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僕とみんなの往復書簡

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本当は、知っているようで、知らないことだらけだった。 僕の周りにいる、何かを作ることを生業にする人達。そんな、ものづくりをする人達が普段何を考えているのか、その作品に込めた思い…
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#オギプラ

「僕とみんなの往復書簡」を終えて #1 序

「僕とみんなの往復書簡」を終えて #1 序

自分で企画した展示「僕とみんなの往復書簡」を終えて、あっという間に1週間が経った。

山梨は甲府で延長開催をしたこともあって、今になってやっと、出店してくれた作家さんに売り上げの報告や商品の返送などの連絡をして、少しずつ普段の生活に戻りつつある。

こういう感想を自分の口から発して良いものか分からないが、誰かに展示の感想を聞かれたときに、「良い展示だったよ」と胸を張って言えるような気がしている。

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「僕とみんなの往復書簡」を終えて #3 承

「僕とみんなの往復書簡」を終えて #3 承

いざ、便箋を目の前にすると、どうしていいか分からなかった。

一番最初に手紙を書いたのは、確かドライフラワーでアクセサリーを制作しているmichiの亜希ちゃんだったような気がする。なぜかというと、会って打合せをする最初の一人目だったからという単純な理由だった。

まず書き出しをどうしようか。
「こんにちは」いや読むのが昼間とは限らないし、「こんばんは」も同じ理由でおかしいし、「久しぶり」も会って打

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「僕とみんなの往復書簡」を終えて #2 起

「僕とみんなの往復書簡」を終えて #2 起

「たぶん、僕の商品はあまり売れないと思う。」

きっかけは、この一言だった。

この部分だけ抜粋すると、語弊が生まれそうなので、きちんと説明することにする。

この言葉を投げかけてくれたのは、100%ソイキャンドルを製作しているsheepの山川さんだった。今思うと、僕と山川さんの関係性だったからこその言葉だったように思う。

山川さんは、「食事中でも使えるキャンドル」というコンセプトで、石油系のパ

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