子宮を全摘した話：手術前日は忙しい

手術前日に入院です。
自分は水曜日手術なので火曜日入院。
まるっきり元気なので、入院前日（月曜日）は普通にお仕事です。さすがに定時で帰るつもりだったのですが、入院3週間前に片付ける予定で進めていたプロジェクトが終わらず（これもCOVID-19のせい…）、中途半端な状態で引き継ぐ（というか押し付ける）羽目になってしまいました。外部要因が二転三転したとはいえ、フォローしてくれる人には申し訳ない限り。「お互い様」の風土がある職場で良かったです。ありがたや。

病院到着（10：40ごろ）

午前11時までに病院に来て欲しいと言われていたので、少し前に着くように調整。当日退院の患者さんがいたり朝のルーチンで慌ただしかったりするし、何より外来が混んでいるので、あまり早い時間は避けようと思いました。

が。
今まで見たことないくらい外来が大混雑。…そうか、高齢者のインフルエンザ予防接種か…。
入り口で検温、手指消毒をして指示された場所で待機。

待機後、書類の確認などの入院の手続きをし、検温（2回目）をして、病棟に上がります。
同時に病棟に向かう人見ると、一人で来ているのは自分だけでした。あらま。

病棟到着（11:00すぎ）

お部屋に通され、とりあえず荷解き…する間もなく、あれこれ確認や説明を受けます。忙しいです。
・手術同意書の確認（担当：看護師）
・入院期間中のToDo（看護計画）の説明（担当：看護師）
　→この時に自分の手術が何時ごろになるのかわかります。
・血圧と血中酸素飽和度測定、検温（3回目）（担当：看護師）
・持参薬（今まで飲んでいた薬）の確認と回収（担当：看護師）
・薬歴の確認とアレルギーなどの聞き取り、入院期間中に飲むおくすり（痛み止めと下剤）の受け渡し（担当：薬剤師）
・麻酔の説明と同意書へのサイン（担当：麻酔科医師）
・呼吸法の説明とレクチャー（担当：看護師）
・内診（担当：婦人科医師）
・弾性ストッキングの採寸（担当：看護師）
などなど。

合間に昼食（写真）を食べて下剤を飲みます。
お腹の手術手術前日は低残渣食（お腹に優しい、吸収の良いご飯。食物繊維や油が少ない）が出されます。合わせて浣腸も行う徹底ぶり。

ようやく一息（15:00ごろ）

入れ替わり色々な人がやってきて（たまにバッティングする）、似たようなことを何度も聞かれる（特にアレルギーなどに関わることは、全ての職種から聞かれる）ので、渡された計画書を眺めながら、あと何が残っているのか確認します。
疲れたし、お腹もいっぱいなので、本当は昼寝したいところですが、夜寝れなくなると困るので我慢。

自分の手術は明日昼過ぎから（２例目）。
手術当日は飲水（水、お茶、スポーツドリンク）のみなので、翌日に向けて病棟の自動販売機でスポーツドリンクを買っておきます。
普段スポーツドリンク飲まないけど、水だけで昼過ぎまでだと低血糖起こして気持ち悪くなりそうだし、空きっ腹に冷たい飲み物はお腹に優しくなさそうなので。

この時点で残りのミッションは
・手術室看護師の面談
・数々の同意書のコピーを受け取る
・おへその掃除
・夕方の検温
・入浴
・夕食後の浣腸
でした。
まだ結構やることあった。

おへその掃除

腹腔鏡手術は、お腹に4〜5ヶ所（大抵は4ヶ所）孔をあけ、そこから器械をからだに挿入します。切開部位は「へそ」「へその左がわの腹部」「ビキニライン（腹部）左右」です。
そのため、手術前日におへその掃除を行って、いわゆるへそのゴマを取ります。

手術に当たって、何回か看護師から「不安に思うことはないか」と聞かれる機会がありました。
その際、「自分はケロイド体質なので、過去の腹腔鏡手術のきずがケロイドになっていて非常に洗いにくく、へそのゴマが取りきれていないのが気になっている」と伝えました。

看護師から言われたのが、へそは洗いすぎないで欲しい。
最近、頑張って洗いすぎたのか、炎症を起こしている患者さんが立て続けに来ているので、ボディソープの泡を馴染ませて洗う程度でいい。
ということでした。へそに炎症とは、想像するだけで痛そう。。。

どのみち、いろんな人のへそをクリーンにしているプロ（看護師）が、綺麗にしてくれるので、家庭でのへそ洗いは程々が良いのですね。

HCUで一晩明かすことが決定する

前回の手術の際、あれこれあって一晩HCU（ナースステーションの隣の部屋。看護スタッフが患者の様子をこまめに確認できる）で過ごしたので、今回は、術後自分の部屋にそのまま戻ってくることが目標でした。

それが
2時間くらいHCUで経過観察（様子を見ること）
4時間くらいHCUで経過観察
と、看護師の訪室のたびに指示されるHCU滞在時間が伸びていき、最終的に夕方
「吼さんのリスクを検討した結果、色々アレルギーがあってハイリスクなので、一晩HCUにいてもらうことになりました。…ハイリスクなので」
と、申し訳なさそうに2回言われました。

午後の手術だから、終わって4時間HCUにいたら、夜勤の時間帯だもんね。
夜勤帯は日勤帯より看護師数が少ないから、部屋移動のあと見回りより、HCUで一晩の方が合理的だよね。わかるよ、うん。アレルギー怖いよね。個室で夜間急変とか、考えるとドキドキするよね。
自分も、事前に自分がいる場所がわかっている方が、後から「やっぱりHCUでした」と言われるより良いよね。どのみちベッドの上で水も飲めずにじっとしているんだから、個室じゃない方が気が紛れるかもね！（前向き）

…などと、自分を無理やり納得させるのでした。

浣腸（20:00頃）

長いミッションが終わり、あとは22時の消灯を待つばかりですが、疲れていたので、21:30には意識なかったです。