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フリーランスエンジニア1年目を振り返る
あいさつ
こんにちは。koichiです。
私が会社を辞めたのが2022年7月。
個人事業主としてフリーで働き始めたのは2022年10月。
なんだかんだ1年が経過しました。
なので今回はフリーランスエンジニアの1年目を振り返っていこうと思います。
音声でも振り返っているので興味がある人はご視聴ください。
少し長いですが…
仕事内容と働き方
まずは仕事内容と働き方です。
職種は変わらずWebのフロントエンドエンジニアとして働いています。
業務委託でフルリモートの週4勤務で土日と火曜日休みです。
パソコンは会社支給のmacbookを使っています。
フリーの業務委託のイメージは、数ヶ月ごとにプロジェクトを転々とするイメージでしたが、ありがたいことに長い間同じ会社の同じプロジェクトで今も仕事をさせてもらっています。
なので、正直フリーランスっぽくはないですね。
転職した気分です笑
技術的スタックはフロントエンドはReact.js(Next.js)で開発しており、バックエンドはGo言語です。
通信はGraphQLでやり取りをしており、GKE(Google Kubernetes Engine)を使用しているのと、マイクロサービスで開発をしています。
とは言ったのもの、基盤は私が参画した時には既にあったので、マイクロサービスの環境周りはあまりわかっていません。
けっこうモダンなことはしているなぁと感じています。
仕事内容としては、B2B2Cの予約サイトの実装とその管理画面を作成しています。
最近はなぜかFigmaで管理画面のデザインをしています。
これがめちゃめちゃ大変で、デザイナーさんはすごいなと改めて感じました。
元々UI/UX周りには関心があり、かなり貴重な経験をさせてもらっているので、なんとか自分の成長に繋げられたらと奮闘しています。
ざっくり1年の流れ
次に、私が開業届を出してからフリーで仕事をして今に至るまでの流れを簡単にお話したいと思います。
最初の3ヶ月(2021/10~2021/12)
メインの仕事はありませんでした。
本来であれば、私が個人事業主になったきっかけの会社さんから仕事がくる想定でしたが、全く連絡がなかったので会社を辞める前からしていた副業をちらほら行っていました。
仕事を貰う身なので、自分から声をかけて仕事を取りに行くのが普通だと思いますが、当時の私はかなりの受け身でした。
かつ、会社を辞めた当時は失業保険をもらうことを想定していたので、お金に余裕はありませんでした。
焦った私は、複数のエージェントさんに登録をして、いろんな企業さんと面談をたくさん受けていました。
職務経歴書を書いたり、自分の技術スタックやアピールポイントを書いたり話したりしていくうちに、自分の仕事に対する情報を見直す良い機会になりました。
4〜6ヶ月(2022/01~2022/03)
ようやく仕事を見つけて、2022年1月から仕事をスタートしました。
プロジェクトに参画した最初の1ヶ月目はめちゃめちゃ緊張しました。
私の技術が通用するのか不安でしたし、成果を残さないと契約の更新が途耐えて仕事が無くなるかもしれないという不安もありました。
もちろん、仕事があるからと言ってすぐに報酬がもらえるわけではなく、1ヶ月働いた報酬は来月振り込まれるので、金銭的不安もまだまたありました。
最終的に所持金は4桁まで減りましたからね…
そんな感じで仕事を始めた最初の3ヶ月は、会社やプロジェクトのルールや温度感を探りながら慣れていくのに必死な期間でした。
また、個人事業主になったので去年の確定申告もしないといけません。
私は契約とか申請、手続きやお金周りが苦手すぎて、会社の年末調整もキレながら色々書いていました。
到底1人ではできる気もしなかったので、確定申告は税理士さんにお願いをしました。
お金はかかりますが、プロにやってもらえる安心感、自分の苦手なことをやらなくて良い解放感、本来それに使ったであろう時間を買っていると考えたら、お金がかかっても税理士さんに依頼するのは全然アリだなと感じました。
今年も頼もうと思っています。
7〜9ヶ月(2022/04~2022/07)
ようやく仕事に慣れてきて、サラリーマンの時よりも貯金ができそうだなと感じていた頃、支払う税金の書類がたくさん送られてきて、こんなに税金を払っていたのかと実感しました…
そして仕事に慣れてくると、自分なりの考え方がたくさんでてきました。
