小春日

ものづくりを縁の下で支える仕事をしています。 歌うこと、食べること、飲むことが好きです…

小春日

ものづくりを縁の下で支える仕事をしています。 歌うこと、食べること、飲むことが好きです。 ビールが大好きで、別のSNSでは、飲んだビールの投稿に反響が大きいです。 ここでは、全国に発行されている大手新聞の社説の読み比べを中心に日々感じたことなどを書き留めていきます。

最近の記事

この社説が気になる(2024.9.21)

今日の気になる社説 複数紙が触れる話題が3つ並んだ。 一つは大谷さんの50-50(50本塁打、50盗塁)達成。読売と産経が触れた。この偉業を支えた存在として、産経はこれまでに大谷さんが所属した球団の度量を挙げた。達成した試合では6安打2盗塁3本塁打を記録した。普通なら途中から敬遠されそうなところを勝負に挑んだ試合相手のマーリンズにも敬意を表したい。 二つ目は、日銀の金融政策決定会合。こちらには日経と朝日が触れている。 積極的な情報発信と的確な政策判断を、と説いている。この

    • この社説が気になる(2024.9.20)

      今日の気になる社説 中国で痛ましい事件が起きた。 9月18日に日本人学校に登校中の男児が襲われ、命を失った。 この事件に5紙すべてが触れた。 事件への対応や他国から来て中国に住む人への安全配慮などへの懸念を示しているのは共通している。 そのうえで、読売は今後の日中関係を揺るがすと述べ、産経は日本政府の対応が不十分と訴える。日経にもそのニュアンスがあった。 朝日と毎日は、今後の安全確保のために両国が協力し合うべきと結んでいる。中国指導部への抗議の論調では終わらせない一定の配慮

      • この社説が気になる(2024.9.19)

        今日の気になる社説 5紙10本の社説の中に、話題の重なりがあったのは2つ。 一つは、都市圏を中心に地価が上昇していることへの言及。読売と日経が触れた。読売は、「金利ある世界」になる中で不動産市場を冷やすのでは、と書くが、完全に他人事に語っている。「金融の正常化」と称してその金利ある世界にもどす論調を繰り返してきたのは同紙だけではなくほぼすべての新聞社。金利が上昇すれば起こるリスクは既に承知のはずなのに、今頃になって、しかも自分たちのこれまでの報道を棚に上げて言及する態度に呆

        • この社説が気になる(2024.9.18)

          今日の気になる社説 5紙10本の社説。今日は話題の重なりが2点見られた。 ひとつは、自民党の総裁選で言及された個別政策に関連した話題。3紙が触れた。日経が解雇規制について丁寧な議論を求めれば、毎日は選択的夫婦別姓について反対意見への問題提起をする。 朝日は財政健全性を求める発言。政権のやることに牙は向いても財務省には援護射撃をするのだろうか。 もう一つは、真田広之さんが主演し、制作にも携わった時代劇ドラマが、米国でエミー賞を受賞したニュース。こちらに読売・産経・日経が言及

        この社説が気になる(2024.9.21)

          この社説が気になる(2024.9.17)

          朝日が1本のみの掲載で、5紙9本の社説。 朝日は、2本分の字数を割いていないのに1本のみの掲載となる日が時々ある。他紙にはない傾向である。 今日の気になる社説 内容に重なりがなく、国内外の色々な話題への言及があった。 注目するのは、若い世代が起こしたCO2削減を求める訴訟に言及した朝日の一本。 全国の15~29歳の16人が、火力発電を展開するJERAなど10社に対し、国債目標に整合する形での二酸化炭素排出削減を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。 国内での訴訟はこれが初め

          この社説が気になる(2024.9.17)

          この社説が気になる(2024.9.16)

          今日の気になる社説 自民党党首選における発言に、毎日が批判の筆をとった。前日に候補者の討論会へ言及したのに引き続きである。政治家の発言に関しては、文脈全体を無視してインパクトのある言葉だけ切り取られている可能性もある。当該候補者の発言を読み返して(または聞き返して)自分の意見を持ちたい。 きょうは敬老の日。このことに触れた読売、朝日、産経3紙の社説に注目する。 祝日への言及。産経はこまめに実施しているが、読売や朝日が触れるのは珍しい。 誰でも社会の支え手になれるよう、

          この社説が気になる(2024.9.16)

          この社説が気になる(2024.9.15)

          朝日が1本のみの掲載で、5紙9本の社説が並んだ。 今日の気になる社説 自民党総裁選立候補者の討論会に、朝日を除く4紙が触れた。 各紙の視点の違いに注目しながら目を通したい。 朝日が言及しなかったのは、後日に廻すためか、それとも同時に代表選が行われている立憲民主党との言及機会にバランスをとったためか。 注目するのは、カスタマーハラスメントに対する法整備に言及した毎日の一本。 被害を受けた企業が、通常業務への悪影響や労働者の意欲低下が生じていることを背景に、従業員を守る措置

          この社説が気になる(2024.9.15)

          この社説が気になる(2024.9.14)

          今日の気になる社説 多様な話題が並んだ。話題の重なりは、東大の授業料値上げについて朝日と毎日が触れたのみであった。 先進国の中で高等教育に対する公的支出が低いことを理由に、支出を増やすべきと説く。財政規律を訴える新聞各紙。一方でのこの主張。どこの支出を抑え、どこの支出を増やせと論じるか、各紙の見方を追っていこうと思う。 産経は兵庫県知事に身を退けと訴える。報道されている知事自身の行動を見ているともっともだと感じるが、この問題が知事の辞職で幕引きになるか、というと、それも疑

