なぜ、「なぜなぜ分析」は難しいのか?
どうも。こんにちは。
ビジネス・ブレークスルーの高松です。
ここ半年、なぜなぜ分析の研修が増えています。私が講師を務める研修の3分の1くらいは、「なぜなぜ分析」です。
めっちゃ増えています。
なぜなぜ分析とは、業務ミスをなくすために、”なぜなぜ”と原因を深掘りし、再発防止の対策を考えること。
”なぜなぜ5回”という言葉が代表するように、トヨタ式の考え方は沢山の本などで紹介されており、「なぜなぜ分析」は決して新しい考えではありません。
しかしながら、今、「なぜなぜ分析」の研修が求められています。その背景としては大きく2つくらいあると感じています。
その一つは、需要サイドの話。
企業現場でミスが多発している。新しいシステム導入、リモートワークなど働き方が大きく変わる中で、残念ながら、ミスが起きている。いや、起きまくっている。
もう一つが、供給サイドの話。つまり、研修会社側の事情です。
単純に言えば、ちゃんと教えることができる会社が少ないのだと思う。だから、ご相談をいただけると感じています。
これまで世の中にある「なぜなぜ分析」は、製造業、ものづくりの現場から生まれてきた考え方。
工場でも、システム開発の現場でも、事務の仕事でも、ミスの防止という意味では同じだが、工場の現場でのなぜなぜ手法は少しマニアックなところがあるように感じます。
また、製造業の事例を他業界の人が見ても、あんまりピンとこないのも事実。
いま求められているのは、製造現場だけで活用されるものではなく、もっと、広く一般的ななぜなぜ分析なのです。
そこで、1年前くらいからカリキュラムを作りました。
「なぜなぜ分析」は有名な手法なので、本やウェビ検索すれば、すぐに調べることができるが、誤解がめちゃくちゃ多いと思う。
巷に出回るなぜなぜ本やWebページを参考にして、なぜなぜ5回を行うと、現場は混乱してしまうケースがある。
混乱してしまう理由としては、
・「なぜなぜ分析」とは、どういうことなのか深い理解がなく、とにかく5回やればよいと思っている。「強引なる、なぜなぜ5回」です。これはやめた方が良い。
・ミスが起きた直後なので、まず「犯人探し」が始まります。とりあえず始めると、雰囲気も悪くなります。これが人間です。
・上からのプレッシャーも強く、時間が迫っている中で、結論があらかじめ決まったような「結論ありきの」なぜなぜを行ってしまう。
こんな感じで、色々なことがおきます。
だからこそ、ちゃんと学んだ方が良い。
ミスが起きる構造というのは、だいぶ研究が進んでおり、その学問の発達の上になぜなぜ分析がある。だから、その土台をしっかり学び、そのうえで、なぜなぜ分析のテクニックを学ぶべき。
とにかく5回のなぜをすればよいんだという理解だけだと、そりゃ混乱するわけです。
というわけで、ミスが起こる構造をしっかり理解することが大切。
それと合わせて、なぜなぜ分析のテクニックも学びましょう。
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企業研修で「なぜなぜ分析」研修は提供しておりますが、「ビジネスアウトプットGYM」でも練習することが可能です。
「ビジネスアウトプットGYM」は、毎月8~10本のLIVEトレーニングを実施中。なぜなぜ分析は、60分1本のLIVEトレーニングで、過去に3回実施したので、そのアーカイブを見ることが出来ます。毎回違った事例でアウトプット学習してもらうので、徐々にレベルアップできます。またやりますよー。
ちなみに、ビジネスアウトプットGYMで取り扱った事例ですが、、、
1回目のセッションは、Zoomのアーカイブ動画を間違って消してしまったという事例。あるある。
2回目のセッションは、採点ミス。最近、教育現場で問題になってしまったミスです。
3回目のセッションでは、ワクチンの接種ミス。いま日本で一番起きているミスだと思います。
なぜなぜ分析は、知れば知るほど深い!!!
ビジネスアウトプットGYMは、日々進化するための学びの場。
ご参加お待ちしております。
また書きまーす。
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