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#25 【未経験エンジニア】開発力より仕事力を優先する戦略

プログラミング未経験でITベンチャーに入社して11年。今でこそ開発チームのリーダーを務めるなどエンジニアとして飯が食えるようになりましたが、開発力を身に付けるのには苦労をしました。

そんな私が新人の時に意識していたことについて書きます。


◯ITベンチャーに入社した理由

私は理系でしたが学生の頃のプログラミング経験は授業だけ(プログラミングの授業は嫌いでした)で、就活開始時はメーカーの開発職を志望していました。そこから一転、大人数で一つの製品を作り上げるメーカーよりも少人数で裁量を持って仕事をしたいと思い、ITベンチャーへエンジニア職で入社することにしました。

私の会社はエンジニアもビジネスサイドに関心・理解が深い人を求めていたので、少人数で裁量をもって顧客に価値を届けたいという点がマッチして採用いただけました。

◯まずは仕事力を身につける

入社時、エンジニアとしてのスタートラインが完全に遅れている状況です。ビジネス研修と簡単な技術研修を経て、プロジェクトチームにアサインされ、そこから現場で仕事と技術を学んでいくのですが、右も左もわからずでとても苦労した記憶があります。

当時、技術力でバリューを出すのはとても無理と悟り、プログラミングの学習は当然やるとして、それよりもまず仕事を任されるようになろうと意識していました。

自分が所属していたのは顧客システムの運用、新規案件の提案、開発を行うチームで、営業とエンジニアで役割を明確に分けずに協力して仕事をするスタイルでした。そこで、まずは運用を自分ひとりで回せるようにと、率先して問い合わせ対応をやらせていただきました。

重要なのは顧客の対面に自分が立つことです。自分の発言がチームの発言になるので、誤ったことを伝えないように、顧客に納得いただけるように、とにかく必死に対応しました。確信が持てないことは先輩に相談させていただきながらも、自分が回答するというのは死守しました。

次第にシステムの理解も深まり、顧客・先輩からも「こいつに任せても良さそう」と信頼していただけるようになりました。

◯仕事が出来るとチャンスが巡ってくる

顧客からもチームからも一緒に働く仲間と思ってもらえるようになると、大きな案件を任されるなど自分にもチャンスが巡ってくるようになりました。

そして、大きな案件の経験を経て、エンジニアとしての開発力も身に着けることが出来ました。技術力を身に着けることを優先していたら、チャンスをいただくのにもっと時間がかかったかもしれません。

また、個人開発で技術力を向上させることも可能ですが、仕事としての開発は顧客がいたりスケジュールが切られたりと責任が伴います。そのため嫌でもやりきるしかない状況になるため、絶好の成長の機会になります。

開発力はエンジニアの力量を図る一つの指標ではあります。しかし、逆に一つの指標でしかないと割り切り、仕事力の一部と考えて仕事力で勝負した結果、開発力を身に着ける近道になったとのだと思います。

私の会社には「技術は売れてはじめて技術となる」という言葉があります。
価値を提供出来てはじめて技術力が評価されるという意味で、私に仕事力が重要であることを教えてくれた言葉です。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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