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秋田県の銘酒 新政と焼き鳥料理のペアリング シーズン3 〜前編〜


はじめに


日本ワイン同様、日本酒の業界もますます盛り上がりを見せる中、海外への輸出も堅調な伸びを示しています。

その中でも、秋田の日本酒「新政」は国内外双方における有名銘柄として、現在の日本酒業界をリードしている酒蔵の一つ。

その新政にフォーカスし、その全てのラインナップを一つの酒蔵のお酒で揃えての、焼き鳥とのペアリングディナーを4月に開催させていただいたところ、アンコールの声と、参加できなかった皆様から多くのお声がけがあり、6月にアンコール開催、そしてさらに今回、シーズン3として再アンコール開催をすることが決まりました。

新政の錚々たるラインナップの中から7種のアイテムを厳選。リピーターの方もいらっしゃるということで、なるべく重複をしないように、最後の目玉として「異端教祖株式会社 2017」をご用意する等、新たなお酒とお料理とのペアリング体験を意識しました。

それでは、麻布十番「麻布とさか」にて行われたペアリングディナーの詳細をお伝え致します。


個室にセッティングされた本日のメニューとそれぞれのスタイルに合わせたグラス。まもなく開場。



開栓30分前


今回まず最初に登場したのは「天蛙」。入手困難なスパークリング日本酒の最高峰の芸術品です。

天蛙 スパークリング


こちらは「プライベートラボ」シリーズの中でも特に曲者と呼べるアイテム。というのも、おそらく私が知る限り、ワインも含めて最も吹きこぼれやすい、開栓に非常に神経を使うお酒なのです。

アルコールは8〜9度で、酵母がまだ働いている状態。シャンパーニュの開栓においては絶対の自身を持っていますが、こればかりは手強い。蔵元様からの指示通り、開ける30分前の段階で「冷凍庫」に入れて、酵母の活性を落ち着かせることで、事なきを得ることができました。


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