子宮を全摘した話:入院中の要不要

いま、ほとんどの病院で面会禁止だと思います。良性疾患ならなおさら。
自分が手術を受けた病院も面会禁止で、「入院時」「手術当日」「退院時」の3回に限り、家族1名だけ病棟に立ち入りOK。しかし極力短時間で、と言うルールでした。
また、婦人科手術の患者さんは基本的に個室、と言うお約束もありました。(子宮を残す人、全摘の人、卵巣切除もする人と患者さんの背景がいろいろだからかも)

「面会禁止で、一人闘病生活」と思うと寂しくなる(ことがあるかもしれない)ので、せっかくの個室だし、「自分は今Go To Travelで、おこもりホテルステイをしているのだと思い込むことにしました。
おこもりだから、部屋から「出てはいけない」では無く「あえて出ない」のです。

お一人様入院ライフで良かったものを挙げるので、誰かの参考になれば。。。

持っててよかった

ペットボトルストロー:弱っている時って、意外と、コップやペットボトルから飲むのって、難しいんですよね…。そんなに長く寝込むわけではないので、吸い飲み使うほどではないし。水は乾けば綺麗だけど、お茶は乾くとシミになるし。使い捨てのつもりで100均で買いました。結局退院してから使うことはなかったけど、満足です。
爪磨き:入院中は手も足もネイル禁止だし、すっぴんだし。普段、爪のお手入れは適当なのですが、時間は有り余っているので、爪を磨いて自分に女子力アピールしようと思って持っていったもの。程よい暇つぶしになり、正解でした。
足の爪は下腹部に圧がかかる角度で磨けなかったけど(笑)
ポータブルスピーカー:個室限定ですが、好きな音楽をかけておけることで、「自分は今ホテルライフを送っている」と自分に暗示をかけることに役立ちました(笑)
雨の日に音楽かけながら本を読んでいると、気分は本当にホテルです。調子に乗ってうつ伏せになるとさすがに痛かったですが…(当たり前)
Mac:いや、タブレットでも大画面スマホでもなんでも良いんですが。
病室にWi-Fiが飛んでいるので、動画配信サービスで、この機会に鬼滅の刃を一気観しようと思い、荷物重くなるけど持って行きました。(笑)
オットも、自分の手術待ちの間動画見て過ごしたと言ってました。
「1ヶ月だけお試し無料」キャンペーンやっているサービスもありますし、これは良かったです。
デカフェのインスタントコーヒー:自分はコーヒーが大好きです。おこもりホテルステイならコーヒーも飲みたい。しかし、手術の直前直後にはカフェインは控えるよう主治医から言われています。モチベーションを上げることと、治療に影響しないことを両立させるために役立ちました。術後は主治医にコーヒーOKの許可が下りるまで我慢しました。(ハーブティーは、薬の効果に影響するモノがあるので、薬剤師に確認するか退院まで我慢した方が無難かもしれません)
足首ウォーマー:自分は足首冷えると風邪をひきやすいことと、病室って靴下だと意外と暑いので、くるぶしから土踏まずまでカバーできる薄手(歩行に影響しない厚さ)のウォーマーを持ち込みました。しっかり歩けるようになってから履きました。

要らなかった

ひんやりボディシート:術前までホルモン療法を行なっていたのでホットフラッシュがあり、好きな香りのひんやりシートを2種類持って行きました。
結果、入院中にいきなり寒くなったことと、術後はホットフラッシュが落ち着いたので、ほとんど使いませんでした。
持っていくならノンアルコールのもので良かったかな。
アイマスク:真っ暗で寝たい派なので、旅行の時などにも持っていくのです。
病室はどうしても廊下などの明かりが入ってくるものなのですが、術前後、疲れて爆睡していたことから必要ありませんでした。
それ以外にも、術後、ふと目が覚めたときに周囲が見えた方が混乱しなさそうに感じたことから使いませんでした。失敗。
デカフェのドリップコーヒー:どれだけコーヒー飲みたいんだ(笑)
術後2日目に主治医から少しならコーヒー飲んで良いと許可をもらったので、一日当たり「普通のコーヒー1杯とデカフェのインスタント1杯」で過ごせました。仕事してないせいか、体があまりカフェインを欲しなかった。。。
パック:退院前などにモチベーション上げるために持っていったのですが、朝の洗顔&日勤時間帯のシャワーだと、病室に結構人が出入りするので、パックする時間の余裕がありませんでした。

やって良かった

病衣、タオル類はリース
洗濯は最小限の下着類だけにして、嵩張るものはリースにしました。おこもりホテルライフですから。(しつこい)
術後って血液や体液が付くことがあるけど、弱っていると洗濯もちゃんとできないじゃないですか。リースならそんな心配なし。洗濯乾燥もがっつりされているし。
着替えなど、家族が持ってくるものを時間場所指定でスタッフが預かってくれるサービスもあったのですが、平日の日中に家族に来てもらうのは難しかったので、荷物を軽くして、時間潰しアイテムを入れることを優先しました。
実母などは「下着は使い捨てにすれば荷物もっと減るんじゃない?」とアドバイスくれましたが、手術部位的に毎日看護師の目に入るので、さすがに自分のプライドが許しませんでした(苦笑)。足の骨折などだったら使い捨て下着にしたと思います(笑)

ただ、病衣(パジャマ)が男女兼用だったので、ボトムがあまりにも平面的で、腰に合わせるとヒップがキツいし、逆だと落ちてくるしでイマイチでした。。。

女性の病気療養

女性が病気をした場合、妻、母、娘、会社員などのたくさんの役割が手放せず、「自分の病気にだけ専念するためのハードルがある」そうです。
面会禁止は寂しいかもしれませんが、役割から開放されて、ひとりの自分になる時間を自分にプレゼントするのだと思って、少しでもリフレッシュできると良いな、と思います。

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