1人1人の意識で世界は変わるのか?
おはようございます!
三井滉平です。
最近スタンディングデスクにハマっていて、自宅でも購入しようか本気で悩んでいます。
さて。
今日は「1人1人の意識で世界は変わるのか?」というテーマで書いてみます。
先週、会社のミッションを「常識を再発明する」から「全ての社会課題を解決する」に変更しました。元々の想いが変わったわけじゃなくて、よりいい感じの文言へ変更しました。
詳しい背景は先週のnoteに書いたので、こちらをご覧ください。
今日はそんな途方もない目標に対して色々と考えていた途中経過を文章にしてみます。
※このnoteは、社内報を編集した記事となっています。
啓蒙(意識)で世界は変わるのか?
より良い社会にしたいと思った時に多くの人が取る手段は「啓蒙活動」です。
“こんな現実があるよ!”、”もっとこうしようよ!”、”1人1人の行動で世界は変わるよ!”と積極的に呼びかけます。この活動自体はとても素晴らしい事だと思うし、僕も何らかの意見を発信してる人を見つけて、自分の行動が変わったことがあります。なので、価値ある行動であることは間違いありません。
その上で、僕は「啓蒙活動(人の意識を変える事)で、世界が変わるのか」という事について、ずっと考えています。全ての社会課題を解決したいと思った時、ここは避けては通れない道なので、自分なりに色々な方向性を考えています。
今現状、僕なりの結論は「”意識”ではなく”仕組み”で変える」です。
人は弱い生き物で、合理的に動くということを前提に置いた時に、いくら地球のためや環境のためなど○○のためと言われても、数日間は意識できるかもしれませんが、数週間後には元の生活に戻ってしまうことが多いです。
例えば、エコバックが良いなんて昔から言われていたけど実際に行動していた人は少数で、少し前のビニール袋の有料化によって激増したイメージです。たった数円かもしれませんが、何らかの仕組みじゃないと人(世界)は変わらないんじゃ無いかと思っています。
ただ、ここの意識を変革する事による社会変革について、もう少し深堀りができそうです。
意識でも変わるが、、、
人は弱くて合理的な生き物とはいえ、僕は人の根本は”善”であると思ってます。みんないい人です。
となると、何らかの「○○のためにこうしよう!」というメッセージを受けた時に、その瞬間は胸を打つし、数日間か数週間は変化すると思うんです。これは完全に意識で人が変化している瞬間です。
なので、問題は「変化した後に戻ってしまう」という所な気がします。
これは人が社会的な生き物で所属している環境に適応してしまうからだと思います。もっとわかりやすく言えば「人の目を過剰に気にするので、所属しているコミュニティーの中で自分1人だけ外れ値の行動をし続けることができない」です。
例えば、学生時代に「ペットボトルを無くした方がいいんだ!」という情報を仕入れて”マイボトル(水筒)”を持ち歩く事にしたとします。けど、周りの友達はみんなペットボトルなんです。”なんで水筒にしたの?”と聞かれまくります。その度に”誤魔化す”か、”ペットボトル使わないためにね、、”と返答したとします。この状況が続いた時に、水筒を持ち続けられる人って少ないと思うんですよね、、。
別に水筒にしても誰かに褒められるわけでもお金も貰えるわけでもない。逆に、友達との間でちょっとした疎外感を感じる。そんな状況だったら、多くの人はペットボトルを持つ習慣に戻してしまう気がします。戻しても誰かに怒られることは無いですし。正直、僕も多分そうなります。
これが「変化した後に戻ってしまう」という問題です。
つまり、人を意識で変えることはできるが、所属しているコミュニティーの中で外れ値になってしまうと、いずれ元に戻ってしまう。結果、人を意識で変え、社会全体を変えることは難しい、ということです。
世界を変える方法は3つ
この前提を踏まえた上で、世界を変えるには大きく3つの方向性がありそうです。
1つは「意識に訴えかける」です。
え、意識じゃ変えられないんじゃないの?と思ったかもしれませんが、上で書いたのは「意識で変えられるけど、所属コミュニティーによって戻ってしまう」という事です。
なので単純に、所属コミュニティー毎まるっと意識を変えてしまえばいいんです。
学校で「ペットボトルじゃなくて水筒を持とう!」講演会があって、その講演に生徒全員が感銘を受けて、翌日から全員が水筒を持ち始めたら、変化した自分が所属コミュニティーにおいて外れ値にならないので、戻ることはありません。
ただ、現実的にこれはかなり難しいです。そもそも個々人にとって刺さるポイント(行動が変化するほどの衝撃ポイント)は違いますし、全員に同じようなコンテンツを見せる手段がありません。
昔は国民全員がテレビを見てたから社会変革を起こしやすかったけど、今はもうYouTubeやNetflixなど多くの媒体を見てるので、全員に一斉に訴えかけること(訴えかけ続けること)はなかなかに難しいですね。
ただ、論理上は全員に刺さるようなコンテンツを同時期に見せることができれば、意識でも世界は変わるはずです。
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2つ目は「せざるを得ない状況に追い込まれた時」です。
新型コロナウイルスがわかりやすくて、リモートワークをせざるを得なかったから世界が大きく変化しました。あらゆる業種がDX化の波に晒され、適応できなかった会社の経営がどんどん苦しくなってきています。
これはわかりやすいですね。ただ、天災の要素が大きいので、狙って起こせるものではありません。
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3つ目は「そっちのが合理的な時(仕組み)」です。
キャッシュレスを浸透させるためにPayPayやLINEPayがお金をばら撒きまくったみたいな感じで、使った方が圧倒的に合理的(自分に利益がある)時、人はそっちの道に流れていきます。所属コミュニティーで外れ値になるかもしれませんが、合理があるので、ちょっとやそっとでは元に戻りません。
僕の中ではこれが一番現実的な手段だと思ってます。
1と2は一夜にして世界を変えていこう作戦ですが、それは今の僕ではやり方の検討もつきません。一方で、3は元の環境や生活に戻ってしまう力を合理で抑制する事によってちょっとずつ人々を変えていって、臨界点を超えた瞬間に一気に世界が変わっていくって作戦です。(イノベーター理論的な)
なので僕は、ビジネスという手段を通して世界を変えたいと思っているし、意識ではなくて仕組みで世界を変えようと思っています。
その為に「knower」というサービスを出して、成長させるべく頑張っています。長くなってしまったので、knowerでどうやってそこまで辿り着くのかはまた別の機会に書こうと思います。
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と言うわけで今日はミッションに向けての方向性を考えてみました。
今現状の答えなので、この先変わるかもしれませんが、ゴールは変わらないので、その時々で頑張っていきたいです。
おわり。
※このnoteは、社内報を編集した記事となっています。
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