「こうした方がもっと良くなるのに」
「これは微妙じゃないか?」
「業務委託の自分がどれくらい首を突っ込んで良いのだろうか」
「言い過ぎたら文化を壊すんじゃないか」
「これを俺がやるべきことなのだろうか」
などなど、色々悩みを抱えた時期でした。
もっと良くしたいけど、業務委託だと評価はあまり関係ないですし、基本的に時間貸しでお仕事をしているので、どれくらい頑張ってももらえる報酬は変わりません。
かといって何もしないのもモヤモヤするし…と考えていましたが結局のところ、できることしかできません。
結論、今回はもっと良くなることは後回しにして、微妙だと思ってるところから取り掛かり、あとは自分が困った時に動こうとなりました。
自分が一番大事ですからね。
あとは個人的に寂しさも感じてきました。
仕事の話以外は会話しなくなりましたからね。
そこで、前の会社の人に連絡をとってご飯に行ったりしていました。
正直、連絡をするのはかなり勇気が必要でしたが、いざ連絡をしてみると怖いのは始めだけで、会話のやり取りが続くといつも通りやり取りをすることができました。
10〜12ヶ月(2022/08~2022/10)
同じ会社で同じプロジェクトを続けて半年以上が経過し、もはや社員かの様に今のプロジェクトを進めていますが、業務委託として関わっているという事実があるので、ある程度気楽に仕事ができています。
エンジニアとして問題解決をしたり良いものを作ろうと言う気持ちがあることが前提ですが、評価や採用、売上目標や退職者の穴埋めなど、社員特有の悩みをある程度スルーして仕事ができるのは良いですね。
最悪、会社に何かあってもまた同じ様に別の仕事を探すだけという事実が、気持ちに余裕を持たせてくれます。
今は仕事と生活にも慣れてきたので自分のポートフォリオとして色々と作品作りをしています。
最近ですと、Pythonで業務の自動化に挑戦してみたり、TauriというクロスプラットフォームでReactとRustでデスクトップアプリを作ってみたりしています。
ここからRustに興味が出てき始めて、記事を書いている今現在はRustの本を買って1から勉強してみています。
長くなりましたが、フリーランスエンジニア1年目のリアルはこんな感じです。
ほぼ社会人でした笑
よかったこと
フリーランスエンジニアになって良かったことは何個かあります。
年収が上がった
これは単純に嬉しいですね。
エンジニアは転職すると年収が増える傾向にありますが、フリーランスとして業務委託で仕事をしている私も漏れなく上がりました。
とはいえ、まだ今年の税金が確定していないので、どれくらい支払うのか今から震えています。
エンジニアとして成長できた
自分が経験したことがない技術に挑戦できた1年でもありました。
今の仕事の技術スタックはNext.jsとGraphQLですが、プロジェクトに参画する前はReactとREST APIしか知りませんでした。
Next.jsは会社を辞めたあと個人的に興味があって勉強していましたが、GraphQLは参画が決まってから急いで勉強したので不安でした。
また、マイクロサービスやB2Cの開発も初めてでしたし、サービスの本番リリースも今までは会社の先輩社員が行なっていたので、全てが初めての仕事でした。
そんな中、色々ミスをしたり質問しまくったり、疑問や文句をぶつけつつも一緒に仕事をしてくれている会社とメンバーには感謝です。
この1年でかなり色々な経験ができました。
知見や視野が広がった
エンジニアとして成長ができたことも含まれますが、それ以外で人生の考え方やお金周りの知見が広がりました。
人生観には、サラリーマンだけではなく個人事業主として働く選択肢をみつけました。
お金周りについては、税金のことや投資、エンジニアの市場価値的なところなど新しく知るきっかけになりました。
経費が使える
うれしい。
今までエンジニアとして勉強をしようとしても、技術書の値段は高かったり、動画コンテンツを購入するするハードルも高いと感じていました。
ですが、経費として使えると考えれば、私の中で学習コンテンツの購入はハードルが少し下がりました。
それと同時に、今までは新しく勉強した内容を仕事で活かせるとは限らないので趣味程度で終わることがほとんどですが、フリーになったということは、自分が興味を持っている技術で仕事を探せる点も良かったことの1つかもしれません。
大変だったこと
フリーになって大変だったことは意外と少なかったです。
税金の理解
主に確定申告の時に悩みましたが、最終的には税理士さんの依頼をしたので何とかなりました。
