子宮を全摘した話:事前にやっておいて良かったこと

忘れないうちにと書き始めた備忘録ですが、現実に追いついたので、これで一つの区切りにしようと思います。
飽き性なのに頑張った、自分。

筋トレ

術後の回復度合いは、筋肉量に比例すると勤め先の理学療法士が言ってました。
ちゃんとした根拠と数字も言っていたのですが、すっかり忘れたので割愛。

それまでも、オンラインでヨガやピラティスを週一回くらいやっていましたが、週イチでは筋肉が付くはずもなく、日々継続して何かしようと思い立ち、スクワットチャレンジとプランクチャレンジを同時に開始しました。
何故2つを同時に開始したのか、術前で変なテンションになっていたとしか思えないのですが…。最初は負荷が低いからいいんですよ、同時でも。20日目くらいから負荷が増してキツく、ホットフラッシュと相まって、汗だくになりながら1日数回に分けてスクワットとプランクをやっていました。

最後の数日は粉瘤の処置と重なってできませんでしたが(下記参照)、どのみち入院中に筋肉落ちるし、退院後もしばらく運動はできないので、それを見越して腹筋と下半身の筋肉をつけておくと良い感じがしました。
経験者の話だと、リングフィット アドベンチャーとかも良さそうです。

瞑想

仕事で忙しい時、体調がうまくコントロールできてないと感じた時、家族と喧嘩した時など、どうしても気持ちがざわざわしてしまうので、1分くらいだけでも、呼吸に意識を向ける時間を作るようにしていました。
瞑想との違いがよくわからないのですが、考えすぎてしまう時などにヨガニードラのアプリを使ったりなどして、気持ちが過度に波立たないようにしていました。

ホルモンに振り回されると疲れてしまうので。

参考)寝たまんまヨガ(アフェリエイトではありません)

食料などの買い置き

日用品
家にいる時間が長くなるので、家で使うものの消費量も増えます。嵩張るもの(例:トイレットペーパー)、重たいもの(例:ミネラルウォーター)は事前に買い置きしてました。頼んだらオットも買ってきてくれますが、術後は気に入ったトイレットペーパーを使いたいじゃないですか。

冷凍食品、チルド食品、作り置きの冷凍
入院中は3食が定時に出てきますが、退院すると自分でなんとかしなくてはいけません。我が家の場合、オットは仕事が忙しく帰宅時間が不規則なので、オットになんとかしてもらう事は期待できません。何時に夕飯が食べられるかわからないので。
入院中は「退院したらアレ食べよう」などと思っていたものの、ネタの尽きた退院後5日目〜8日目くらいにあまりお腹が空かなくなってしまいました。食べたいものが浮かばないけど、食べないわけには行かないので、ストックから「肉または魚」「米かパン」を適当に見繕って温めて食べる日が数日間続きました。多少食欲が無くてもなんとなくタンパク質と糖質が食べられるよう、好きなものを何パターンか溜めておくのがお勧めです。
買い置きではありませんが、スーパーのカット温野菜(レンジで温めるもの)はとても助かりました。ちょっと割高だけど、複数の根菜を切って蒸して残りをしまう時間と体力を買うのです。手抜きでなく手間抜き。
逆に、普段食べないものは、自宅療養中も食べません。自分は普段食べないくせに、何故かレトルトのカレーを買いだめてしまい、今、扱いに悩んでいます。やはり術前で変なテンションになっていたのか。。。
あと、退院してから食べようと思って買っておいたちょっと良いお肉のストックは、冷凍庫で凍ったままです。解凍して焼くのがやや億劫。

参考)気分が乗らない時に重宝した料理
松茸の味レンジ豚肉吸い|リュウジのバズレシピ
3つパックの充填豆腐(日持ちする)/豚バラ肉(冷凍保存できる)/青ネギ(カットしたものを買ってもいいし、いっそ無くてもいい)で作れて、植物性と動物性のタンパク質がとれる温かい汁物が、10分かからずにできるので(洗い物もほとんど出ない)、「あー、何か食べなきゃな〜」と言う時に、これと、カット温野菜だけ食べてました。(味付けはお吸い物でなくても全然OK)

