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#63 ようこそ新入社員~仕事の全体感に目を向けよう~(2024/04/04)

4/1に私の職場に8名の新入社員を迎えました。初々しさに触れると職場の雰囲気も変わります!

さて、これから仕事を覚えていく新入社員には、目の前の仕事をこなすだけでなく顧客に価値を提供するまでの仕事の全体像を理解することを意識してほしいというのが、今日の内容です。

〇自分のペースを崩さない

新入社員は研修期間に沢山のインプットとアウトプットの機会があります。
会社のルールや仕事を覚えたり、自己紹介や課題の発表など、とにかく沢山吸収して、表現することになります。

気合を入れすぎて春うつや5月病にならないように適度に力を抜くことも忘れないでほしいです。自分のペースを守って、自分のキャラクターをみんなに伝えることが、数年スパンで考えた時により良い成果が出せるのではと思います。

10年以上新卒の新入社員を迎えていますが、個人的な感覚としては近年はマイペースな方が多いのでその点は心配ないのかなと思います。

〇全体像を知ると評価を得られる

研修が終わり、各部署に配属するとまずは断片的なタスクに取り組むことになります。エンジニアであれば軽微な調査や開発タスクを与えられ、OJTで現場の仕事を覚えていきます。

下記の運用タスクの対応フロー図は社内でも共有しているもので、提供しているシステムの改善や機能追加を顧客に届けるまでのフローを示しています。

システム開発のフロー例

新人は図の下側の左から二つ目の箱の実装部分からはじめ、次第にテストやリリース、要件定義など対応できる領域を増やしていただきます。
断片的なタスクをこなせるようになったら、図の上側の価値を提供するまでのプロセス全体に目を向けていただきたいです。

リリース日が顧客に価値を提供する日になります。凍結期間(その間はソースコードに修正を反映はせず、十分な動作確認をして安全を担保する)の前に本番リリース待ちの状態に到達しないと顧客に価値は届けられません。

この仕事の流れを理解しリリース日から逆算することで、タスクへの着手タイミングや顧客との要件調整の期限を決めたり、顧客に機能の提供時期を伝えたりと、価値提供をコントロールすることが出来ます。

〇受入側は気づきを与えよう

エンジニアのような専門職の場合、「開発」が抜群に出来ればよいという考え方もあるかと思います。
また、職務経験が浅いと顧客に価値を提供する全体像を認識・把握することは難しく、言葉で説明されてもピンとこないこともあるでしょう。

具体的なアクションに紐づかないと自分で仕事をコントロール出来ず、指示待ちや仕事のプロセスを止めてしまいます。

そういうケースでは、気づきを与えるコミュニケーションが良いと思います。
1on1や日々のコミュニケーションの中でフロー図をベースに今ここにいて、次はどうする?といった問いかけをして具体的なアクションを考えて実施してもらいフィードバックする。

自分で考えたアクションなので実行に移すことは容易ですし、自分起点でのアクションなので数回繰り返すと定着していきます。

何度かフロー全体を経験したのにプロセスの逆算が身についていないケースでは、あえて少し放置します。
個別のタスクの終わりに次のプロセスを考えてもらう細やかなコミュニケーションをやめ、チーム内での確認の場で気づいてもらうことを期待し、気づけなければ仕事が終わらなかったという失敗を経験してもらいます
(顧客や他のメンバーに迷惑がかからない程度の小さな失敗にコントロールはしますよ!!)

「あ、やっちゃった。。。」と気づいてもらえればしめしめです。
大抵は同じ失敗はしないようになってくれます。

〇さいごに

目の前の与えられた仕事をこなすだけでなく、顧客に価値を提供する仕事の全体像を理解し責任を持って進められると「仕事が出来る」という評価を得られます。

新人の方には全体像をつかむ意識を持っていただきたいですし、受け入れ側には全体感を掴んでもらえる環境作りをしていただきたい。
という話でした。

今日も最後までお読みいただきありがとうございます

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