株でハートを揺さぶる。感情投資。

株に投資することに対して、
「なんか難しそうで、お金儲けをするためのもの。」
この一点張りで今まで株への投資を自分から遠ざけてきた。

ニュースでよく、日経株価が何とかかんとかって流れているが
お経のように聞こえて、右から左へと流れていった。
おそらく、株に対してこのような考えを持っている人は僕だけじゃないと思う。

しかし、自分にはどこか縁遠い話だと思っていた株を、
「株って、自己表現の1つなのかもしれない。」と思った時
株に対する考え方が自分の中で変わった。


夢や希望を応援する。

ところで皆さんは、「株式会社」がどのように生まれたかご存じだろうか。

世界で初めての株式会社は、イギリスの「東インド会社」という説がある。
コロンブスなど、未開の地を求めてヨーロッパの人々が世界へと足を進めた。
しかし、航海には莫大な資金が必要で成功するかどうかも怪しく、
必ずしも国から支援が出る訳でもなかった。

そのため、資金を集めるために
航海によって得られた成果物を出資してくれた人には分け合う形をとり始めた。
これが現在、株式会社として残っている。

つまり、株とは人々の夢や希望を応援し、その夢に一口のるために生まれたのだ。
最近、普及しているクラウドファンディングも似た形だ。
クラウドファンディングではリターンはお金というよりかは
そのプロジェクトで生まれる製品やサービス、
または手書きのお手紙などプロジェクトによって変わる。

自分の挑戦にお金が必要な時
多くの人から支援(出資)してもらい
そのお金の額に応じて、リターン(配当)がもらえる。

株式にクラウドファンディングも見た目や詳しい仕組みは違うもの同士だが
結局のところ、お互いの情熱をお金で応援し
その応援に応じて、何かしらの報酬や配当がある本質的な仕組みは似ている。

株という自己表現

この気付きから、僕の株へのイメージは変わった。
株の場合は、ひとまず投資をすると
会社の業績や社会の情勢に応じて、その配当はリアルに変動する。
そのため、会社だけでなく、世の中の流れを考えおく必要があるし
投資の結果が生々しく伝わってくる。


だからこそ、自分が何か大事にしている価値観や
「世の中はこれから、〜なるんじゃないか。」
「今の社会は、〜なればもっと良くなるんじゃなか。」

社会と関わりを持つ中で自分の中に生まれる社会に対する見方(社会観)、
自分が信じているもの、希望を感じるもの。
そんなものを世界に届けようとする誰かを応援する、
ある種、自分の答えを証明する1つの手段として
株への投資があるように僕は考えている。

会社を起こす人、ビジネスを立ち上げている人は
自分が社会に伝えたい何かを伝えるために
自分の正義が社会に意味がある、その譲れない想いで会社を起こしている。

自分も共感したり感化されたりした時
その想いが自分の想いと触れ合った時に
会社やビジネスに宿る感情に投資をするのではないのだろうか。


大事なのは、

ビジネスに投資をするのではない。
あるかも分からない未開の大陸の発見に投資をするのではない。

自分を動かす。
人々を動かす。
社会を動かす。その情熱に投資をするのだ。


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