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#165 お金で買えないコンテキストの価値を経験① 〜物質的豊かさの先にある関係性の豊かさ〜

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

昨日、生まれてから一番の贅沢な食事会がありました。
これまでに経験のない美味しさに加えて、食材やワインの生産に関するコンテキストや、人との人との関わりによるコンテキストというお金では買えない価値を体験できたという話をシェアさせていただきます。


〇ご褒美としての食事会

私の生涯で一番の贅沢な食事会は都内の一等地にあるミシュランのビブグルマンに選ばれたシェフと、日本人では数名しか取得していない資格を持つソムリエのイタリアンレストランです。
そのレストランで、サムネイルにある贅沢なワインとそれらに合わせたフルコースをいただきました。

一般庶民の私がこのような贅沢な食事にありつくことが出来たのは、職場での成果に対するご褒美のためでした。

弊社では期末に、その年の最優秀プロジェクトを決める催しがあります。
売上規模や新規性などの観点で全社員での投票によって決まる最優秀プロジェクトに私がリーダーを務めたプロジェクトが選ばれ、その副賞として非日常体験をするための賞金をいただきました。

副賞の賞金で何をするかはチームメンバーで決めるのですが、相応しい非日常体験を探すのに難航していたところ、弊社の理事がお付き合いのあるシェフのレストランを紹介いただきました。

チームの頑張りと理事のおかげで、贅沢すぎるご褒美をいただくことができました。

〇ワインと食事のコンテキストによる深い味わい

都心の一等地にあるイタリアンレストランは、12席しかない小さなお店で、今回は貸切させていただきました。オープンキッチンになっており、シェフとの会話も楽しめる贅沢空間です。

店内

今回は、全12品のコース料理に7種のワインをペアリングで提供いただきました。
非日常体験とうことで、通常のペアリングコースよりもグレードを上げていただきました。メチャクチャ贅沢です。

メニュー
最高級のシャンパーニュ・ラリエで乾杯
エビのカクテルとパッションフルーツのムース
穴子と胡瓜のタルト
マグロをサンチュに包みタコスのようにいただく中東料理
冬瓜とキャビアのクリーミーなソース
ソースを付けていただくフォカッチャ
生青海苔の香りと楽しむ鱧の茶わん蒸し
ホゲットのコンソメスープと米粉の麺
生ハムが乗ったマナガツオ
フォアグラとジロール
黒トリュフ、胸腺肉に負けないシイタケの香りと旨味
口直しのスイカのアイス
熟成牛にパッションフルーツの種のソースと西洋わさび
〆のボロネーゼ。唯一のオリーブオイルを使ったイタリア料理
デザートは優勝カップが乗ったサプライズのティラミス
料理に合わせていただいた7種のワイン

当り前ですが全ての料理もワインもビックリするくらい美味しかったです。
シェフにVIPの方にはどのようなサービスをされるのかを伺ったところ、「最高級のモノを丁寧に伝えて提供することが一番のサービス」と答えて下さいました。

一般庶民の私は、説明いただけなければただ美味しいと思って味わうだけになってしまうところ、シェフからは一品一品どのような食材をどのように調理したのかを、ソムリエからはペアリングワインのブドウの育て方や熟成方法を、そして、どのように合わせていただくとより美味しくいただけるかを丁寧に説明いただきました。

20年熟成させたワインの希少性はなんとなくわかります。
しかし、20年も熟成させるには徹底的な温度管理だけでなくブドウの持つポテンシャルがなければしっかりと熟成されず、ほとんどがダメになってしまうことを教えていただくことで、自然とワインに向き合う気持ちが生まれ普段の食事よりも一層真剣に味わうことができました。

このような手間暇をかけて作られた素材やワインのコンテキスト、その素材の味を活かすシェフの腕前や、その食事に合うワインを選び、その美味しさを伝えてくれるソムリエの腕前というコンテキストが交わり、非常に希少な価値が生まれるということなのかなと、思いを馳せてしまいました。


〇人と人とのコンテキストによって得られる体験

このイタリアンレストランを仮に見つけることが出来たとしても、今回のような体験は出来なかったと思います。

理事がシェフとソムリエと長い付き合いがあるから、今回ご褒美として紹介いただき、ご褒美の背景をお伝えすることで、ご褒美に相応しいサービスを提供いただくことが出来ました。

理事もこのチャンスに、この店に来たいと思った下心があるかもしれませんが、私のような一般庶民にもこのような世界を見せてあげようと思っていただけたことに大変感謝しています。

今回のコースは、イタリアンレストランのコースなのに実はオリーブオイルを使ったイタリア料理は最後のボロネーゼだけです。
ワインも最後の1本だけがイタリアワインで、それ以外はフランス、日本、アメリカのワインでした。

シェフとソムリエが『普通じゃつまらない』と、このようなサプライズコースを用意してくださったのも、一見さんではない理事との関係性があったからと仰っていました。

はじめていただくシェフのコースで、このような贅沢なサービスを提供いただけたのは、理事とシェフ・ソムリエとのこれまでの関係性によるもであり、ここでもコンテキストが価値を生むのだと実感しました。


ということで、職場からのご褒美での非日常体験から、ストーリーの価値はそのストーリーを伝えられてはじめて価値になるというコンテキストの価値を体験出来る非常にありがたい食事会の共有でした。

もはやただの自慢回でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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