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パフォーマンスを高める方法とは?(2)

 どうも、こんばんは!こすけんです! 

 元阪神の藤浪投手が、オークランドアスレチックスの入団会見を行っていましたね。大谷と同世代で、同じリーグで戦う可能性も考えると、今年のMLBは昨年にも増して観る楽しみが増えました!日本では、なかなか飼い殺しの状態でチャンスも掴めずに苦しみましたが、今回を機に復活を遂げて欲しいものです。





 さて、前回はパフォーマンスアップに関することで、まず考えなくてはならないパフォーマンスピラミッドについて話をしました。さらっと復習してみましょう。


・パフォーマンスピラミッドはPosition(mobility,stability) →Pattern(Coordination)→Power(power,strength,speed)→Skillで構成される。
・Skillの能力を高めようとしても、その土台となる能力が備わっていなければ成長幅は小さくなる。

 ひと昔前までは、イチロー選手の影響もあってか『野球=筋トレ』のイメージは比較的なかった印象ですが、ダルビッシュ選手や大谷選手などの有名なMLB選手が積極的にウエイトトレーニングを行い、その結果として大活躍している現状から、野球界にも少しずつウエイトトレーニングの必要性が認識されています。

 これ自体はいいことではありますが、筋力をつけるということだけが広まってしまい、パフォーマンスピラミッドで考えると

 このように可動域や安定性、協調性などが足りないまま、筋力だけがついているようなアンバランスなピラミッドの構造になっている問題があります。パワーを出そうと思うと筋力が必要です。ですが、その時にかかる関節への負担も増えるので、当然ケガを起こしやすくなります
 
 スポーツにもよりますが、野球でもサッカーでも陸上競技でもラグビーでも、瞬発的なパワーを求められるものは、【最大筋力=パフォーマンス】とはならないわけですね。最大筋力を高めれば球速が上がるとか、ホームランが打てるとか、えぐいシュートが蹴れるとか、そんなに単純ではないことは皆さんの経験から身に染みて感じていると思います!!

 やはり、ウエイトトレーニングをガンガンやって最大筋力をつけることも重要ではありますが、それ以上に土台の下の部分を大事にしたいものです。


 本題ですが、筋力生かしてパフォーマンスを上げるために考えなければいけないことがあります。それは、土台のPattern(Coordination)にあたる部分とも考えられる、それぞれの『競技の特異性』についてですね。


 【特異性】という言葉は、日常生活にはあまり馴染みがないですが、どのような意味かご存じでしょうか??辞典から引っ張ると<質的な特殊さ>などが出てきます。それぞれの競技の中で出てくる運動の特徴、みたいな意味で捉えるとわかりやすいでしょうか。

 パフォーマンスアップを求めてトレーニングを組むときには、この特異性を意識して行う必要があります。

 




特異的トレーニングで満たすべき5つの要素


  1. 運動の状況と筋活動における類似性

  2. スポーツにおける四肢の動きとの類似性

  3. スポーツ中に使われる主なエネルギー系との類似性

  4. スポーツ中に得られる感覚的情報との類似性

  5. スポーツにおける動作の結果との類似性






 これらの要素について考慮してトレーニングを考えないと、いくら鍛えたとしても、いわゆる「魅せ筋」とか「使えない筋肉」に成り下がってしまいます。


 それぞれの要素の解説については次回以降にしていこうかと思っています。読んで頂きありがとうございました!!

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