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4月30日 スマホのない生活最終日 旅になる

最近、現代アートを勉強している。

今日はめずらしく早起きして、蔵前にある「自由丁」で行われていた現代アートの展示会「a cup of gallary」に行った。


1時間に1組限定。


ギャラリーにあるのは選び抜かれた1つのアートだけ。


静かに1つのアートと対峙する時間は、新鮮で、とても刺激的だった。


10時30分ごろにギャラリーを後にし、カフェを探した。


スマホがないので、行き当たりばったり、直感でカフェを探す。


スマホのない生活をしていると、特定の目的地がないまま歩くことが多い。


スマホで検索した目的地に向かって、
「道を間違えないように」歩くときに見えている景色と


どこかにあるかもしれない到着地を探しながら、
「出会いを見落とさないように」歩くときに私に見ている景色。


両者は全く違うものだろう。


前者で見えているのは、冗談抜きで「スマホの画面」かもしれない。


後者で見ているのは、、、なんだろう。街の全部を見ている気がする。


スマホのある生活をしているときは、よく「歩きスマホ」をしていた。


Twitterを見たり、インスタを見たり、LINEを返したり。


でも今は、その時いる場所の空気や景色を味わっている。


スマホをのぞき込みながら歩いている人とすれ違うと、「もったいないな」と思うこともある。


今日という日は、こんなに美しいのに。


いま歩いている街は、こんなに発見であふれているのに。


さて、


今日で「スマホのない生活」はおしまい。


明日から、スマホが僕の手元に戻ってくる。


スマホは便利だ。


地図も、カメラも、お金も、電話も、ニュースも、友達も。


スマホの中に、全部ある。


でも、「スマホのない生活」を通じて、わかったことがある。


スマホの中に、この世界の「全部」はないし、


むしろ、スマホがあることで、なくなってしまうストーリーもある。


「スマホのない生活」は、旅のようだった。


私の目が、耳が、頭が、心が、時間が、自分のものとして動き始める。


この旅の感覚を忘れずに、明日からの生活を楽しみたい。


2021年4月30日

「スマホのない生活」終了。




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