見出し画像

今私にできることをつきつめたら

 今日から2月。世の中がなんとなくざわざわしていることはみんな気がついていて、心ここにあらずなひとつきだったような。大震災から始まった1年も、記録の限り初めてでしょうし、私も地震を8年前に経験しているので、最近はテレビをまともに見れないです。
 私の話ですが、2023年に予期せぬ退職をすることになり、そのタイミングでオンラインの学習塾を開きました。学習塾というか、正確には、「過去に1度でもご依頼頂いたお話に料金表をつけてみた」といったが、正しいです。私が塾講師だったのは、もう20年近く前になりますが、なんとなくご紹介が続いて、添削や面接練習など年に何度かいただくお話が数件あり、お金をいただくとしたらどうなるんだろう、と思ったところに、事業を実現化してくださる方の采配で、あれよあれよと形になったのですが。(その話はどこかで必ず書きたい)
 夏からオープンしてみて出産育休を2ヶ月ほど挟み、実際に運営してみて、ご依頼や売上や感想を棚卸ししてみたときに、あるひとつのコンテンツが一人勝ちしていました。おまけのつもりだった、「親と子の九星気学」でした。気学というのはまぁ、言ってみれば占いなのですが、私はシックスセンスなどは持ち合わせておりません。やおよろずの人生相談に乗るほどの経験もありません。
 ただ、学習塾や家庭教師を経験させていただき、自身も絶賛子育て中ということで、たぶんお子さんの数は結構見ていると思ったのと、そのお子さんを育てている親御さんのことを見ているという実績が無駄に積まれていたことと、2015年に今思えばなぜその金額をそこで使った!?というくらいのまぁまぁなお金をかけて、九星気学鑑定の勉強をしたことが、聞こえがよくいえば「リンク」したのです。
 お互いに一生懸命なのにボタンをかけ違えたシャツのようになってしまう親子を見て、どちらが悪いとか、親の愛情が足りないとか、子どもに価値観を押し付けてはいけないとか、そういうことは他人がけっして簡単に言ってはいけないし、自分も人様からそういったことは言ってほしくないと思いながら子育てしてきました。一番近い人間関係だからこそ、うまく行かなくなることだってあるし、過ごす時間が一番長いからこそ、お互いに短所や欠点に目が行ってしまう。精神論や子育てのお説教ではなくて、お互いに持っている性質が違って、相性もあるということがわかれば、目の前の子どもや家族に、さっきまでと違う気持ちで、対応ができるようになるのではないかな。九星気学の力を、そういうふうにお借りできないか、と、頑張るお母さんの愚痴を、そういうバケツで拾えないかな、と、箸休め的に作ったコンテンツでしたが、簡単に言うとこのコンテンツが一番アクセス数もあり、あぁ、勉強を教えてくれる学習塾はたくさんあるけど、九星気学の結果を親子関係とか学習環境とか、受験時の声かけに生かしたアドバイスをできる教室って、あんまりないから来てくれるのかな、と今ここに落ち着いたわけです。
 運営の面から見ても、学習サポートのお仕事をさせていただくと、授業時間と別に事前準備や添削などに時間が結構かかっていたのと、4ヶ月の乳児が授業中泣きやしないかハラハラしていたのですが、気学のお話なら私も抱っこしながら口だけ動かさせてただけます。いうわけで、しばらくはこの「親と子の気学教室」だけを開けておこうと思ったのが、ついこの年末に決めていたことでした。そこにお正月の石川能登大震災が起きまして、タイトルにようやく辿り着くのですが、私は8年前のことを自動的に脳みそが思い出し、勝手に憔悴モードがしばらく続いてしまうのです。それで、8年前にされて嬉しかったことを思い出してみました。賃貸だったとはいえ、大規模半壊で一時的に家を失った私がされて嬉しかったことは、こんなふうに勝手に知らない土地に住む人が、意気消沈することではなかったはずです。
 私は3ヶ月ほど実家に帰ったので、避難所生活をしたのは、2泊でしたが、実家諸共被災された方は、避難する先がないので、長期化する避難生活を支えてくださる方の一助をしたいと思いました。そして、長期化すると、最初は大勢来られていたボランティアの数が減り、いわゆる「下火」になるので、それを避けたいと思いました。そこで、私が今のところの収入源は、この九星気学の教室になりますので、そこでの収益の1/2を、能登の復興の見通しがたつまで、子どもの居場所作りをされていらっしゃるNPOを探して、送金することを続けようと、いうところにたどりついたわけです。辛いとか、思い出しちゃったとか、ザワザワしちゃったとかいうてる暇があったら、働かんかい!という環境にできたわけです。
 なんだかとりとめがつかなくなりましたが、私が現時点でできることを大切にして、2月も、3月も、つつがなく、やっていこうと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?