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【投資】私たちの不合理な意思決定について知ろう

投資で失敗したくない!
失敗する時の心理状況ってどんなの?
それを知って対策しておきたい!

『日本一簡単な「投資」と「お金」の本』を読んで学んだことから、この問いに答えていこうと思います。

■相手と自分を知ろう

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
という言葉があります。

これは、
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、
何度闘っても敗れることはないという意味です。

投資においては、
市場の動き方を知ることと、
人の考え方の法則を知ること
が大事です。

前回は市場の動きを扱ったので、
次は自分の意思決定の傾向を知りましょう。

↓前回

これを知ることで、
失敗を未然に防げるようになります。

経済学では、
人間は利益のために
常に合理的な判断をする
ことが前提として考えられています。

しかし、
合理的とは物事を楽観的にも悲観的にも捉えず、
起きている現実をそのまま受け止め行動できることであり、
完璧にそれをすることは不可能に近いです。

自分が不合理な行動をしてしまう生き物だと認識し、
なぜそのような行動をするのか知ることで、
不合理な意思決定により失敗を繰り返すことを防げるようになります。

■ヒューリスティックス

ヒューリスティックとは、
人が意思決定するときに、
論理的な思考の過程を飛ばして、
直感で素早く答えを出してしまうことです。

これによって、正しいとは言えない判断をしてしまうことがあります。

例えば、

・株価が上がっている銘柄がもっと上がるだろうと考え、高値掴みしてしてしまう
・みんなが良いと言う銘柄だからという理由で購入する
・過去に儲けることができた銘柄だから再度購入する

などです。

このような行動は、合理的とは言えません。
しかし、多くの人がやってしまう不合理な行動です。

■プロスペクト理論

プロスペクト理論とは、
利益を得られる場面では、リスクを取らずに確実に手に入れる選択をし、
損失を被る場面では、リスクをとって損失を回避しようとする傾向です。

Aという仕事では、確実に25万円もらえる。
一方、Bという仕事では50%の確率で50万円もらえる。
どちらの仕事を選びますか?

という質問があったとします。

この質問では、多くの人がAを選択します。

人は儲かる金額が少ないとしても
確実に儲かる方を好む傾向があります。

一方、

Aというクジでは、確実に1万円損するが、
Bというクジでは、50%の確率で損しないけど50%の確率で2万円損する。
どちらのクジを引きますか?

この場合だと、多くの人がBを選択します。

確実に1万円損するよりも
損しない可能性がある方を好むのです。

このように、人は利益への期待よりも、損失が大きいという傾向があります。

この傾向により、
人は損失を回避することに夢中になり、
利益を得るチャンスを見逃してしたり、
損切りができず大きな損失を被るのです。

■ブレークイーブン効果・スネークバイト効果

この二つの効果は、
損切りをしようと決めた際の行動パターンです。

ブレークイーブン効果は、
損失をすると、それを取り戻そうとして
普段よりもリスクの高い選択をしてしまう傾向です。

人は、損失を挽回できると思うと大胆な行動を起こします。
例えば、競馬で負けが続くと、
最後に大穴を狙いたくなるといったことです。

スネークバイト効果は、
損失をした場合に、
そのまま損失が膨らむように感じて、
リスクを取らなくなるという傾向です。

投資で損失を出したときに、
持っている株を全部売って
「もう2度と投資はしません!」となってしまうことです。

このような効果によって、
人は損失を挽回することに囚われたり、
リスクを取ることをやめてしまうなど、
合理的な判断ができなくなります。

■アンカリング効果

アンカリング効果とは、
最初に提示された数字や条件が基準となって、
その後の判断が無意識に左右されてしまうことです。

デザインや品質が同じAとBという服があったとします。

しかし、
服Aは9980円→4980円、
服Bは4980円と書いてあります。

この場合、デザインや品質が同じだから
どちらを買っても変わらないというのが合理的な判断です。

しかし、多くの人は
デザインや品質が同じということを忘れ、
商品Aに飛びつきます。

これは、9980円という最初に提示された値段がアンカーとなり、
それを基準に判断しているためです。

投資においては、
その銘柄を初めて買った時や
高値を付けたときの値段が印象に残り、
それを基準に高いか安いかを判断してしまうといったことです。

過去に5000円に値上がりした株価が
3000円になっていた場合、
その企業の本当の価値を考えずに、
安いと思って飛びつくのは合理的な判断とは言えないでしょう。

■まとめ

今回は、人の意思決定の傾向についてまとめました。
人は、不合理な決断をしてしまう生き物だということを
理解し、注意しておくことが大切です。

このような行動をしないようにするには、
行動経済学の知識を身につけると良いです。

なぜ、ダイエットをすると心に決めたのに、お菓子を食べてしまうのか。
なぜ、無料の商品に心を奪われるのか
なぜ、生活の質を上げると元の生活に戻れなくなるのか

私たちがいかに何度も同じ失敗を繰り返すのか、
行動経済学を学べば、それらをどうすれば防げるのかが見えてくると思います。


私は、2021年から社会人になる大学生です。田舎のごく普通の家庭出身ですが、お金の勉強をし、お金持ちを目指しています。これからもお金の勉強を続け、学んだことをnoteで発信していきます!興味があればフォローをお願いします!

今回は以上です。


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