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京都の“数珠職人”Mさん来訪記

 日頃、私は名古屋の香源本社にいるのですが、お取り扱いメーカーの方がよく訪ねてきて下さいます。というのも、小売業でありながらメーカーの商品を仏具店等に卸す(一次代理店)の業務に長く携わっているからなんです。多分、この業界ではうちだけかもしれません。お香メーカーでもあるし、小売りもするし、卸しもする。そしてお香の学校運営もする! 我ながらユニークな会社だなぁと思っています(笑)。そんなメーカーさんとのお付き合いから感じたことを、可能な範囲でポツポツお話できたらと思います。

1.お香業界のハブ的存在
 2.京都の“数珠職人”Mさん来訪記

1.お香業界のハブ的存在 
 弊社は1937年の創業ですので、今年で84年目。お付き合いのあるメーカーさんもずいぶんと代替わりをしました。ですからメーカーの先代、先々代のエピソードを話すと大変ありがたがられます。案外、そういった昔の話は自社には残っていないケースが多いですからね。今お取引頂いている先は50~60社ほど。偏りなく持ちつ持たれつの良い関係を続けさせて頂いています。皆さん定期的にご訪問下さるので、自然と業界の情報も集まってきますね。  お香リカレント学院を立ち上げたのも「少しでもお香文化のお役に立ちたい!」そう思ったからです。

2.京都の“数珠職人”Mさん来訪記
 私たちは仏具メーカー様のことを敬意を込めて、“数珠職人”と呼んでいます。先日、京都の数珠職人Mさんが久しぶりに訪問してくださいました。オンラインの打ち合わせも増えたのですが、やはり直接お会いしての会話は話も弾みますね。
 京都は都市そのものが観光地になっているため、寺院などを中心にコロナウィルス感染症の影響が大きいようです。観光客もまだ戻っていないようですし、特に外国の方は訪日することが難しいので、寺院とのつながりが強い数珠職人Mさんは、その影響をひしひしと感じているようでした。また、葬儀にも参列できない状況が続いているので、その影響も甚大です。

京都_数珠職人01

 それでも、厳しい中で出来る限りの営業活動を続け、何とか頑張っている数珠職人Mさん。年末ぐらいにはそろそろ何とかしてほしいと言っていたのが印象的でした。私たちも同じく、店頭での数珠の修理やリメイク、オーダーメイドのイベントを1年半ほど出来ておりません。年末には東京や名古屋で行いたいと、同じ思いを共有した商談となりました。


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