オンラインで福岡屋台支援プロジェクト

前回の記事で、オンライン授業の実施の私なりの課題をあげました。興味のある方はぜひ前回のもご覧ください。

「屋台にエールを!」プロジェクト

さて、6月から本校でも分散登校が始まるが、現在私と生徒であるプロジェクトが進行中である。名付けて「屋台にエールを!」プロジェクト。その最初の成果として、ホームページを立ち上げた。まだ、稼働中のプロジェクトである。

昨年度、日本文化体験という本校の修学旅行で、私が担当したコースは生徒30名弱を連れて福岡県の天神・博多の屋台のフィールドワークを行った。

その後、コロナウイルスが蔓延して、想像通り屋台も開店できなくなり、自粛した結果、経済的な打撃を受けていた。そうした対策として、屋台側はクラウドファンディングを実施している。

屋台の組合は全部で三つある。天神地域を中心とした福岡市移動飲食業組合、中洲・博多を中心とした博多移動飲食業組合、最後に軒数が片手で数えられるほどに減少してしまった長浜移動飲食業組合である。そのため、クラウドファンディングが別々に実施されているのも興味深い。現在は、博多・中洲側がクラウドファンディングに乗り出したところだ。

オンラインでプロジェクトを行う

こうした屋台の状況を少しだけでも良くしたいという思いから、生徒たちとオンラインツールZoomを使って、何をするかから検討してきた。

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Googleのjamboardを使用して、目的から生徒が話し合ってどうするか決めたのだ。オンラインでも全然できる!コロナの時だからこそできたのかもしれない。オンラインでもOutputはできる!

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目的はとてもシンプルで拙いものかもしれないが、修学旅行をきっかけに屋台の問題を自分事にとらえて一歩踏み出すことはそうできることではない。

一歩踏み出すということ

一歩踏み出すことは、大人にも子どもにもハードルが高いのかもしれない。生徒にとっては、「考えたこと」を「行動」に移すのは勇気がいることだろう。行動に移すきっかけとしてメールがあったのかもしれない。

大人は子どもを見くびっている気がする。生徒は自分で学ぶことができる。小学校から「やりたい」ことはたくさんあった。それを「学校という枠」の中でできないという理由で、その「やりたい」を行動に移すことを潰している可能性がある。

生徒は自分で学ぶことができる。VUCAの時代、生徒に必要な力は何でしょうか。教科教育で養うべき力は何でしょうか。

こうした企画に有志で活動している生徒は、関わりの大小あれど「一歩踏み出す」ことができたのだと思う。自分の小さな一歩が社会を少しいい方向に変えるかもしれない。そんな社会とのつながりを途絶えさせたくない。

うちの学校の生徒、私が4年関わっている学年の生徒は自慢できる生徒ばかり。いいことも、辛いことも、面倒なことも共有して伴走していきたい。


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