僕の創りたい高校の話をさせてください。
23歳になりました。
誕生日くらいは、偉そうなことを書いても許されるかな...ということで、今日は自分が今まで長く考えてきた「高校」について今の考えをまとめようと思っています。教育現場で働いたこともない大学生の一意見ですので、暖かく見守ってください。
※実際に書きはじめると、結構時間がかかってしまい、誕生日ではなくなりましたが許してください。
日本の教育は世界でもトップレベル
昨今のニュースを見ていると
「日本の教育は終わってる」
「教員は世間知らず」
「日本の教育はやばい」
という意見をよく聞きます。
しかし、これらの意見に対して、僕は声を大にして言いたいです。
日本の教育は世界最高水準であると
教育について調べれば調べるほど、これだけ子どもの数がいて、全員の基礎学力が高い国は他には無いと思いました。
僕自身、世界一周をしながらいくつかの学校を見てきましたが、その地域によって、学校によって、教師によって、本当に教え方がバラバラで「教師のあたりはずれ」が明確に存在していました。
実際にPISA(世界中で15歳の学力を測定する試験)の調査でも、「日本の教育って本当に素晴らしいよね」と称賛されています。
そこには、文部科学省が舵をとって、国内のどこにいっても同じカリキュラムが受けられるということが大きな影響を及ぼしていると思います。やっぱり文部科学省は超偉大。
これだけいいことを書くなら、「え、じゃあなんで新しい高校立てようとしているの?」という感じですよね。
だけど、問題点もある
「長所は裏返すと短所になる」という言葉は日本の学校教育に対しても言えると思います。
つまり、学校教育が画一的すぎるということです。
今の高校の進学率はだいたい97%くらいです。その進学率をから考えると、ほとんどの15歳から17歳の日本人が通っているということになります。そしてそれだけの生徒がいると、それぞれ目指す将来や生育環境や学力が異なります。
なのに、高校のカリキュラムはほとんど画一的であり、多くの高校はいわば大学受験予備校のようになっている気がします。
そこで僕の想いとしては、
日本の高校は世界的に見ても素晴らしい。だけど生徒の多様性に対して高校が画一的すぎるので、学校の選択肢を増やしたい。
では、具体的にはどんな学校の選択肢を増やしたいか?
僕がいま感じている問題は、多くの高校生が自分の将来の夢を持っていないということです。
下の表は、去年の年末に日本財団が行った「18歳意識調査」の結果です。この表を見て衝撃を受けた人も多いと思います。他の国と比較して、将来の夢を持っている日本人高校生の割合の低さが顕著に出ています。
一方で
「高校生に対して夢を持てと言うこと自体がむしろ子どもにプレッシャー担っている」とか「夢は無理して持たなくても良い」という意見もあると思います。
ただそれでも、僕は自信を持って「誰もが夢を持つことができる」と思っています。
夢とは願い
ここで、ちょっと話はそれますが、ぼくの中での「夢の定義」とは何かを話したいと思います。
辞書で「夢」と調べると「眠っている間に、種々の物事を見聞きすると感ずる現象」や「実現の可能性のない空想」という意味が最初の方に出てきます。
しかし、僕が持っている夢の定義はその先に書いてある
将来実現させたいと、心の中に思い描いている願いという定義です。
つまり僕は
夢=その人が実現させたい願いだと定義しています。だから、なりたい職業や、壮大な考え以外にもたくさんあって
日本の教育を変えたいというのも
プロ野球選手になりたいというのも
結婚して素敵なマイホームに住みたいというのも
友達のやりたいことを全力でサポートしたいというのも
すべて比べられない立派な夢だと思います。
日本人高校生が将来の夢を持っていない理由には
夢=将来なりたい職業
であったり
夢=なにか壮大でほとんどの人が実現できないもの
という固定観念が影響しているように思えます。
ですが、夢の定義を改めると、夢は必ず持てるはずです。
だから僕は、
すべての高校生が夢を持ち、夢の実現に取り組めるような教育を行う高校を作りたいと思っています。
夢を持てるようになるには
夢を持てていない理由は、大きく2つありえるかなと思っています。
それは
①持っているけど自分で夢と認識していない
②まだ夢を持っていない
この2つです。
では、それぞれに対してどういうことをしたらいいか。
①に対しては、自分を知るということが重要だと思います。
あくまで僕の感覚ですが、「夢を持っていない」という人のほとんどがこの①に当てはまると思っています。
