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『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見て。


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 今回は先日NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」テレビ番組で大高茂さんと言う鍼灸師の方が取り上げられていましてその番組に書きます。執筆から少し時間が経ってしまったのでやや新鮮味のない投稿になってしまいます。

皆さんはこの番組ご覧になりましたか?

 とても楽しみにいていまして、前日ようやくインターネット経由で視聴することができました。

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 大高さんという鍼灸師としての考え方、患者への対応の仕方、鍼を打つ様子など何か盗んで勉強させてもらえるところはないかという目で画面にかぶりついてみておりました。



 患者さんを診る時の考え方や、治療家としてのこだわりのようなところには非常に感銘を受けました。多くの部分で共感させてもらいました。

 他の人の活動や頑張りを見ると刺激をもらえます。明日から自分も頑張ろうと思います。


 ドイツで活動していると日本人の治療を見る機会も少ないのでこういう番組を通して他の方の治療風景を見れる機会は自分にとってとても新鮮です。

人によって触り方やアプローチの方法も違うのでそういった角度からみてもとても楽しくみさせてもらいました。

現状の自分と比較した目で見て、自分自身を客観的に考えるきっかけを与えてくれます。


 翌日、Twitterなどネットサーフィンをしていると鍼灸師業界の界隈ではやはりこの番組の事を多く取り上げるコメントで賑わっていました。

-あらためてやりがいのある仕事だと感動しました。

-患者に対する姿勢に感動。

-鍼灸師=鍼や灸、ではなく「身体の不調」への専門家。

-治療ジャンルや技術も千差万別で面白い。

-患者を前向きにする事ができる、素晴らしい

など。


 ただ驚いたのは非常にネガティブなコメントが多かった事ですね。。。

-ツッコミどころが多い

-スポーツトレーナーじゃないか、あれは鍼灸師でない。

-ツボの話が出てこない。

-経絡治療をしていない。

-自分が知っている鍼灸師のプロフェッショナルではない。

-鍼灸師なのに灸を一度も使うシーンがなく残念。

-胡散臭かった

など



 一言で鍼灸師といっても流派による技術や治療方法も様々であるのが現在の鍼灸業界の状況だと自身では把握しているのですが、そこは僕はマイナス面ではなく面白いところだと感じています。

治療には強い刺激もあれば、弱い刺激もあります。

 鍼灸師が10人いれば10人違う治療法をしていてもいいと思います。
鍼灸師の技術は人によって様々です。患者さんや選手個々によっても変えるべきだと僕は感じていますし、そこが鍼灸だったり東洋医学の面白いところなのかなぁと僕は思っています。

 患者や選手の不調や痛みや苦痛が楽になったり取り除けることが一番大切で、そこに向かって鍼灸師はじめセラピストは日々研鑽し向かっていかないといけないと言うのが僕の思いです。人の治療を楽にする仕事をしている我々は、治療法はこうでなければいけないと決めつけるより、柔軟にその患者さん選手にとっての最良の対応出来る方がいいのではというのが僕の考えです。


 患者さんや選手に寄り添える事ができるって事は本当にすばらしく、そして難しい技術なんだと思います。

 単純に言葉でなんとなく褒めるとか結果や根拠がない言葉は選手や患者さんは響きません。すぐにこの人は口だけだと思われてしまうでしょう。

 技術や知識やさらに積み重ねた経験に裏打ちされたしっかりした自信があるからこそ患者さんに安心感を与え、支え寄り添えることが出来るんだと僕は思います。


 スポーツ選手や患者さんから本当に必要とされる治療家さんの多くは寄り添える能力が非常に高いと感じます。相手に押しつけるような接し方ではなくとても包容力があるように感じます。


 何もわからない。何もできないような力不足の状況では、本当の意味でその人に寄り添うや支える事なんて出来ません。僕も支えたくても支えることすらできない情けない苦しい思いもたくさん経験しています。

本当の意味で必要とする人により添えるように僕ももっと自分を高めたいなとこの番組をも見て強く感じました。

 

 こういったテレビの内容からも学ぶことは多いと思うので、どこかに自分がもっと良くなるヒントが隠れていないか探すような視点で見るといいですね。


 このようにテレビに取り上げられるような素晴らしい職業だと自分も思います。同業者同士が足を引っ張り合う業界ではなく、それぞれが刺激しあっていけるような業界になってほしいです。
もっと僕たちの仕事の立場や業界全体が良くなってほしいと願います。

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黒川の活動、体験談、短いコラムや日記形式で自身の経験をベースに書いた記事もまとめたマガジンです。色々と他のSNS等には書かない事もここでア…

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