          この社説が気になる(2024.9.14)

          この社説が気になる(2024.9.13)

          今日の気になる社説 読売と産経が1本のみで5紙8本の社説。 各紙が共通で触れたのが、前日に告示された自民党総裁選。今日はここに注目する。 この国が抱えている課題を列挙し、各候補への政治理念や国家観表明を訴える読売。ここが一番中立に近い。 日経と産経は、近い立場ながら自らの考えを忍ばせている。 日経は「金利ある世界」「財政規律」の点を忘れない。産経は、夫婦別姓への強い反対意見を表明している。 朝日と毎日は、解決に至っていない政治とカネの問題を前面に出している。産経も終盤で

          この社説が気になる(2024.9.13)

          この社説が気になる(2024.9.12)

          5紙10本の社説。 重なりがあったのは、米大統領選の候補者による討論会。朝日を除く4紙が触れた。 読売は、討論の模様から、どちらが指導者としてふさわしいか落ち着いて判断できる材料になったと肯定的に受け止めている。 一方、ほかの三紙は政策に関する議論を尽くしたと言い難い、と批判的な見方。この違いを味わいながら読み比べたい。 注目するのは、JR九州の子会社が起こした、高速船運航での隠蔽問題に言及した朝日の一本。社説以外のニュース記事をすべて読んでいるわけではないが、スクープの印

          この社説が気になる(2024.9.12)

          この社説が気になる(2024.9.11)

          今日の気になる社説 前日の朝日と毎日に続き、長崎での「被爆体験者」への被爆者健康手帳の交付を求めた訴訟に読売と日経が触れた。 先日毎日が言及した際に注目した、着床前診断の拡大については、朝日が二本分の字数で言及した。適用拡大に慎重な点は毎日と同じ。生殖医療と生命倫理の検討を所管する公の機関の設置が必要、との日本学術会議からの提言を引用している点にも目が留まった。 注目するのは、教科書のデジタル化に警鐘を鳴らす読売の一本。 文部科学省がデジタル教科書の利用を推進する中央審

          この社説が気になる(2024.9.11)

          この社説が気になる(2024.9.10)

          今日の気になる社説 産経が1本のみの掲載で、5紙9本の社説。 話題に重なりがあったのは2つ。 ひとつは、先日閉幕したパリパラリンピック。読売と産経が言及した。 産経が、日本への誘致を、と前のめりで筆を進めているのに対し、読売は、パラリンピック以外の期間でのパラ競技へ関心を、と書いた。もともとスポーツ面ではなく社会面で採り上げた過去のある新聞社。自らの力の入れどころとしてほしい。 もうひとつは、長崎での被爆者健康手帳の交付を求める裁判。朝日と毎日が言及している。今日はこれ

          この社説が気になる(2024.9.10)

          この社説が気になる(2024.9.8)

          おことわり 明日(2024.9.9)は朝刊が休みになるため、投稿も休みます。 今日の気になる社説 自民党総裁選ばかりが話題になる一方で、野党第一党の立憲民主党の代表選挙が告示され、4人が立候補した。このことに5紙すべてが触れた。 産経が、表題のつけかたからして批判的である。日頃、コラム「産経抄」などでも同党に批判的な文章を載せているスタンスがそのまま出ている。他紙との書きぶりの違いに注目して読み比べたい。 いずれにしても、政権を託せる政策と体制を整えられるかを見届けたい。

          この社説が気になる(2024.9.8)

          この社説が気になる(2024.9.7)

          5紙10本の社説の中で、複数紙が採り上げた話題が2つあった。 ひとつは、岸田首相の韓国訪問。読売、産経、日経が触れた。 読売と日経が、後戻りしない外交を、と書く。産経も同じ考えを持っているだろうが、韓国側に後戻りしかねない要因がある、という懸念を示している。韓国、とりわけ反日の姿勢を持つ言動への拝領が大きい印象がある毎日がどう採り上げるか、注目したい。 もうひとつは、自民党総裁選。そちらは読売と朝日が触れた。 読売が立候補に名乗りを上げた方が挙げた政策に注目しているのに対

          この社説が気になる(2024.9.7)

          この社説が気になる(2024.9.6)

          5紙10本の社説。 重なりのない内容だが、毎日が触れた関東大震災における朝鮮人虐殺のように、これまでに他紙が触れた話題への言及もある。 毎日はもう一本で防衛予算の概算要求が過去最大になったことを批判した。自衛隊に起こる様々な問題を背景に、綱紀粛正や体質改善が先、とする思いも理解できるが、安全保障上のリスクへの備えも先送りできない。 注目するのは、NHK国際放送での中国人外部スタッフの発言に言及した朝日の一本。 尖閣諸島の問題、南京大虐殺の問題、ともに十分に吟味して伝える

          この社説が気になる(2024.9.6)

          この社説が気になる(2024.9.5)

          5紙10本の社説。 話題の重なりがあったのは、国際司法裁判所から逮捕状が出ている露大統領を、加盟国がモンゴルが招待し、逮捕もしなかったことに読売と産経が言及した一点である。 毎日が、立候補者が増えた自民党総裁選に触れたが「政治とカネの問題」の追及に終始している。 注目するのは、公職選挙法の改正に言及した読売の一本。 7月の東京都知事選で起こったことに今更触れるのか、との疑問を一瞬持ったが、自民と立憲のトップが選挙を迎えている今、その後に衆院選が行われる可能性も生じてきた

          この社説が気になる(2024.9.5)