が、無知のまま投げっぱなしは自分のためにならないので色々勉強をしましたが、本当に苦手でちょっと苦痛でした。
新しくインボイス制度もありますし、そこの理解ももう大変です。。。
気分が落ち込んだ時の相談
仕事に関する相談は会社やプロジェクトメンバーに相談をすれば良いのですが、その他の相談を会社の人にするのはなかなか気が引けます。
かと言って相談する友達に相談しようにも状況が違いますし、同じ様な悩みを抱えていることがほとんどなので相談しにくいです。
幸い、私は色々な本を読んで思考法を知っているのと、同じ様な状況を何回か経験しているので、1人の時間を作って考えれば何とかなると知っています。
とはいえ1人で何とかするのは寂しいですし、人生的につまらないです。
少しずつですが、交流を広げていきたいなと思っています。
余談ですが、いきなりフリーランスになって仕事をしている人はここが結構大変なんじゃないかなぁと感じました。
2年目にやりたいこと
フリーランスエンジニアとして1年目が終わり、2年目にやりたいことを考えてみました。
YouTube or Standfm or ライター
個人的には動画、音声、文章のどれかの発信を1年続けてみたいと考えています。
趣味として動画編集や文章を書くことは好きなのですが、やらなくても生きていけるし、正直動画を編集するよりも動画を見ているときの方が楽しいです。
音声も文章も同じで、コンテンツを発信するより受信する方が楽しいと感じるので中々続けられていません。
ですがフリーになった以上、自分のことを発信していく事は大切だと思っているので、1年は頑張ってみたいと思います。
投資
自分の人生設計をしていてようやく投資をしてみようという気になりました。
現状知識は全くないので、調べて勉強するとことから初めてみようと思います。
英語
英語はいつも勉強しようと思っているのですが、今年こそは勉強しようと思っています。
というのも、最近新しいことを勉強する時は海外の記事をよく見るのですが、やはり情報が早いし色んなことをしているので読んでいて楽しいです。
ですが毎回翻訳するのもめんどくさいですし、たまに精度が良くなくて「は文字列である必要があります。name」みたいに変な翻訳になるので、原文を読める様になりたい欲があります。
また、最近VTuberにハマっていて、海外で活動している配信者の動画も楽しみたいという気持ちもあります。
そして、1度は英語で仕事をしてみたいという気持ちもあります。
地道ですが頑張ります。
個人開発
今やっている個人開発は、「自分のサイト」「デスクトップのカンバンアプリ」「Pythonでの自動化」をやっているのですが、これを公開したりアップデートをしたりして、より良い物にしていくことが目標です。
自分のサイトは、仕事を探す時に使える様にしたいです。
面談とかでよく質問される内容をまとめたり、試したいデザインを取り入れたり、作品を並べる予定です。
デスクトップのカンバンアプリは、現在0.1.1を公開しており、1.0のリリースを目指して実装予定です。
Pythonの自動化は、どこかでこれをお仕事にできないが考えています。
まずはYouTubeとかでどういう自動化ができるのかを投稿して、興味関心をもってもらうところから始めようと思っています。
未経験から学習できるカリキュラム
MENTAというサービスで学習サポートをしていることもあって、未経験者を応援したい気持ちがあります。
今までは、困ったことがある人をサポートしていましたが、今後は学習するコンテンツを作成してそれを元に学習サポートが出来たら良いかなと考えています。
そのためのコンテンツ作りを2年目はしていきたいです。
おわりに
以上、フリーランスエンジニア1年目の振り返りでした。
正直、一般的なフリーランスエンジニアのイメージとは違ったのではないでしょうか。
よく言われている「時間と場所に縛られないで仕事をするフリーランスエンジニア」ではありません。
時間(8h/1day)と場所(家)に縛られて仕事をしています。
ですが、休もうと思えば契約を終えて休めますし、働く日数も仕事を探す時にある程度選べます。
この事実が心に余裕をもたらしてくれます。
夢のある自由さはありませんが不自由さも特に感じません。
今のところ自分に合っている働き方ができているなぁと感じていますが、2年目になってどう変わってくるのでしょうか。
今後の自分の人生に期待して今日も頑張ります!
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