子宮を全摘した話:いよいよ

9月:術前検査

手術の1ヶ月前に必要事項を確認します。
項目が多いので、半日がかりです。空腹時血糖を測るので、朝食抜きで昼ごろまでかかるのがしんどいところ。

大きい検査は

MRI
筋腫の大きさや位置を確認するための検査です。
大雑把にいうと、電磁石でできた輪っかに身体を入れて磁力を当てる検査機器です。
わたし、狭くて薄暗いところが割と好きなので(落ち着く)、MRIは結構好きです。検査部位(磁力をあてているところ)がなんとなくポカポカすることもあり、検査中うるさいけど、高確率で寝ます。検査後にはなんとなく磁気ネックレスが欲しくなります(笑)
ちなみに、MRIは強力な電磁石なので、小さいクリップ一つでもくっつくと取れません。また、金属粉は発熱するので、化粧のラメやカラーコンタクトは火傷や失明の危険性があるのでNGです。海外ではタトゥーの金属粉が反応して、タトゥーが変色した事例もあるそうです。
あと、ヒートテックのような暖か肌着は身体がラップ巻き蒸しのような状態になってしまうので、これもNGです。

呼吸機能検査
手術は全身麻酔で行うので、事前に肺や気道の状態を確認します。
鼻をクリップで止めて、計測器からのびるホースのマウスピースを咥え、検査技師の指示で息を吸い込んで、一気に吐き出します。
肺活量や、肺活量が年相応かどうか、一気に吐き出せる空気の量を測定するのですが、これをやると「手術近づいてキタ!」という気分になります。
聞いた話だと、検査技師の声かけによって検査成績に差が出るとか…。本当かどうか知りませんが、熱い声かけの方が患者も頑張れるらしい。今回の技師さんは淡々としていたので、心の中に松岡修造を召喚して、自分は問題なくクリア。

他には、血液検査胸部のレントゲン心電図検査内診があります。

脱ぎ着が多くなるので、脱ぐ回数をミニマムにするためにも、スポブラ&天然繊維の肌着&金属を使っていない上下(チュニック&レギンス等がとにかく楽)がおすすめ。

まさかのPCR(と追加のミッション)

自分が通った病院は、「術前検査の翌週に結果説明と内診」というスケジュールだったので、ただでさえ2回も休み使って通院する必要があるのですが、今回さらにCOVID-19のPCR検査を受けることになりました…。(陽性になったら病院から電話が来る)

医師が必要と判断した患者に対して、術前に実施するものだそうですが、
朝イチの唾液を検査容器に5cc採って、病院に届けるという面倒なミッション。
COVID-19の検査、鼻の奥を拭うのは、インフルエンザの数倍痛いと経験者から聞いていたので、鼻じゃないだけマシなのか。
しかも、唾液は自然にたらーっと出るものが良いらしく、「酸っぱいものを思い浮かべて出る唾液はイマイチなので、心を無にして検査容器に向かって口を半開きにしてくださいね⭐︎」…と看護師に指導されました。

起き抜け、プラスチック容器を口元に持っていき、口を半開きにして唾液を溜める自分の姿は、なんだかとてもとほほな感じでした。
イソジンでのうがいを推奨する政治家がいたな、とか、空港の検疫では唾液の分泌を促すためにレモンや梅干しの画像を貼っているらしいな、とか思いながら、10分くらいかけて採取しました。しかも、容器のプラスチック臭でだんだん気分が悪くなってきて、最後の方は「気持ち悪い時に出る唾液」になっていたので、何が正解だったのか。。。あまり頻繁にはやりたくないな。

それ以外にも、術前1週間以内からの検温と風邪症状の確認が依頼されました。
…どのみち勤務先に毎朝報告してるからいいけどね。

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