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この社説が気になる(2024.8.3)

前日(2024.8.2)の大きなニュースの一つが、日経平均株価の2千円を超える下落。日銀の政策金利引き上げや米国FRBの利下げ観測などの影響もあろうが、この件に触れたのは読売のみ。円安傾向が進むことに批判的だった各紙が今後どう言及するか、それとも沈黙を決めるか、明日以降を見届けたい。
トヨタへの是正命令には、前日の読売に続いて日経と産経が言及した。
朝日が触れた全国学力調査は今週別の日に読売と産経が触れている。小学生の子供を持つ身として他人事ではない話題。
注目するのは、ふるさと納税に言及した日経の一本。
納税額が1兆円を超え、自治体間の格差拡大(とりわけ都市部での税収減)を問題視している。
仲介サイトの出現で故郷やゆかりのある地域を応援するという本来の目的が薄れているという指摘を過去に聞いたことがある。
人が地方から都市部に流れ、税収も減ってしまう流れを少しでも抑える効果もあるこの制度。私自身はまだ利用していないが、今後の動きにも注目したい。

マーケットの動きに言及した社説
[抜粋]過度な円安・ドル高を是正することは望ましい。しかし、これまで円安をもたらしてきた日米の金利差が縮小するにつれ、想定を超えて円高が進む可能性もある。↓

トヨタへの是正命令に言及した社説
[抜粋]常に現場に潜んでいるはずの矛盾を改善していこうという考えはトヨタの強さの源泉ともいえる。ただ、今回の問題に関しては「どうせまた起きる」と諦めてしまう前に、現場が二度と不正に走らなくて済むような仕組み作りを講じるべきなのではないか。↓

[抜粋]自動車産業は日本経済を牽引(けんいん)する最大の基幹産業だ。相次ぐ不正の発覚が、日本車への信頼失墜につながることは避けなければならない。各社は強い危機感を持って信頼回復に努めてほしい。↓

その他の各紙の社説
[抜粋]鹿児島県警トップの本部長が組織内の不祥事を 隠蔽したと告発されているのに、その疑惑に正面から答えたとは言いがたい。これで県民の信頼が回復できるとは思えない。↓

[抜粋]懸念されるのは、反捕鯨感情の強い欧州の一部で引き渡しに反対する声が上がっていることだ。フランスではマクロン大統領がデンマークに対し、日本に引き渡さないよう求めた。↓

[抜粋]事件発覚までの半年間には、4月に岸田文雄首相の訪米、6月に沖縄県議選があった。政治・外交日程に影響が出ることを恐れ、隠蔽(いんぺい)が図られたのではないかとの指摘が出ている。↓

[抜粋]残業時間に法定上限を設けた働き方改革関連法やパワハラ防止法の制定、企業のストレスチェック実施義務化など、国も対策を講じてきた。だが、思うような成果は出ていない。働き手の健康を第一に考えた取り組みが求められる。↓

[抜粋]独裁色を強めるマドゥロ氏は選挙前から、自分が敗北すれば「血の海」になると牽制(けんせい)していた。野党連合の有力指導者の候補資格を剥奪(はくだつ)するなど、およそ公正な選挙プロセスではなかった。↓

[抜粋]今回の調査では、受けてきた授業が、「個別最適な学びでも協働的な学びでもない」「ICTを上手に活用できていない」と考える子は、全教科の正答率が低調だった。教育格差を埋めるための施策が、別の形の格差を生みつつある可能性がある。↓


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