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トラウマがあるから今の自分がある


過去のネガティブ→今の自分の在りかた

この流れには何があるか?
のカラクリが見えてきましたので話してみようと思います。

よく、うまくいかないパターンがあるのは幼少期のトラウマが関連していると聞きませんか?

実際にはいつでも、どこでも、トラウマは発生します。幼少期に遡ると原因が見えてくることが多いのはなぜかというと、人が6歳までに人間形成のほとんどを終えるからです。

何を信じて生きていくかを決める時期なのです。例えば幼少期に父親から暴力を受けていた人には、

•男性は野蛮で知能が低い生き物だ
•自分は悪い子だから暴力をふるわれて当然だ
•困ってても誰も助けてくれない
•誰よりも強くあるべきだ

などの思い込みが形成され、それを基盤に生きていくことになります。

本人の自覚のあるなしは関係ありません。
基盤は道徳的なものであり、誰に教わったわけでもない心の奥に秘められた方針です。

男性不信の人は男性という存在自体を許せなかったり苦手とするでしょうし、

自分が痛めつけられて当然と思う人はできるだけ自分が傷つくように生きるでしょうし、

誰かが助けてくれるはずがないと信じるならできるだけ人に頼らず生きるでしょうし、

誰よりも強く在ろうとするなら、スキル向上や権威によって武装し、優れた自分をまわりに見せ続けるでしょう。

それで、これらをどうにかしたいと思う人が一定数います。

なんで男性とのお付き合いがうまくいかないのか、どうしていつも自分が傷つかなきゃいけないのか、誰も助けてくれないのか、どれだけ強くなっても安心できないのか。

解決するための手法は無限にあるので、様々なことを試して、意識の転換を試すわけです。

トラウマというのは頭に記憶として残っているかはあまり関係ありません。
頭よりも身体が覚えています。

なので、同じようなシチュエーションで身体が反応するのです。
父親に暴力を振るわれていた地域、部屋、色、香り、音、父親のような人、交わした会話、受けた傷、たまたま見えていた風景など。
身体はしっかり覚えています。

なんでこの音が、色が、香りが嫌いなんだろう?よくわからないものがあったとしたら、もしかすると過去に何か嫌なことがあったのかもしれません。

さて、これらを改善に向かわせようとするなら?もしかするともう察しの早い人はイメージができているでしょうか。

脳には時間の概念がありません。
過去に起きてようが今起きてようがわかりません。よって、強烈に嫌な過去と同じようなことが起きたなら、拒絶反応を示すよう身体に命じます。

この特性を利用します。
さも過去にいるかのように脳を錯覚させ、人生をやり直します。これが「置き換え」とか「書き換え」と言われるものです。

僕はこれをタイムリープと思っています。
身体はどうやらまだ時空を越えられないけど、意識は超えられるんだと。

まったく不思議な話ではなくて、よくよく考えると過去を思い返したり、未来を描いたりすることって、時間の概念を無視してますよね。

人間は特殊能力「やりなおし」を持つ。
これにより、精神を回復させることができます。
まさに想像する生き物たるやりかた。

元々持っていた嫌なイメージを描きながら、好きな香りを嗅ぐ。好きな音楽を聴く。素敵な言葉を得る。マイナスイオンを浴びる。

嫌なイメージとくっついていた五感が、解き放たれて、いつのまにか嫌なイメージが「そうでもない」となっていきます。

それきり元気になる人もいれば、一瞬で元に戻る人もいます。元に戻る人は、そう在ることでよほどのメリットがあるということです。

そういう人はもっと掘って、フタしてる箇所を開けてみて、感情を解き放ちます。
その感情を知らないか忘れてるものだから、思い出してもらいます。

すると不思議なことが起きるんです。
知らなかった感情を得ると、今まで何も感じなかった、あるいは感じきれなかったシーンが蘇り、涙することもあるんです。

脳としては今も過去もないから、過去で味わってこなかった感情を今味わうことになるんですね。
感動的でしょ。

こういう取り組みって怖さがフォーカスされがちだけど、僕は取りこぼしなく自分の人生に感動を咲かせるきっかけとなるような、素晴らしいものと思います。

自分は何を美しいと思って生きてきたのかを知ることができるなんて、最高じゃないですか。
だから自己探究が楽しいんです。

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