
赤ちゃんから習うヨガ【赤ちゃんのポーズ】
尾山ヨガ教室では生命自然の働きである身体に習ったヨガをお伝えしているが、生後まもない赤ちゃんは『言葉と想像』の現れるまえの本能的な生命自然の働きであり、大いに敬愛、礼拝、参考にすべきものといえる。
ここでは、その代名詞「赤ちゃんのポーズ」について習っていくことにする。
赤ちゃんのポーズとは?
まず、ネットで「赤ちゃんのポーズ」を検索してみると、主に次の2つが上がってくる。
赤ちゃんのポーズ
・ 仰向けになり、両手で両膝を抱えこんでいるポーズ
・ 仰向けになり、それぞれの手でそれぞれの足で掴んでいるポーズ


イラスト①は胎児のポーズ、ガス抜きのポーズなどとも呼ばれており、イラスト②は、至福の赤ちゃんのポーズ、ハッピーベイビーのポーズなどとも呼ばれている。
赤ちゃんがとるポーズ
次に、実際に赤ちゃんがとる「赤ちゃんのポーズ」とでも呼べる姿勢を見ていく。下に示す写真はいずれも生後半年ほどの赤ちゃん先生のものである。



写真①は生後まもなくから始まる赤ちゃんの基本姿勢とでもいうべきポーズで、まさに「赤ちゃんのポーズ」と呼ぶにふさわしい姿勢である。ちなみに、尾山ヨガ教室ではこれに加えて両腕も曲げた姿勢を「赤ちゃんのポーズ」としている。
写真②③は、手で何かを掴むようになるとしばしばとる姿勢であり、イラスト②の姿勢と似た姿勢である。
ニュートラル・ポジション
上の赤ちゃんの写真はいずれも、膝を開いているのではなく、膝を閉じていないだけである。赤ちゃんはヒトにとっての"股関節ニュートラル・ポジション"とでも呼べる中立位置を素直に維持しているだけである。
以下、note記事【どうして"正しい姿勢"は疲れるのか?】のイラストを拝借する。

まず、ヒトにとっての中立位置は、右側の足跡であり、左側の足跡は人為的・機械的に両足先を"きちんと分かりやすく"前面に揃えるためであろう、両脚を内に捻っているということである。

次に、ヒトにとっての中立位置で両膝を曲げると、右側の脚になり、左側の脚は人為的・機械的に両膝頭の向きを"きちんと分かりやすく"前面に揃えるためであろう、両脚を内に捻っているということである。
要するに、右側は赤ちゃんのとる素直な姿勢であり、左側は頭デッカチな大人のとる頑固な姿勢、また頑張った姿勢である。
赤ちゃんはこのニュートラルな脚の屈伸運動を基礎にして、四つん這いからハイハイ、そして立位から歩行へと進んでいくはずであり、つまりはこのようなガニ股姿勢・動作は、ヒトにとって基礎となる姿勢・動作といえるかもしれない、ということである。
参考:
まとめ
無論、ここでイラスト①のように両膝を抱え込んだ姿勢を「赤ちゃんのポーズ」とは呼べないとか、またそれが良いとか悪いとかなどのお話をしたのではない。
ここでお伝えしている本旨は、赤ちゃんはヒトとしての基礎・土台を形成する時期であり、その時期の運動はヒトとしての基礎・土台であるともいえ、それはとても重要な姿勢・動作ではないだろうか? という問いかけである。
そして、生命の流れに素直に従う姿勢であるとき、生命の流れを邪魔する無理をしておりず合理的、機能的、快適で心地良いものであり、ノビノビイキイキとした元気生命力を促すのに適した状態だということである。
参考:
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