知らぬ間に桜が咲いていた

近所を散歩していると桜が咲いていた。
バタバタしている間に次の季節がもう来ていた。

変化を感じようとしなければ日々は知らぬ間に過ぎ去っていく。
それはさみしい。
せっかく四季のある国に生まれたのだから季節を味わって暮らしたい。

来週には桜は散ってしまいそうなので、急いで花見を決行。
桜で有名な公園に向かった。

到着したころには日が暮れかかっていた。
風が吹くと日陰ではまだ寒い。

凍えながら屋台で買ったたい焼きをほおばり、空を見上げた。
すでに花が散ってしまっている木も多かったが、
まだ少し残っている白色の花びらたちが見えた。

過ぎゆく季節を垣間見ることができてよかった。

【今日発見した言葉】
「愛嬌というのはね、自分より強いものを斃（たお）す柔かい武器だよ」
夏目漱石『虞美人草』