【ドラえもんから学ぶ】 「キャラが活きる」世界とは
こんにちは。
今回は誰でも知っているアニメ『ドラえもん』の中から、
「その役割」と主に関わる人から見る
『キャラが活きるとは、どういう世界か』
を覗いてみたいと思います。
結論としては
『完璧な人間というところに、
人は”興味・面白み”を抱きにくい、
なぜなら、そこに共感が生まれにくいから』
私たちが見ていたいのは、
”それぞれが例えポンコツ”だったとしても
そこを”支え合って生きている姿”であったり、
もっと言うと
「キャラ一人一人の独特の色味だったり伸び代」
の部分を追いかけていきたいか否かで
続きを見たいかどうか判断する、
というお話です。
大前提として
先ず、この物語の構成を考えた
「藤子・F・不二雄さん」は
天才だと思っています。
完璧かどうかはわかりませんが、
メチャメチャ優秀なお方なのだろうと思います。
世の中にはこういった天才や圧倒的な努力家の方も多数
存在していますね。
私はポンコツなので、ポンコツ側からの主張で
話を進めて参ります。
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▼ 登場人物とそのキャラの役割
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▼ ドラえもん(立ち位置:主人公、もしくは”主人公を救う”キャラ)
のび太が困った時に未来のアイテムを使って助けるキャラ
便利なものを未来から持ってくるが、
のび太(頼ってくれる人)がいなかったら
物語は成立しない
▼ のび太(立ち位置:主人公に限りなく近い存在)だが、
作品タイトルを【アニメ『のび太』】にしていたら
多分ヒットしなかった
典型的なダメキャラで愛されキャラ。映画では時々HEROになる。
ジャイアンにいじめられたり、しずかちゃんに怒られたり
失敗するといつもドラえもんのところに泣きながら駆けつけて、そしてドラえもんが助けてくれる。未来の便利なアイテムを引き下げて
▼ ジャイアン(悪役メイン)
主にのび太をいじめることでそのキャラは発揮される。
基本の型は
「最初はのび太をいじめて攻撃」
↓
「のび太泣く」
↓
「ドラえもん降臨」
↓
「ジャイアンの負け」
↓
「K Oした後、仲直り」
↓
「エンディング」
映画では例外なくHEROになることも。
この”勇猛さ”が表に出る時、
私たちは胸が熱くなりこみ上げてくる瞬間がある。
HP とパワーはドラえもんの世界では
一番高いと言えるキャラでしょうか(ギャップが凄い)
※んが、しかし、、、お母ちゃんには弱い
「上には上がいる」。
▼ スネ夫(悪役のサブ)
ジャイアンが主導権を握っている時には
ジャイアンの隣にいて”悪役勢”として引き立てる。
形勢が変わり、ドラえもんのターンになると
掌を返してドラえもんやのび太の”味方にひれ伏す”こともある。
ジャイアンよりも手や口が出るのは早いが、その圧(ダメージ)は薄い
時々のび太とスネ夫はつるんでいる。
▼ しずかちゃん(主人公の想い人であり、ヒロイン)
有力な彼氏候補は『できすぎくん』だが、
できすぎくんは完璧すぎて
あまり印象に残らない。
次の彼氏候補に”大穴の のび太”。
世間は、ここの二人がくっつく”ストーリー”に
期待をしている。(美女と泣き虫メガネ男子)
時々、のび太の潜在能力を爆発的に引き出すキーマンでもある。
ジャイアンとスネ夫には一定の距離を置いてて
永遠の友達以上恋人未満の距離感
主な主役級メンバーは以上の通り。
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▼ ”1人くらい抜けても”成立するのか、”全員必須”か
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この中の誰か欠けたらアニメ【ドラえもん】は成立しなくなるでしょうか。
一人ずつ見ていきます。
・ドラえもん→”のび太を助ける”のに必須
・のび太→”ドラえもん”の力が借りられなければ、毎日、逆転不可能
・ジャイアン→”のび太”をいじめるキャラいなければ、のび太はただの「根暗」
・スネ夫→ジャイアンだけだと、悪の引き立て役の層が弱い。一人よりは二人の方が集団感がわいて、”引き立つ”
伏線の展開もしやすい、ジャイアン側についたり、優勢が変わるとドラえもんの方についたり。『右往左往する(かき混ぜる)キャラ』としても必須。
・しずかちゃん
→「ドラえもんとのび太が生きるゴール設定」
としているキャラ。
もし、ドラえもんの世界に
しずかちゃんが存在しなかったら、
のび太がいじめられて
ドラえもんが便利なアイテムで
一時的に助けるだけの物語で終わる。
しずかちゃんは時々助けられた時に、口にします
「のび太さーん(はあと)」
この瞬間、日本は少しだけキュンとします。
で、だいたいこの後の展開は
のび太が調子に乗ってふり出しに戻る
このサイクルが鉄板ですね。
たどり着けそうで中々たどり着けない
ゴール設定である「しずかちゃん」
彼女はドラえもんの世界で
常に”ナンバーワン”の立ち位置を確立している。
また彼女は”天然”で”鈍感”なところも、魅力的。
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このように、全てが完璧だと
登場キャラクターは一人でいい訳なので
(問題から解決までを一人でやってしまえる)
それだとある意味、単純でつまらない作品になってしまう。
それぞれのキャラクターがお互いを必要としている
「枠(スペース、余白)」があって
それがあることで物語は成立し、
人々はその物語の続きを見たいと思っている。
勿論、ドラえもんのアイテムが
素晴らしいアイデアというだけで
感激させられる回もある。
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▼ 何が言いたいか
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このように、
完璧な存在同士で世界が回っていないところが
”ドラえもん”と”私たちの世界”の共通点。
だから、支えあったり、助けあったり、時には揉めたりするんですね。
これ、おおよその人間関係の普遍的な構造かもしれないですね。
私たちが完璧じゃない理由、完璧を求めなくていい理由として
実はお互いに助け合いのできる【伸び代】・【補い代】があるからであって
それは良くも悪くも個性として受け取りあった方が
人生は面白みを増す、という気づきです。
あなたはドラえもんかのび太か
はたまた、しずかちゃんか
ジャイアンかスネ夫か
と問われれば
いえ、
「あなたはあなたです」と言いたいですが
ドラえもんの続きが気になるように、
私たちの物語の続きも気になる
だから、明日も自分らしく生きてみますか!
なんか複雑でよくわからんかったけど、
とりあえず「私は私のままでええんやな?」
という問いに
「全力でイエーース!」
とお答えしたいという
そんな、お話でした。
お読みいただきありがとうございました。
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