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映画館で聞こえなくても、実は結構楽しめるから
誤字脱字夫婦の脱字の方です。
道端や近所の庭が鮮やかな色に溢れていることでやっぱり春っていいなと。
季節の変わり目はなんであれ季節を感じることができるのでどの季節も好きなのですが春はやっぱり特別かも。
さて、春はとっても良いのですが、うつろいやすく人間のメンタルも不安定になりやすいものです。
私はといえば、最近聞こえないことに落ち込んだり滅入ったり凹んだりしているのでnoteでも書いてないと自分の形を保てない。
そんなわけでしばらく、難聴に関してnoteを書こうかなと思います。誰でもない自分のために。
さて、今日は映画館のお話。
両耳中程度難聴の私ですが、テレビや映画でセリフは聞き取れていません。
テレビは今や字幕がありまして、常に字幕をつけて見ています。LIVE放送でも当然のように字幕が見られるって素晴らしい。
で、映画館の場合はというと。
さすがに映画館は家庭のテレビに比べて音が大きい。
音は聞こえます。ただ、言葉として聴き取れるか?は別の話なのです。
なんとなく穏やかな音楽が流れているとか、今登場人物で誰が喋っているとかはわかるのですがその言葉の意味まではわからない。
場合によってはストーリーがわからない。
アニメ結構すきなんですが、字幕なしでストーリーを理解するのがテレビに比べて難易度がググッと上がるのです。字幕がないとほぼむずかしい。
アニメはドラマに比べて台詞に込められているストーリーテリング要素が大きいような気がします。セリフがわからないと途端につまらなくなってしまう。(全てが全てとはいいませんが傾向として)
聞こえなくてもボロ泣きした映画と終盤飽きてしまった映画
最近2本の映画を見に映画館に行きました。
1つは「花束みたいな恋をした」
終電を逃したことをきっかけに付き合うようになった大学生カップルの5年間日々のお話です。
菅田将暉さんと有村架純さん2人の演技がただひたすらに私たちの感情を揺さぶってきます。
もうこれは、刺さる人と刺さらない人が出るものなんだと思いますが、感情が吹き上がりました。
冒頭から心臓がぎゅっとなるようなあの感じに感情をつままれ、ちょっとした瞬間に自分の過去と重なっていちいち心を持っていかれるという。
エンドロールではハンカチが湿って重くなるほど泣きました。恥ずかしくて映画館出られなくなるところでしたが、地方の映画館でレイトショーなんてお客さんまばらですからね。ズビズビになりながら帰りました。
さて、それだけ大泣きするほど感動してしまったこの映画ですが、
セリフはやっぱり全然聞こえていません。
でも男女のやりとりって聞こえなくてもだいたいわかるじゃないですか。雰囲気で。
なんて言ったら作品に失礼なのかもしれません。
でも、映画の楽しみ方としてセリフが聞こえなくても涙が出るような体験ができてしまうわけです。
これってすごいことだなって。
映画というエンターテイメント、体験、芸術。どの表現が良いのかわかりませんが感情を揺さぶられるものに出会えること。
人間でよかったなと思えるわけです。
もう一つの映画は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」です。
これがですね、本当に申し訳ないのですが中盤時点でストーリーがわからなくなり、セリフがわからないことでより一層謎が謎でしかなくなり。
エンディング長いなーとなってしまいました。
作品の特性上、おそらくセリフが全て聞理解できるわけではないと思うのですが、何一つ理解できずに過ごす後半60分はだいぶ辛いものがありました。
どちらの映画もセリフが聞こえないのに変わりないのですが、私にとって決定的に違う何かがあったと。
その違いがどこにあるのかまだ言語化できていないのですが。
一つ大切なのは、
聞こえなくても映画館は楽しめる
あと、映画館だと音が振動になって伝わってきますよね。
あれで臨場感がだいぶ出るというか耳で聞こえなくても音のエネルギーを体で感じることができるわけです。
その人の楽しみ方を受け入れられること
「聞こえなくても、楽しめてたのか!そうなんだね〜なるほど。」
一緒に見にいったエヴァで退屈そうにしていた私と一悶着あったあと、
聞こえてないことを伝えたところ、前向きに答えてくれる夫誤字くん。
やっぱりそんなところがすごくすきなんですよね。
「セリフが聞き取れないなら映画館もったいないんじゃない?」
きっとそういう人もいると思います。
そうではなく、
「本人がそれで満足してるんだからそれでいいでしょ。」
と言い切れるのはなんだろう。人として尊敬できるところです。
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