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コロナに負けるな!

現在世界中ではコロナによりてんやわんやしています。
それは言わずもがな一般の生活だけでなく経済にも大きな影響を与えています。不要不急の外出をせず、自宅にて生活する人が増えたため、普段お金が落ちているところに落ちにくくなっているからだ。

似たようなことが直近にもありました。
リーマンショックを覚えていますか?
今回は、コロナショックとリーマンショックを重ねて考え、リーマンショックでの成功例から、今回の現象への対応法となるかもしれない。


リーマンショックとは


2008年9月の15日にアメリカの投資銀行である、リーマン・ブラザーズが破綻したことにより、始まった世界的金融危機のことである。
原因の一つとしてサブプライムローン問題というものがあげられる。

そもそもサブプライムローンというものは

・ 借り入れが所得の50パーセント以上ある。
・過去1年間に30日間の延滞を2回以上している。
・過去5年以内に破産したことがある。

と一般的にはローンを組むことが難しい層向けに組まれていたローンのことである。サブプライムローンはこのように甘い審査基準の代わりに、金利を高く設定しているのだが、当時のアメリカでは地価の価値が上がっていて、このローンを組み土地を買う人が多かった。しかし、それもずっとうまくいくわけではなかった。地価が下がってきたのである。地価が下がると土地を持っていても資産が減るのと同じなので住宅を買った人が次々と家を売却し始めたのです。

ここでアメリカの住宅ローンシステムは特殊で、家を手放すと残りのローンは支払わなくていいシステムだったので、これが引き金となりリーマン・ブラザーズは倒産してしまった。

リーマン・ブラザーズが破綻したことでリーマン・ブラザーズに関連する企業への影響であったりアメリカ経済に対する不安を与え、リーマンの株式の価値はなくなり、また市場で回っていたお金がなくなったため、
金の流れが極端に減ってしまい、世界的な金融危機に繋がった。



リーマンショックの影響


リーマンショックにより円高(ドル安)になり日本には以下の点で打撃を受けた。

・リストラの増加
・就職率の低下
・訪日観光客の減少

リーマンショックが起こったことにより、ドルの価値が下がり、円高になってしまった。それにより製造業を筆頭に輸出産業に大打撃がかかったことは言うまでもないだろう。それにより日本においても著しく経済打撃を受けた。経済打撃を受け各社では無駄なコストのカットに進むことになる。
リーマンショックのおかげで節約できるところは節約するという考えに至ったのだろう。しかしながらコストカットの波は人にまで侵食し、アルバイトや派遣社員のような非正規社員の人々から打ち切られ、ついには正規社員にもその波が来た。それにより、2007年の日本の失業率は3.8%でしたが、2009年の失業率は5.1%にまで上がった。

コストカットを行い失業者が増えるということは、新卒入社も難しくなるということです。普通に考えれば当たり前ですが、人を切らなければならない状況の下で人を入れるなんて矛盾していますよね。日本では新卒入社というものにある一定の価値を持っているので、就職留年ということでもう一年学校に残る決断をした人も多かった。

コメント 2020-04-12 145327

このグラフはJNTO(日本政府観光局)の訪日外客数をもとにしたグラフである。

リーマンショック(2008年8月)の影響での外国人観光客が約150万人減少している。つまり、彼らが落とすインバウンドも減少したということで、リーマンショックにより各方面から経済に打撃を与えることとなった。


逆手に成長


不況に陥った際、その不況を逆手に取り成長へと導いた企業もあることはご存じであろうか。
APAホテルをご存じでしょうか。詳細に関しては以下のNOTEを参照してください。

・不況を予測して備える思考
・逆手にとる思考
・ブレない戦略コンセプト
・トップダウンの意思決定

APAホテルでは上に記したことを徹底していたため、不況後大きく成長したのである。
APAホテルは中長期的なコンセプトをしっかり持ち、他社が迷うところをしっかり手を出せる体制にすることで、他社と差別化を図り当時のリーマンショックを逆手に成功した企業である。

ここで重要な点は、不況時でもたとえ好景気時でも、会社としてどうなっていくのかという、中長期的なコンセプト・指針が必要であるということだ。我々は社会という大枠の中で生きているので、安易な考えにはなるが景気が悪い状況の後は景気が良くなるという反面を持ち合わせているのである。
つまり、短期的な指針で計算していては景気というものに左右されるが、長期的な視野を持つことで成功へと導くことは可能である。

ニトリも不況の中成功した企業の一つだ。以下ニトリ似鳥会長の言葉だ。

好況と不況は繰り返します。バブル時は従来比で土地も建物の価格も2倍に上がる。しかし、不況になれば半値になって元に戻る。この法則がわかったので、景気のいい時は投資は半分に控え、逆に不景気になったら投資を2倍にして土地も建物も積極的に取得していく。この繰り返しで、世間とは逆を行くのがセオリーだと考えています。
 1993年に土地バブルが完全にはじけたわけですが、その後、土地も建物も3割から5割も値が下がり、そのタイミングで本州に進出した。それが1993年です。
2008年9月のリーマン・ショック、これは予見していましたし、その備えもしていた。2008年の年明け早々に手持ちの外国債券を全部売却し、5月には取り扱い商品の1000品目で値下げ宣言をした結果、想定を大きく超える規模で売れました。そしてリーマン・ショック以降、3か月おきに波状値下げを実施し、これまたよく売れたんです。
 先を読む秘訣は、次に景気が悪くなるのはいつかを常に調査し続けることに尽きます。景気が悪くなったほうが、当社にとってはチャンスが多い。投資がしやすくなり、優秀な人財も採用できるからです。逆に景気が良い時は好材料が生まれない。
 もちろん、好況であれば多少、業績数字は上がりますが、そういう時は同業他社もみんな上がる。不況下では、さすがにウチも前年比伸び率は鈍化しますが、競争相手は大きく水面下に沈み、場合によっては倒産してしまうこともある。要するに、不況を経るたびに当社は市場占有率がアップしていったのです。

ここに書いてある様に、ニトリはAPAホテルと同じように不況を成功の糧とし、市場占有率を上げてきたということである。

・不況を予測して備える思考
・逆手にとる思考
・ブレない戦略コンセプト
・トップダウンの意思決定

というものをしっかり設定することにより、競合(同業他社)と差別化を図り成功へと持っていくよい例である。


コロナに勝とう!


今回のコロナの影響は前回のリーマンショック以上のものだといわれている。外食産業・レジャーを筆頭に休業を行い軒並み不況に陥っている。
それとは対して、インフラとなっているものは機能を停止せず業務を行い続けている。そしてZOOMのようなアプリケーションは目に見えるように普及した。
コロナによって不況になり悪いイメージばかりだが、その反面目に見えるいい未来が待っていることはご存じであろうか。

それはオリンピックが延期になったということだ。つまり前々から言われているオリンピック後の不況に関して早くから対応ができる上に、日本において言えばオリンピックによるインバウンドでの好景気が待っているのである。
ここで大切になってくることは、

不況のなかどのように成長していくか
好景気に突入した時点でどのような立ち位置にいるのか
オリンピック後の不況にどう対応するのか

以上のような点をしっかり念頭に置き、各社中長期ビジョンから成長していかねばならない。

不況を逆手にとり成長してきた企業はたくさんある。
つまり今がチャンスである。

我慢×成長

今がチャンスです。


これからは、各産業に関しても研究していきたい。

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