しんなり。ことよろ。
新年となりましたが、今年もよろしくお願いします。
昨年、僕の父が亡くなったということで、どうやら喪中の期間は「あけましておめでとうございます」と言ってはいけないらしい。
何故なら、めでたくないから。
こういう習わしに僕は釈然としない。
もちろん親族が亡くなるというのはショックが大きいし、気が滅入る。
だとしても「あけましておめでとうございます」と言われて、
「は?めでたくないし。ざけんなよ。ぶん殴り蹴り倒し引きずり絞め投げんぞ。」
なんて思う卑屈人間はごく一部だろう。
僕としても父が亡くなったのはだいぶショックだ。
亡くなってからの対応でバタバタする場面も多かったし、今も母のことが心配でフォローをしている。
だからこそ思う。「俺らよく乗り越えたなー」と。
「去年はいい年でしたね」という言葉は嫌味になってしまうかもしれないが、「あけましておめでとうございます」はむしろ言っていくべきなのではないだろうか。
父も亡くなるギリギリまで、本当に頑張ってくれた。家族みんなも協力し合えた。この年を乗り越えたのに対して「あけましておめでとう」を言って何がいけないのか。父が空で見守ってくれていると信じて、空に向かって言いたい。「去年は本当に頑張ってくれたね。俺らも頑張ってるよ。あけましておめでとう。」と。
まぁこういう考え方をしている自分も一種の卑屈なのかもしれない。
ここは従って「新年となりましたが、今年もよろしくお願いします」と言っておこう。
「あけおめー!ことよろー!」と言われたらなんて返そう。
新年となりましたが、ことしもよろしくお願いします。
「しんなりー!ことよろー!」
しんなり?
「軟らかいさまー!ことよろー!」
「しなやかなさまー!ことよろー!」
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