持っているけど自分でそのことを夢と認識していないとはどういうことかというと、例えば感じです。
・小さい頃に誰かに夢を否定されて、心に閉じ込めていた。
・この夢は自分には出来ないと感じ、自分で諦めていた。
そのためには、コーチングやリフレクションを行って自分のことをもっと知ることが大切です。
②の「まだ夢を持っていない」に対しては、他の人の夢から影響を受けるということが重要だと思います。
夢といえるものが本当にないという人も少なからずいるはずです。そういう人には、夢の実現に取り組んでいる大人に出会って対話をしていく必要があると思います。
しかし、今の高校生活では出会える大人というと学校の先生くらいしかいません。
実際に大学生になってから僕も気づいたのですが、社会には夢を持って行動している大人が本当にたくさんいます。(特に海外では、ぶっ飛んだ夢に向かって行動している大人にたくさん出会いました。)
そういう輝く大人に出会う中で、夢を持っていない子どもも
このひとみたいに「〇〇をしてみたい」「〇〇になりたい」という願いが生まれるのではないかと思います。
理想としては、社会で輝く大人の人たちに一週間まるまる授業構成を任せて、とにかく子どもたちを刺激するような授業を組んでもらいたいな。
夢を持っている子どもに対して
また、夢が見つかったり、すでに持っている子どもに対しては、夢の実現に向けて今すぐ取り組めるような仕組みを作りたいです。一歩一歩でいいので、夢に向かって挑戦し、社会に対してアウトプットする経験をつめる場にしたいです。
具体的には、ものづくりだったり、研究であったり、芸術品の作成だったり、それぞれの夢の実現に向けたプロジェクトを組み、実行しその成果を発表し、社会からフィードバックを受ける機会を作りたいです。
夢に対して行動していくと、必ずどこかで大きな壁にぶつかって時には失敗をすることもあると思います。だけど、その壁を乗り越えるほどの熱量がどんな子どもにもあって、壁を乗り越えた経験がその子にとってかけがえのないものになると信じています。
ここで、もう一つ忘れてはいけない大切な考えがあります。
それは、夢は変わってもいいということです。
夢に向かって行動していると、もっとやりたいことや別の願いが生まれることがあります。何も、1つ目の夢が実現しなくても良くて、いくつのも夢に向かって行動していく中で、いつか自分の願いが形になるときが来るのではないでしょうか。
夢は変わる可能性がある。だから、見つけた夢に対しては今すぐ行動してみようということです。
教育業界をどうしたい?
ここまで、僕の創りたい高校について書いていきました。
最後にちょっとだけ教育業界に関して、僕が実現したい「夢」のことを書かせてください。
それは教師という職業の地位をもっと高めたいということです。
おそらく新しい社会を作るのは、いつの時代も子どもたちであるということは誰もがわかっていることだと思います。でもその一方で、子どもの教育に携わっている大人はそこまで多くないのではないでしょうか。
そこには、教育に関わりたいと思っても関われる機会が少ないという問題点があるのではないかと思っています。
実は、今回僕が書いた、創りたい高校にも多くの輝く大人が教育に携わる機会を提供したいという想いが含まれています。
また、機会を提供するだけではなく、「教師」という仕事の地位を向上していく必要もあります。
僕自身、教育系の学部にいたのですが、そのときに感じたことは「とりあえず教師になるという人が多い」とことです。つまり「教師になりたい」と強く願って教師になるのではなく、「給料が安定しているから」という理由で教師になる人が結構多いということです。(もちろん、志の高い人もいました。)
教師になる理由は人それぞれでいいと思いますが、教師という職業がもっと多くの人の憧れる職業になってほしいです。
日本は、少子化がますます進んでいくので、日本の未来を支える子ども一人ひとりの重要性は高まっていくと思います。
だからこそ、教育をもっと多くの大人が真剣に考えるようになって、さらに教育業界こそ最高の人材が集まる職業になるべきだと思っています。
これらの実現には、教師の給与や労働環境、教員免許制度など挙げればきりがないほど様々な壁がありますが、ちょっとずつ自分も「夢」に向かって行動していこうと思います。
ちょっとでも、話してみたいと思っていただけたら気軽にTwitterに連絡をください。
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!
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