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「登山的な活動」を意味する言葉って曖昧

山をうろうろするのが好きです。

そんなに経験があるわけではないですが、山登りのスタイルはけっこう固定されています。私の鉄板工程は、前泊して早朝から日帰りで登って降りてきて、温泉に入って、帰り道にソフトクリームを食べる。

「大自然の中に生き物は自分1人だけ」という状況だとテンションが上がるので、単独で行くことが多いです。山頂は人が多いので写真撮ったらすぐに降りてきます。山の中での寝泊まり(テン泊も山小屋泊も)はしたこと一度もありません(やってみたい気持ちはありますが、踏み出せない)。

ただ、「山登りが好き」ですと、山登りに全く興味がない人たちに説明すると、多くの人に北アルプスにテン泊しながら縦走する、みたいなイメージを持たれます。いつも私のこのスタイルをバシッと伝える良い言葉が見当たりません。それで、少し調べてみました。

登山的な活動を意味する言葉にもいろいろある

「登山的な活動」といえば、ハイキング、トレッキング、登山、マウンテニアリング、バックパッキング、トレイルランニング、ロッククライミングなど沢山あります。自分の中で整理すると、「自らの手足を使って、山やそれに付随する地形、場所での移動そのものを楽しむ行為、およびその過程で接触する自然を楽しむ行為」でしょうか。

個人的には、山登り系の言葉はハイキング<トレッキング=登山<マウンテニアリングの順で、移動距離、移動高低差、求められる技術レベルが上がっていくイメージです。トレイルランニングやロッククライミングは定義がはっきりしているので置いておいて、バックパッキングは高低差があまり無いロングトレイルを複数日かけてテント担いで歩くイメージです。

少し調べてみると、そもそも北米に住む人たちの英語でのイメージと私が日本で勝手に育んだイメージが少し違うようでした。

私の勝手なイメージ

ハイキング:健康や自然を楽しむために軽装で、低山のほか時には街中を散策目的で決められたコースを歩く。
トレッキング:少し本格的な山道を歩く。日帰りも一泊以上の歩行も含む。
登山:トレッキングと同義だけど、登頂目的が少し強い。日帰りも一泊以上の歩行も含む。
マウンテニアリング:登山の一部だけど、ザイルとか使ってエベレストとか海外の山を登る。
バックパッキング:高低差のあまりないトレイルを大きなリュックを背負ってキャンプしながら長距離を歩く。

北米のイメージ

Hiking: 山頂目指すとか関係なく、整備された山道や田舎道を歩く行為。一日、複数日など関係ない。バックパックは日帰り20L、一泊35L、複数日50Lくらいのサイズ。
Trekking: 複数日かけてかなり長い距離を歩くこと。エベレストみたいな場所のイメージ。基本、テント担いでキャンプしながら移動する。バックパックは60-85Lサイズ。
登山: これに該当する言葉はない?敢えて言うならMountain Climbing?
Mountaineering: ザイルとか使って高度な登山技術で登頂目指す。アルパインクライミングみたいなイメージ。
Backpacking: Trekkingと同義だが、北米のロングトレイルみたいな場所のイメージ。基本、テント担いでキャンプしながら移動する。

結局、自分のスタイルはどの言葉に当てはまるのか?

上記以外にも異なる考え方はあるようでしたが結局のところ、国・地域だけでなく人によっても考え方が違うようでした。私は長い物には巻かれろ、ということで北米のイメージに修正しようかなと思います。ThuleのWebサイトがわかりやすかったです。

で、私の現行の「登山的な活動」に対しては「ハイキング」や「ハイク」を使おうかなと思います。登頂に興味があるわけではなく「自然の中を歩く」が主目的だからです。誰かとあの山に登りに行こうとなったら登頂目的感が強くなるので「登山」か「山登り」を使うことになるかもです。かつて「トレッキング」という言葉を使ったことがありますが、寝泊まりしたことないし、長距離歩かないし、間違った言葉を使っていました。

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