが、骨付きの鶏肉とか、手羽先とかあればグッといい出汁が出ます。今日はたまたま鶏胸肉があったので、食べやすい大きさに切って、何となく薄い塩味がつくかなーぐらいの塩をして10分くらい置いておきます。ベーコンやソーセージならそのまま使えるのでさらに簡単です。

鍋に昆布(10センチ角くらい)とタマネギ、塩をしておいた肉を入れ、飲んでもおいしいと思える日本酒(一合くらい)。水をひたひたに入れて中火にかけます。ニンニク、ショウガを入れると、さらにスープっぽくなります。

ふつふつしてきたなーと思ったらアクをすくって、弱火でコトコト1時間~1時間半くらい煮込んで、タマネギのアタマが開いてきて柔らかくなったらOKです。普通ですと最後に塩で味をととのえ、器に盛って黒胡椒とか唐辛子とか各自お好みの風味付けでいただきますが、今回は、透明に出来上がったタマネギスープとお味噌汁を両方楽しみたいという方法で仕上げます。

タマネギを器に持ったら、アタマにお味噌をそのままのっけて、タマネギを崩しながらいただきます。最後には味噌が溶けてお味噌汁が出来上がるという寸法です。簡単でおいしいので、ぜひやってみてくださいまし。

ところで、今月のテーマ『この下ごしらえで』は何だったのか?と言いますと、まず「まるごとタマネギのスープ」を作っておく、、、という少し強引なやり口でした。

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「まるごとタマネギスープのお味噌汁」
出汁:昆布、日本酒
具材:タマネギ、鶏胸肉、塩
味噌:手前味噌(米麦混合麹)


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