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コロナショックをどう生き抜くか?

IGPI冨山さんの最新刊「コロナショック・サバイバル」を読了。

前半は、NHKスペシャルやNewsPicksで話していた、経済危機は3つの時間軸で襲ってくる、というもの。
(第1波: ローカル産業の壊滅 ⇒ 第2波 グローバル企業へ波及 ⇒ 第3波 金融恐慌の発生)

後半は、この危機下において、経営リーダーは何をすべきか、どう振る舞うべきか、という内容が書かれています。

これから経済がどうなっていくのか、なぜそうなるのかという基本的なフレームと情報が得られるので、読んでおいて損はないと思います。薄くてさくっと読めますし。
本書にもある通り、どうなるかわからない「未来の当てっこ」をしても仕方ないけれど、これから何が起こりうるか想像力を働かせることは重要だと思います。

でもマジで第3波まで来たら、経済回復はかなり時間がかかってしまうな・・・。
日本の感染状況は、結果的には大きく広がらずに済みましたが、欧米はまだまだ厳しい状況。
それに、今後もこういったケースは起こりうるわけで。
個人として、こういう変化の時代でも継続して働けるように準備しとかないとなあ、と改めて思いました。

あと個人的には、危機下における資金調達の話(デットとエクイティの使い分け)、組織運営面(ラインの一元化によるキャッシュ・バランスの取り方)などは実務としては参考になりました。

【概要】
リーマンショックを超える経済危機は、3つの時間軸で襲ってくる。
第1波 日本のGDP7割を占めるローカル産業の壊滅(飲食、小売、エンタメなど)
第2波 自動車、電機など大企業 グローバル企業へ波及
第3波 金融恐慌の発生

・欧米でもローカル経済圏破綻の打撃が大きい(cf.リーマンは金融圏)
・中国による牽引役が期待できない ・ソルベンシー問題と逆石油ショックが金融危機へ
・破産したくなければ企業は短期PLを本気で捨てよ・手元キャッシュが全て・最悪を想定
・危機におけるリーダーの”べからず集”とは?
・経済のグローバル化傾向は、このまま続くのか?
・企業が、個人が、政府が、コロナショックを生き残る鍵とは?

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