ケアアイテムを用意しておく

(リンク貼るけど、アフェリエイトではありません)

蒸気でじんわり 足シート
しばらく入浴できないので、冷えて辛い日に使おうと思ったもの。
自宅のお風呂だと、フットバスのような使い方もちょっと難しくて。
絆創膏類でかぶれるので頻繁には使えませんが、たまに使うにはいい感じです。

皮膚保護剤
術後は創がケロイドにならないよう、傷跡用のテープを貼ることをお勧めされるのですが、自分は絆創膏刺激に弱く、赤くかぶれやすいので、今回皮膚保護剤を買ってみました。スプレータイプもありますが、飛び散りそうなのでコットンタイプを選択。まだ使い始めなので効果が未知数ですが、かぶれ軽減されるといいな。
普通の肌質の人は事前に買っておく必要ないと思います。高いし。

ビオオイル(マッサージオイル)
(これは必要ない人もいるし、今は入手が簡単なので自分が該当したら検討すればいいと思います)
腹腔鏡手術は、お腹に炭酸ガスを入れて膨らませます。
気腹(きふく)と言って、お腹を膨らませることで手術部位を見やすくする効果や、炭酸ガスで出血を抑える効果があります。内臓が外気に触れないことで乾きにくく、ダメージを受けにくい、と言う効果も期待できます。
自分は前回手術を受けた時、お腹を膨らませた影響で、お腹にストレッチマークができたんです…。退院して気づいた時の衝撃と言ったら(笑)
前回できたから今回もできるだろうと思って、事前に買っておいたのですが、今回はストレッチマークは出来ませんでした。出来ないに越した事はないのですが、何故だ。

おまけ:術前のハプニング

8月中旬(手術7週間くらい前)、胸元に粉瘤ができたんです。
粉瘤とは、アテロームとも言い、皮膚の中に垢などが溜まるふくろが出来てしまう良性腫瘍です。
自然には治りませんが、術前に何かするのが嫌だったので、「いや、頑固なニキビだろう」と思い込むことにして放置しました。術前検査の時にも医師にも看護師にも報告しませんでした。何やっているのか、自分
結局、9月下旬(手術2週間前)に炎症を起こして腫れ(痛い)、切開して中身を押し出す羽目に。。。
仕事を中抜けして皮膚科に行ったのですが、診察室に入ってから、患部見せて麻酔かけて処置して診察室出るまで、30分もかからなかった。すごい。

診察時、皮膚科医に「胸元は切開するとケロイドになりやすいけど、どうする?」と聞かれたので、切開しないとどうなるのか聞いてみました。
1)自然に腫れがひくことがある。けど、ここまで炎症起こしていたら経験上期待できない。
2)抗生剤飲んで感染を抑え込む手段がある。けど、原因がそのまま残っているから、いつか再発する。あまりお勧めしない。
3)自壊する(自然に傷が開いて、中身が出る)まで待つ、と言う方法もある。
どのみち中身出さないといけないなら、ちゃんと切って出してもらう方がいい気がしました。自壊したら切開創より大きいケロイドになるよね。

なお、「全身麻酔手術の10日前に、粉瘤の小切開手術やってくる患者ってどうですか!?」とも聞きましたが、「いや、別に?」と流されました。
手術前日の回診時にカミングアウトした時、主治医も確かに「いや、別に?」と言う感じで、胸元のテープでかぶれに軟膏を処方してくれました。全く関係ない病気なのに、すまん。
(処置で使った薬や処方薬は主治医と薬剤師にちゃんと報告しました)

粉瘤、悪化するまで引っ張らないで、さっさと処置してもらった方がよかったです。その方が傷跡も残らないし。この記事を読んだ子宮筋腫手術を控えている方は粉瘤ができたら早めに皮膚科へかかってください。

参考)粉瘤とは(ドクターズ・ファイル)


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