見出し画像

計画的偶発性理論 【キャリアプラン】

計画的偶発性理論
個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定される。

必要な5つの行動特性

成功するキャリアを実現するために、偶然の出来事が起こるのを待つのではなく、自ら引き寄せるような行動をすることがポイント。

好奇心:新しいことに興味を持ち続ける
偶発的なチャンスを増やすには新しいものに興味を持つ必要がある。毎日同じルーティンを繰り返しているだけでは新しいものに出会う機会は増えない。それほど興味を惹かれなくても、新しいことに一度チャレンジしてみる。

持続性:失敗しても諦めずに努力する
様々なものに興味を持ち、試してみたもののなかで、「楽しい」「勉強になる」など思ったものはうまく行かなくても諦めずに継続してみることが重要。あとになって思わぬところで役に立つ可能性がある。

楽観性:何事もポジティブに考える
自分が立てた計画に沿ってキャリアプランが実現するものではない。そのため、自分のキャリアプランに必要ない仕事でも悲観的にならず、今できることを精一杯やることが重要。

柔軟性:こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
一つのやり方、考え方に固執しすぎてしまうと、突然のトラブルに対応できない。計画的偶発性を起こすには、自分のこだわりに固執しすぎず、常にいくつかのパターンを考えた上で取り組むことが欠かせない。

冒険心:結果が分からなくても挑戦する
「失敗する可能性が高い」「思ったような結果が残せないかもしれない」と思っても、冒険心を持って挑戦してみる。それが計画的偶発性を起こす機会を増やし、いざチャンスが訪れた際にも思い切って行動に移せるようになる。

ゴールの決めないキャリアの考え方

急速に経済のグローバル化が進み、IT技術の進歩が目覚ましい中、未来に何が起こるのか予想することは難しくなっています。社会や企業の状況は、個人の意思でコントロールできるものではありません。キャリアに関しても、外的な要因で計画したとおりにいかないことも珍しくないでしょう。そのような時代背景で、「何をしたいかという目的意識に固執すると、目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねない」とクランボルツ教授は指摘しました。

https://www.rgf-professional.jp/insights/2020-06-what-is-planned-happenstance-theory-how-to-create-a-career-contingency-career-plan

あえて明確なゴールを定めず、現在に焦点を置いてキャリアを考えるのが計画的偶発性理論。

目標に固執しない

計画的偶発性理論では明確なゴールを定めないとはいえ、目標を立てること自体が否定されているわけではありません。目標に固執して可能性を狭めるより、目の前のチャンスに気づけることがキャリアの成功につながるとされています。例えば、「絶対に英語教師になる」と決めるより、何か人に教える仕事がしたいと考えたほうがチャンスは巡りやすいでしょう。
むしろ、目標を立てることは、目指したい方向性を決めることになるため、今後のキャリアを考える上で有効です。興味関心があることのほうが、情報は手に入りやすくなるでしょう。漠然とでいいので、どんなことをしたいのか、何を目指したいのか決めておくことをおすすめします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?