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Melvinとの会話 マレーシアの思い出

2017年8月5日初めてUberをクアラルンプールで使った。

KLCC(ペトロナスツインタワーにあるショッピングモール)からホテルまでMelvinという男に運んでもらってその道中に翌朝の空港までの送迎を予約した。直接契約で安くするぞ、と言われたが悪くない数字をオファーしてきたのでOKしたら30分遅れて来やがった。途中で11:30を過ぎたらキャンセルな、とメッセージ送ったら渋滞にハマってるけどもうすぐそこだから待ってくれと。
最初の内は飛行機が間に合うか心配で話どころじゃなかったし途中で給油すんのかよ!と思ったけど何とか飛行機には間に合いそう。そういやマレーシア人とはレストランや買い物以外で会話がなかったな。

”ガソリンて1リットルどれぐらいするの?” ”1リットル2リンギットだな。(50円程度)”

”暮らしぶりはどう?” ”楽じゃないよ。”

Melvinはインド系マレーシア人でマレーシアという国は資源が豊かで本来はリッチな筈の国だが汚職がヒドくて暮らしはキツい。マレー系住民は色々と優遇されるがインド系と中華系にはそれが無い、例えば住宅ローンもマレー系は金利が低いか無利子。教育も無償など。ブミプトラ政策ってやつだな。

技術者はインド系が多く商売人は中華系に多い。格差は頭でひっくり返すしか無い、と言っていた。マレーシア人の平均月収が幾らとか月に13000リンギット(32,3万円ぐらい)以上稼ぐなら起業してCEOになるしかないとかシンガポールで廃車になったBMWやパーツを寄せ集めて1台の車を作って(いわゆるニコイチ)マレーシアで売るといいカネになる等なかなか興味深い話が聞けた。

Melvinはインド系だがマンダリンスクール卒業なので英語・中国語・マレー語と母語ヒンディー語の4ヶ国語喋れると言ったが4ヶ国語喋れたらそれだけでかなり有利でしょ?と聞くとマレーシア国内ではそこまでアドバンテージは無いらしい。

”北海道に旅行に行きたいんだ、雪を見てみたい。”

”日本は英語が通じないよ。”

”俺、中国語出来るんだけど通じないの?日本と中国は近いでしょ。”

”中国語は通じないな、文字はだいたい分かるけど会話は全く成立しない。まだ英語のほうがマシ。”

ガッカリのMelvinに釣りにしては多い紙幣を渡して出発ロビーへ全速力でダッシュした。

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