オンライン会議の違和感について考える(後編)
こんばんは。うえぽん、こと上田です。
前回のnote(中編)の続きになります。
オンライン会議を、あらためてやってみて、じぶんにとってオンライン会議は苦手だと感じているのですが、苦手だからといって、オンライン会議の全部がダメということではなさそうです。
画面にとらわれ過ぎず、相手の肉声に耳を傾ける。
前回のnoteの最後にちらっと書いたのですが、
オンライン会議をたのしむための方法として、じぶんを含めた参加者の想像力をどれだけ膨らませられるかが、鍵のような気がしています(現在の思いつきです)。
これは、マンツーマンで、オンライン会議をしているときに、没入感をそれなりに感じることができたことがきっかけで、思いつきました。
マンツーマンで、没入感が生まれそうなシチュエーションとして、電話でコミュニケーションをしているってのがあります。
電話でコミュニケーションをしているとき、受話器を通して(最近だと、スマホにつながっているイヤホンですかね)、相手の肉声に自然と意識が向きます。
そして、聞こえてくる肉声から、相手の息遣いや声の調子が伝わってきます。
このとき、相手は今どんな表情で、どんな気分で、話をしているのかな、と少なからず頭の中で想像したりしないでしょうか。
見えない相手のことをイメージしながら、相手の調子に合わせて、じぶんはどう話そうか、ことばを選ぶはずです。
見えない相手と話すのって、相手によっては不安になることもあるでしょう。
そして、相手を想像することは、ときにしんどいですが、じぶんのこころの中で想像した分だけ、相手の存在が、それなりにじぶんに残るような気がします。
目に見える情報にとらわれ過ぎず、相手の肉声に意識を向けるのは、いいのかなと思いました。
画面に映っているけど、画面をあえて見ず、目をつむって、相手の声を聞いてみる。そういう人が、オンライン会議に1人ぐらいいても、変じゃないですよね(いや、やっぱ変かなぁ)。
電話は突然かかってくる。オンライン会議は突然かかってこない。
最近、ぼくは、めっきり電話で話す機会が減りました。かかってきても、両親や銀行からの資産運用の説明会のご案内ぐらいでしょうか。
ぼくの場合、LINE、メッセンジャー、TwitterのDM、Slackを主に使っています。
仕事で毎日、頻繁に電話をかけてやりとりする機会から離れて、3年以上経ちました。
今では、電話がかかってくるのも、かけるのも苦手になりました。突然かかってくるとビックリしますし、かける時も、あれ最初なんて話せばいいんだっけ、ってなることがあります。
電話をかけることは、相手の時間を強制的に奪います。
緊急時はしょうがないのですが、そうでない時は、かけられる方は、不快に思うことの方が多いのではないでしょうか。
仮に、事前に時間指定しておいて、かけたとしても、やっぱり、電話が突然鳴ると、相手の時間を止めてしまいます。
オンライン会議の場合どうでしょうか。Zoomを例にしてみましょう。マンツーマンでなく、大勢参加の場合で説明してみます。
Zoomの場合、事前にミーティングルームを主催者が予約してリンクのアドレスを参加者に送ってくれます。
リンクにアクセスして、開始時刻になったら、参加者のコンピュータのモニター上に、オンライン会議画面が立ち上がるようになっています。
以下、オンラインコミュニティ「コルクラボ」の実際のオンライン会議画面 ※ぼく以外は隠してます。
画面が立ち上がると、すでに先にミーティングルームに参加している人たちがいたりします。
そのとき、参加してきたじぶんに気づいてくれたメンバーが挨拶してくれたりします。
予約なしで、その場ですぐ、ミーティングをすることになっても、相手にリンクのアドレスを送ることになります。
相手自身からリンクアクセスすることがない限りは、相手にとっては、突然オンライン会議がモニター上で立ち上がることはありません。
突然電話がなるということがありません(LINE電話やSkypeはコールがあります)。
Zoomで参加するイメージは、リアルで例えると、イベント会場に入って、その場にいる人たちと喋る感じでしょうか。
Zoomでのコミュニケーションのときも、前述にあったように、目をつぶって、相手の肉声を聞くことに意識を向けるのです。
たまに、話聞いてる?って相手から指摘されるかもしれませんが、聞いてるよって答えれば大丈夫じゃないでしょうか。
事前に、オンライン会議のじぶんの参加スタンスを、周りに伝えてもいいかもしれません。
まぁ、ずっと目つぶっていたら、寝てるんじゃないって勘違いされることもあるので、ときどき目をあけましょう。
相手の肉声に耳を傾けて、想像してみると、たのしいかもしれません(個人的な見解として)。
マンツーマンの方が、もっと話している相手の存在を感じることができるかもしれません。なぜなら、じぶんに向けて、相手が話してくれているからです。あと、相手に返事をすぐ返せます。
大勢だと、さすがに、じぶんが何か意見を言おうとしても、別の誰かか話そうとして、かち合っちゃうので、ストレスになります。
チャットでコメントしてみるのがいいです(後述で説明します)。
ブレイクアウト(余談)。
先日、コルクラボの50人以上のメンバーと、月2回の全体の集まりを、オンラインだけでやりました。リアルではいつもイベント会場をかりて、その会場模様をZoomで流していました。
