見出し画像

映画「大列車強盗」

きっかけ
ここ2-3年、夕食後に映画を観ることが我が家の楽しみの一つです。この間も、どの映画を観るかで討論したあげく、主人がごり押しに推した「大列車強盗」に決まりました。タイトルからして、古めかしいし、ただやんちゃな荒くれものたちがやらかす騒動の茶番劇かなあと思い、私も息子たちも乗り気ではなかったのですが、1978年版(ショーン・コネリー主演)を観て多いに楽しみました。主人がなぜこの映画を知っていたかというと、、ということで大学時代の思い出を話し始めました。。そこに、瞬発力、柔軟性、創作力が見えました。

ピンチ?+柔軟思考+実行力=予想外の楽しみ             1977年、彼はコーネル大学の新入生でした。偶然、構内のノイエセンターで「映画の夜」というイベントがあると知り、出かけました。多数の生徒たちが集まっていましたが、部屋にはプロジェクターが一つと、映画のフィルムが入った缶をいくつか転がっているだけで、技師はいませんでした。自分を「テックガイ」=「技術にやたら詳しい人」と自認している彼は、とりあえず、プロジェクターを動かし始めました。選んだのは「大列車強盗」(1903年版)無声映画。さて、映像はある、音がない、物足りない、、ならば、音を出せばいいのだ!ということで、自分や、観客も含めて、音響効果を発したのです。銃声、馬のいななき、怒鳴り声、女性の悲鳴、撃たれて倒れた時のドシンという音。。。手作りの映画上映は、好評を博し、大いに楽しんだ新入生たちは、満足して寮に帰ったのでした。

私がこの「映画の夜」の責任者だったら、まず無声映画は選ばないし、選んだとしても、ただ静かにその”無声”を楽しんだと思いますが、それを、自分たちで、音声を付加し、ヤンヤ、ヤンヤと騒ぎたて、皆で作り上げて楽しんだという一体感。彼らの絆もより深まったはず。。この柔軟にして、クリエイトする力、こういう発想がでるようになりたい。。と思った次第です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?