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#102 エンジニアの成果は技術力より仕事力で決まる

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

私はプロダクトチームのマネジメントもしており、1on1でメンバーのお困りごと相談に乗っています。

昨日は若手エンジニアのSさんの2つのテーマについて話しました。

①就活生との面談ってどうすればよいですか?
②この機能の実装が難しくて悩んでいます

Sさんとのやりとりでどんな職種であろうと、仕事を任せられる人は仕事の目的を設定できる人だなと再認識した話です。

①就活生との面談ってどうすればよいですか?

新卒採用の一貫で求職者の学生に弊社の理解を深めていただくために、選考中に面談を設けています。

学生が話しやすいように年次の近い新卒の若手エンジニアがアサインされるのですが、今回はSさんに声がかかり、Sさんから私に相談がきました。

面談の目的は学生の壁打ち役を担い、入社後のイメージの解像度を上げ、弊社への志望度を上げてもらったり、現場のメンバーが一緒に働きたいと思えるかを判断することです。

Sさんには人事からの依頼時に目的をを確認して自分の成果をイメージ出来るように伝えました。

また、人事からは堅苦しい面接のような雰囲気を出さないで欲しいというオーダーがあったようで、面談後にあまり深い話が出来なかったのでどうすれば良かったかを相談されました。

面接のような雰囲気を出すのが良くないのは、まだ場馴れしていない学生が緊張で自分を表現出来ないと、互いを知ることが出来ないからです。
深堀り質問も相手に興味を持って推しにあれこれ聞くつもりですれば、圧をかけることなく互いのことが知れるのではないでしょうか。

②この機能の実装が難しくて悩んでいます

顧客の課題があり、要件を整理し、機能に落とし込まれます。
Sさんは機能レベルに落とし込まれた段階でタスクを受け、いざ実装しようとすると色々課題が出てきて困っていました。

弊社はガチガチの仕様書を書いてから実装するウォーターフォール開発ではなく、課題ドリブンである程度の解像度で機能に落とし込み、実装時に細かい部分を詰めていくスタイルです。

そのため、Sさんがタスクを受け取った時点の想定機能をそのまま実現することが適切とは限りません。
実装者の観点をもって顧客の課題から最適な要件、実装に落とし込むことが必要です。

機能や要件を変更しても良く、関係者と調整していくことも重要であると伝えました。

〇全体感に目を向け目的ドリブンで行動せよ

Sさんの相談で伝えたいことは「作業者なってはいけない」ということです。
価値を提供することが我々の仕事であり、そのために全体に目を向け、自分ならどうするかを考えて行動することが重要です。

依頼を受けたら作業を始めるのでなく、目的を確認し成果のすり合わせをすることが、良い仕事の第一歩です。

〇重要なのは価値提供。技術は手段。

弊社には「技術は売れてはじめて技術となる」という言葉があり、私はこの言葉が好きです。

人がお金を払ってでも解決したい課題を技術で解決することを価値として提供しようということです。
あくまでも技術は手段の一つであり、その技術を価値に変える仕事力がベースにないと、技術だけでは意味がありません。

非常に優れた技術力を持つエンジニアはもちろん重宝されますが、そういう人はただ技術について詳しいとか仕様通りのモノを早く作れるということではないのです。
広く深い専門性を駆使してお困りごとをサクサクっと解決したり、他の人が無理だと言っていることをやってしまう人です。

そういった圧倒的な能力がなくても、仕事をスムーズに進めることが出来るエンジニアが揃っていれば安定した価値提供が可能だったりもします。

そのため、技術は手段の一つであって、どんな価値を提供できるかが重要です。


ということで、Sさんからの相談を受けて、自分が伝えたかったことを整理してみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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