さすがに50名以上でどうやって、オンライン会議(会議といっていいかは怪しい)でコミュニケーションとるんだって、参加する前は思っていました。
ただ会議の内容を聞いているだけだと、つまらないだろうなぁと思っていたのですが、ブレイクアウトルームという、おもしろいシステムが用意されていました。
このシステムは、言わば、班分けを勝手にホスト(コミュニティ運営側)がしてくれるものです。
少人数のメンバー同士でコミュニケーションができるお部屋にワープさせてくれます。部屋での滞在時間制限がありました。
どのメンバーと一緒になるかは分かりません。もしかしたら、まったく喋ったことがない、面識がない人となるかもしれませんし、気まずい人と一緒になるかもしれません。
誰と一緒のグループになるかは、ぼくの場合、ワクワクしました(逆に苦手な人もいるかもしれません)。
学校のくじ引きで席替えやるのに感覚が似ているでしょうか。
少ない人数で会話すると、けっこう没頭できます。居酒屋で大勢で飲んだ時の、グループ席で話す感じに近いでしょうか。
でも、オンライン会議でワーブしたお部屋は、周りのガヤがないので、静かです。
相変わらず、画面の視線をどこに持っていっていいかは分かりませんし、相手の物理的存在は感じとりにくいのですが、そういうときは、目をつぶって相手の話を聞いてみましょう。
相手の存在は感じとりにくい一方、別の感覚を味わうことができました。
表現は適切ではありませんが、合コンのシャッフルタイムのような感覚を味わうことができました、いや、できるんじゃないでしょうか(ぼくは、大勢の集まる合コンには参加したことがないので、あくまでも想像です)。
もし、このツールがより、恋愛要素も混ざってきたら、ドキドキでしょうね。
複数じゃなくて、マンツーマンで、気になる人とブレイクアウトルームにワープさせられたら、もうヤバイですよね。
時間切れで、ブレイクアウトルームから、みんなのいる元の部屋に戻ってくるときの没入感から解放される感覚は、リラクゼーションルームから目が覚めて、受付の人に「おつかれさまです」って声をかけられるのに、少し似ています。
チャットでさらに想像力を膨らませて、会話をたのしむ。
下世話な話から戻ります。
マンツーマンは相手の肉声に耳を傾けて、返事をすれば、会話をたのしむことはできますが、大勢のオンライン会議だと、そうはいきません。
前述にあった、話している相手の肉声には耳を傾けることはできますが、意見を言うのはハードルが高いです。
じぶん以外の人が話そうとしたときに、かち合うからです。
こういうとき、Zoomについているチャット機能を使うのがオススメです。
今話している人に向けて、コメントをしてもいいですし、他のメンバーに向けて会話を展開してもいいわけです。(チャットが苦手な人は、ごめんなさい)。
相手が何を考えているか想像する他ない中で、文章を考えるわけですが、この考える時間が、けっこうたのしかったりします。
肉声でのコミュニケーションではないですが、文字のコミュニケーションによって、想像力がかきたてられます。
気づいたら、肉声で話している側の会話とは別の時間軸での会話が、チャット側で出来上がっていたりします。
チャットの履歴を読み直してみると、話がつながらない、わけがわからない内容になっていたりもしますが、予定調和でないコミュニケーションの生っぽさは形として感じることができます。
画面に映っているのは、文字情報だけですが、そこには書いた人らしさが感じられるので、ぼくは好きです。
ただ、チャットの会話のスピードが早すぎると、しんどいと思う人もいますし、肉声で話している人の会話の内容に関係ない内容が急に入ってきて、イラっとしてしまう人もいると思うので、プライベート機能で相手にチャットを展開するのがいいかもしれません。
関係ない話が混ざっていても、ぼくはいいと思いますが、程度によりますよね(人それぞれなので、なかなかチャットの受け取り方は難しいかもしれません)。
デメリットもありそうですが、このチャット機能を使っている立場からすると、没頭感が生まれやすく、オンライン会議をたのしめると思います。
(もう、タイムアウトの時間がきましたので、後編はここまでです)
まとめ
最後にまとめです。
▼オンライン会議が苦手な人のためのオンライン会議のたのしみ方のご提案
1. 画面にとらわれ過ぎず、相手の肉声に耳を傾ける。どうせなら、目をつぶってみる。相手のことを想像してみる。想像すると相手のことが心に残る。
2.さらに、マンツーマンのオンライン会議なら、没頭感がさらに生まれやすい。相手と電話で話している感覚に似ている。
3.大勢のオンライン会議の場合、チャット機能を使うと、別の時間軸が生まれて、チャットをしている同士、没頭感が生まれやすい。書いた人らしさが文章に残って、相手の存在を感じとりやすい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あらためて、オンライン会議をやる機会が増えた立場の人間が感じたことを書いた内容なので、いろいろ足りないところ、怪しいところ、強引な結論や仮説が混じっています。
ぼくにとっては、苦手なオンライン会議ですが、これから、またいろいろ試してみて、どう感じるか、インプットしていきたいと思います。
ひとまず、このシリーズはいったん終わりにします。
ありがとうございました。
サポートありがとうございます。カフェでよくnote書くことが多いので、コーヒー代に使わせてもらいますね。