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#49 見積もりの仕方でわかる課題解決力(2024/03/07)

こんにちは。旅行系webエンジニアのこへいです。
システムの受託開発の仕事をしていると、日々「見積もり」を依頼されます。
この見積もりに対するアプローチで、その人の課題解決力が見えるという話です。


〇見積もりとはコスト計算ではない

「この機能の見積もり下さい。」と。
依頼者のお客様や営業の方はこの機能を実装するのにどれくらいのコスト(費用・時間)がかかるかを知りたいと思っています。

直ぐに見積もりに取り掛かり、「〇日で出来ます!!」と答えてしまってはエンジニアとしてはあまり存在価値がないかもしれません。

私は、見積もりとはコストを見積もることではなく、お客様の課題を、お客様のお財布と期待する期限で解決する方法を提案し合意する行為だと考えています。

〇下手な見積もりが迎える末路

お客様は何かしらの課題があり、それを解決するひとつのアイデアとして「具体的な機能」を要求されます。
その機能にかかるコストをそのまま提示すると、

  • そんなに高いならやっぱりいいです

  • そんなに時間がかかるならやっぱりいいです

と失注に繋がり見積もりをする作業コストだけがかかったり、

要望された機能を発注をいただき提供することが出来ても、なんか違うと不満を持たれたり、追加の修正を求められたり、作ったものの使われないという、誰も幸せにならない結末を迎えがちです。

〇お客様は「解決」を求めている

なぜなら、お客様は機能が欲しいのでなく早く課題を解決したいと思っているはずだからです。

そのため、まずは解決したい課題を特定し、金額・スケジュールの期待値をしっかりと確認します。
そして、金額とスケジュールの期待値を満たして課題をキチンと解決できる方法を提案します。

提案内容も機能開発にこだわりません。
課題を解決したいのに費用が捻出出来ないという場合は、既存の機能を活用したり、お客様の業務の変更を提案させていただくこともあります。

開発の費用はかからないが、運用コストがかかるということを理解いただけると、予算取りをして開発を依頼いだくことにもつながったりもします。

お客様にとって早く解決出来れば良いと思っていたが、お金をかけてでもより良い方法で解決したいという気持ちが芽生えるからです。

〇おわりに

課題の解決にまっすぐ進めることで、お互いに幸せになれます。
そのような見積もりが出来るのが、課題解決力が優れたエンジニアです。

顧客の対面に立つ営業の方も、エンジニアに見積もり依頼をする前に顧客の期待値を把握出来ているかを振り返ってみていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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