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#2 「ふつうのエンジニア」がいる安心感

webエンジニアとして11年、開発担当、要件定義、プロジェクトマネジメント、10人規模のエンジニアチームのリーダーなど幅広い職務で様々なプロジェクト・プロダクト開発を経験してきました。

これまでの経験から、円滑に進むプロジェクトには「ふつうのエンジニア」が存在すると感じる今日このごろです。

ここでいう「ふつうのエンジニア」は下記を想定しています。

イメージとしては、IT業界において特殊なスキルや経験を持っている「替えの効かないエンジニア」ではなく、むしろ「替えの効くエンジニア」を指しています。

これは「価値を発揮しないエンジニアから替えが効く」ではなく「いろいろな種類のプロダクト開発・プロジェクトのどれに交わったとしても一定度の活躍ができるから替えが効く」ことが背景にあります。

「ふつうのエンジニア」になるための、ちょっとした発想の転換

システム開発プロジェクトは、プロジェクト全体において様々なタスクに対処していく必要があります(どんな仕事もそうですよね)。そのため、プロジェクトの推進には開発するスキルだけでなく、以下のような側面も必要です。

  1. リーダーシップとコミュニケーション

  2. 要件定義と顧客対応

  3. 問題解決能力

  4. 時間とリソースの管理

  5. 品質管理

これらの要素はエンジニアでなく、プロジェクトマネージャーなどの他の職務のメンバーが受け持つこともあります。しかし、多くのプロジェクトではそれぞれの要素を得意とする専任メンバーでチームが構成出来るわけではありません。

また、個人で手を動かして磨ける開発スキルに比べてこれらの要素を身につけることは難しいため、出来る人がおらずタスクとしても宙に浮いた状態になりがちです。

そのため、これらの開発以外のスキルをバランス良く兼ね備え、プロジェクト全体にわたって総合的な視野を持ち、欠けた要素を埋められる存在は貴重です。

このような存在である「ふつうのエンジニア」がいるといないとではプロジェクトの安定感が変わってきます。

スペシャリストに注目が集まりがちですが、ふつうであることの重要性にも目を向けてみるのもいかがでしょう。というお話でした。



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