子宮を全摘した話:術前治療の副作用と対処法

術前のホルモン療法は、擬閉経療法ともいい、おくすりの効果で閉経後と似た状態を作り出して、筋腫を小さくする物です。
手術時の出血を抑えたり、摘出しやすくしたりという目的で行います。

急速にホルモンバランスを変えるので、更年期障害に似た症状が出ることが多いです。

よく聞くのは
・のぼせ、火照り、ホットフラッシュ
・肩こりや頭痛
・イライラや落ち込みなど気分の浮き沈み
・関節痛
・睡眠の変化(眠れない、眠りが浅い)
です。
また、血中のコレステロール値が上がったり、皮下脂肪(特にお腹周り)がつきやすくなったりします。(自分は1回目の手術時に、これで主治医に叱られた)

私の、今回の副作用と対処をまとめます。

副作用:ホットフラッシュ

自分は顔の汗が激しいタイプ。
マスクが必須のご時世ですが、少しでも「息苦しい」と思うと、まずは額がじわっと汗ばんできます。
「あ、汗出てきた」と思うとそこから、さーっと顔中汗だくになってしまいます。マスクが濡れると不快感と恥ずかしさで余計に汗だく。
一気に出て、一気に引くので、ハンドタオルを持ち歩き、汗ばんできたら額や首筋をこまめに拭くようにしていました。
移動中は首掛け式の送風機(後頭部側にも風が出る物を探した)、オフィスではもうマスクを外して顔全体をタオルで押さえていました。
空気の流れを感じると楽なので、汗をかいていない時も、卓上送風機(USBで動く物)や扇子を愛用していました。

副作用:睡眠の変化

眠りが浅くなり、入眠から3時間くらいで起きてしまうことが増えました。
ホットフラッシュのせいで起きているのかと思ったので、接触冷感シーツに変えたところ、ホットフラッシュの汗がすごい勢いで冷えて、体が冷えて目が覚めるという本末転倒な事態に陥りました…。
しかし、その接触冷感シーツは、枕がわりに使用する(敷布団の幅に合わせて畳む)ことで大活躍してくれました。枕より洗いやすいし。

副作用(?):気分の浮き沈み

気分が晴れない、頭がはっきりしない状態が、6月〜7月まで続きました。うつ症状と言えないこともない。
やる気も出ないし、地味に辛い日々だったのですが、梅雨明けと共にすっきり晴れました。
薬の副作用というより、ただ単に気圧と日照時間の影響を受けただけのような。

対処法:漢方薬

服薬開始1ヶ月目の通院時に「ホットフラッシュがある。日中の汗よりも寝ているときの汗が睡眠に影響してしんどい」と相談し、漢方薬(自分の場合は桂枝茯苓丸)を処方してもらいました。
更年期に処方される漢方薬は複数あるし、擬閉経療法時に処方される漢方薬は保険が効くので、お悩みがある場合は主治医に相談した方がいいと思います。
ただ、保険の漢方薬って、顆粒だから嵩張るし、食前30分前に飲むとかハードル高いんですよね…。
朝はレルミナとの飲み合わせがあるので、薬剤師に相談。
「朝は食後。昼夜は基本的に食前の服用だが、飲み忘れるくらいなら、食後でもいい」とアドバイスされたので、1日3回内服することを一番に考えました。
身体に合っている漢方って、飲んだ時にほっとする感じがあるそうです。桂枝茯苓丸も、だいぶ前に飲んだ時は「うぇ。。。」と思ったのに、擬閉経療法中はちゃんと飲めるんですよね…不思議。

対処法:アロマテラピー

更年期症状の緩和にはゼラニウムの香りが有効という記事を読んだことがあったので、主に睡眠時にゼラニウム精油の香りを漂わせました。…なんだか効いていたような気がします(プラセボかも・笑)
花精油の香りは少し強いことと、家族があまり好まない香りなので、ディフューザーはストーンタイプを選択。香る範囲を調整しました。

参考)
継続的に精油の香りを纏うライフスタイルが閉経移行期の女性に与える影響https://www.jstage.jst.go.jp/article/aeaj/20/1/20_200101/_article/-char/ja

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