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久しぶりにプロの生演奏をきいてきた【邦楽/箏と尺八と胡弓】

先日、お筝の演奏会を聴きにいきました。星稜会主催の星稜アーツ&レクチャーシリーズの最初の公演です。詳細はこちらからご覧下さい。星稜会についてはこちら

公演タイトルの「水を弾く」にもあるように、水に関する曲の9曲を、箏、尺八、十七弦、胡弓の楽器を使用しての演奏会でした。

プロの方の演奏を聴くと、感動するというか、力が湧いてくるというか、そんな感じがします。活力を分けていただいた気持ちです。今回の記事はその感想です!

※演奏会に出かけましたが自分自身、会場ともに感染症対策は十分に講じていました。

演奏者の方々

詳細は冒頭のページをぜひ確認いただきたいですが、演奏者の3名は皆さんすごい方々で、3人とも音楽関係の博士号を東京藝術大学で取得されています。特に安藤政輝さんは演奏家による博士1号だそうです。

箏・胡弓・十七弦の演奏に2人、尺八の演奏に1人で、重奏や独奏の形式でした。3人で9曲、計2時間程度の演奏会、、体力もすごいですよね。

みなさん、お筝の演奏を聞いたことがありますか?

答えは多くの方がNOでは無いかと思います。笑

僕の周りの友人もほとんどの方が聴いたことないと思います。

僕自身は、母親が指導免許を持っている関係で、自宅で箏のレッスンをしていたので幼少期から身近な存在でした。僕自身は習っていたわけではないのですが、母親の活動の一環で演奏会に連れて行ってもらったり、母親が出演する演奏会を見に行ったりすることは幼少期から1年に1回以上のペースであり、今も続いています。

曲目について

お箏の演奏を聴いたことがなくても、小学校や中学校の音楽の授業で少しだけ履修しているかもしれません。また、お正月に流れている宮城道雄作曲の「春の海」は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。箏と尺八の曲です。

今回の曲目ですが、安藤正輝さんはその宮城道雄に入門していたこともあってか、9曲中7曲が宮城道雄作曲の曲でした。「春の海」をはじめ、すべて水に関する曲で、箏、尺八、胡弓の重奏や、箏、尺八の独奏をきくことができました。

ちなみに、胡弓という楽器は初めて見ました。三味線に見た目が似ていますが、一回り小さく弓を使って音を出します。三味線はばちですね。


初心者(仮)にもわかる演奏のすごさ

今回の演奏者の方々は皆さんプロで演奏がとてもすごいのはもちろんそうなのですが、自分なりにすごさを感じた部分は以下でした。

音に無駄がない
音にメリハリがある
(箏の場合)左手が動き続けている

初心者(仮)というのは、幼少期からずっと聞き続けているので、まったくの素人ではないかな、という気持ちがあるからです。素人だけど

・音に無駄がない

そりゃそうだ、と言ってしまえばそうなのですが不要な音がないように聞こえました。多分、楽譜通りノーミスという感じだと思うのですが、特に感じたのは「春の海」での尺八でした。とてもとてもきれいでした。本当に、CDとかできくよりきれいだたったんじゃないかな。笑

・音にメリハリがある

これは特に箏の重奏の時に感じました。今回の重奏の場合、低音パートと高音パートを2人の奏者が弾いていたのですが、単純に言うと、どちらの音もきれいにきこえました。

2つのパートの掛け合いの部分、同時に弾く部分、どちらかが伴奏を兼ねる部分、などなど、、、お互いにメリハリがあってこそ、どちらのパートもよくきこえるようになっているんだと感じました。

・(箏の場合)左手が動き続けている

これはかなりコアかもしれませんが、左手がずっと動いていました。柱(「じ」と読みます。弦をはるための道具)を演奏中に微調整している様子が興味深かったです。(僕が見てきた中ではあまりやっている方はいなかったので特に目につきました。)

左手は、役割としては必要な時に弦を抑えて半音の調整やビブラート的な調整をしているイメージだったので、新鮮でした。

ユーモアのある説明

1曲ごとに、安藤政輝さんによる曲の説明がありました。また、その説明もご自身の幼少期の話や、曲についての実体験、宮城道雄のエピソードなどを聞くことができました。

「春の海」は、作曲当初はあまりウケが良くなかったというような失敗(?)のエピソードや、「ロンドンの夜の雨」の作曲背景など、箏を専門でやっていない人間にもわかるような説明でした。とても面白かったです。

また、先ほど出てきた胡弓や、十七弦の説明など、楽器の説明もありました。初めて見たのでとてもうれしかったです。

演奏を聴くと刺激される

「音楽は力を与えてくれる」のような文言はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。特番の音楽番組などのキャッチコピーに使われていることもある気がします。

これは僕もかなり共感できます。しかも生の演奏となると尚更だと思います。僕の場合、特に「自分も頑張らなきゃ、頑張れることができる!」という気持ちがとても刺激されます。
前日に研究関係のディスカッションでボコボコにされていたのでタイミングがよかったです。笑

ということで、これからも頑張ります!また演奏会やライブに行って音楽による刺激をたくさん受けたいです。



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