子宮を全摘した話:なぜ2回も手術したのか
自分には複数の筋腫があり、2013年に筋腫核摘出を希望したとき、主治医に言われました。
「本当に残したいの? 筋腫が多いから、全部は取り切れないよ。残った筋腫が大きくなるから、閉経までにもう一回手術することになるよ? 正直、年齢的にも、子宮の状態的にも妊娠は厳しいから、医師としては全摘を勧めるよ」
MRI画像を見る限り、自分でも「そうでしょうね」とは思いましたが、その時はまだ30代だったので、妙なプライドというかこだわりがありました。妊孕性がなくても残しておきたいというか、生まれ持った臓器を全部つけておきたい、というか。全摘だと妊娠の可能性がゼロになるので、母や義母もがっかりするだろうな、とも思ったし(双方の男親はすでに他界)。
もしかしてもしかしたら、40代半ばであっさり閉経するかもしれないしね!
主治医は「それは甘いよ。子宮筋腫で手術が必要になる患者さんは、閉経が遅い人が多いんだよ」と容赦ありませんでしたが。
1回目の術後、しばらくは調子も良かったのですが、4年めあたりから取り切れなかった筋腫が大きくなっていました。筋腫もちあるあるの過多月経は相変わらず。
主治医と相談しながら、内服薬で様子を見ていたのですが、
1)内服薬が継続できなくなった
2)鎮痛剤が必要な日が増えた
3)月経中は貧血だと気づいた
の理由から術後6年と少し経った時に、手術を決断しました。
「月経中の貧血に気付く」って、おかしな表現ですが…。ある時ふと気付いて、今までの経過観察検査と健康診断の結果と、過去の月経日を見比べたんです。
ヘモグロビン値が、「通常時:約14g/dl」「月経中:約12g/dl」でした。(基準値は11.4~14.8g/dl)
月経中はふらふらするし、胸焼けするし、アタマ回らないけど、異常値が出たことはないから、私は貧血ではない。…と思っていたけど、通常運転から1日2日で85%のヘモグロビン量に落ちたら、酸欠になるわ。死ぬ病気じゃないけど、しんどいわ。
そっか、もういいかな、と思いました。
悔しいとか悲しいとかはなく、すとん、と腹落ちしたというか。こう思えるまでにある程度の時間が必要だったのかもしれません。
(初回の手術がとてもキツかったので、2回目が怖かったというのもあります・笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?