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#21 【学び】網目のように張り巡らされた小さな既得権益

年末年始は勉強の時間ということで、ライドシェアに関して見識を深めるべく、NewsPicks主催のライドシェアに関する討論会を拝見しました。

その中の辛坊治郎氏の網目のように張り巡らされた小さな既得権益をみんなが必死で守っているから何かを大きく変えることは難しいという言葉が印象的だった。という話です。


◯動画の内容

一部解禁の動きを見せている「ライドシェア」について飛び交う賛否。
そこに見え隠れする規制緩和の実態や交通行政の謎、一部解禁の是非を徹底討論。
<出演者>
堀江貴文
古舘伊知郎
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
坂本篤紀(日本城タクシー社長)
辛坊治郎(フリーキャスター)
室伏謙一(政策コンサルタント)
桃田健史(自動車ジャーナリスト)
加藤博和(地域公共交通プロデューサー・名古屋大学大学院教授)

NewsPicksより

異なる立場の有識者からの様々な意見が飛び交い非常に勉強になるものでした。

個人的には東南アジアでGrabの利用経験があり、目的地の伝達や支払いへの不安がなくなること、すぐに配車される便利さを知っているため、ライドシェア解禁に賛成です。

討論会では反対派が懸念する課題や、その課題を突破するための事故に備えた保険の整備や、法規制の活用(韓国では法規制でgoogle mapの一部機能を制限させている)方法などを知ることができました。

◯既得権益が変化を拒む理由

ライドシェア解禁が進まない理由として挙げられる既得権益が、なぜそこまで強い力となるのか。辛坊治郎氏の説明を聞いてなるほどなと思いました。

網目のように張り巡らされた小さな既得権益が至るところにあり、それぞれが一生懸命に守っている。それが積み重なりちょっとやそっとでは動かない大きな力になるのだと。

例えば、当落線上の議員候補者は各小選挙区の数百票を守るために業界団体の意見を尊重するなど。

社会全体で見たときに一つ一つは小さくとも当事者にとっては重要な事柄の調整には時間と労力が必要です。それがいくつも積み重なると遅々として進まないというのは理解に易いかと思います。

◯小さく始めて検証する

各所との調整のために議論することは重要です。しかし、議論を積み重ねるだけでは時間ばかりがかかってしまいます。

ライドシェアのCREWが地方の交通の課題解決として受け入れられていたこと(東京への進出後にそれまで応援してくれていた国交省の雰囲気が変わったとのこと)や各地の実証実験でタクシーの半額程度の運賃しか請求出来ない今の制度では成りてを集めるのが難しいこと(そのため今回の一部解禁ではタクシー会社が監督する形になった)など実際に始めてみることで肌触り感のある検証を進めることに意味があるのだと思います。

◯終わりに

今回はNewsPicksの討論会からの学びについてシェアさせていただきました。

「どうなるライドシェア!?」徹底討論

この討論会自体は学びがあるものの古舘さんのただ喋りたいだけの話や脱線も多く聞くのが疲れます。。。
倍速で家事の合間などに聞くのが良さそうです。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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