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テズガオン駅 バングラデシュの思い出

ガイドのモハメドがコムラプール駅(ダッカ 中央駅)の隣のテズガオン駅を撮影してはどうか、という提案をしてきたので話に乗ってみた。

CNGに乗りホテルから20分程度で到着したが駅の入り口には車をつけず踏切りから案内された。郷に入りては、とも言うし枕木を踏みしめながらプラットフォームを目指すが線路脇に本格的なスラム街が広がる。

 “撮らないのか? ”

“俺はジャーナリストじゃないからな。 面白いモノが撮れればそれだけで良いし列車の上に人が乗っているのは面白いんだよ。”

モハメドがわざわざ駅の手前で降りた理由はこの場所が外国人に受けが良かったという事なのだろう。なにか伝えるべき事を見つけたならカメラを向けようと思ったが何も出来る気がしなかったので駅舎を目指した。ただ子どもたちは笑いながら走り回っている。

プラットフォームにたどり着きカメラにジンバルをセットし列車を待つ。ネットに上がってる写真ほど列車の上に人は乗ってないがモハメドが言うにはもう帰省ラッシュのピークは過ぎたらしい。それでも人々は屋根に上がろうとしてるし駅員は棒を持って追いかけている。何故か一部の人がかなりプレッシャーを受けていてコムラプール駅で見たのと様子が違うな…日本に帰って動画を見直すと先頭の機関車両に上がろうとしている人は追いかけられて二両目以降の客車の屋根の人たちは特にお咎めが無さそうだ。

ある程度撮影が終わったのでチャイでも飲もうと駅の入り口の茶店に入る。バックパックを木の板の上に置こうとするとそこは汚染されてるぞ、と注意された。どこに置こうがダメ出しされるのでバックパックを前から抱えてチャイを飲む事に。

これじゃ落ち着かんな…と思うやいなや腹痛が連日で襲ってくる。”モハメド…トイレどこかな?お腹痛い。”

”あんたが嫌いなトイレしかないよ、この辺は”



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