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傷ついた心のケア エッシャーの思想

こんにちは。
M.C.エッシャーの著書、
『無限を求めて』を読み終わりました。

魚が途中から鳥になったり、
階段を昇っていた人が、
気づけば下っていたり。

そんな不思議な作品を数多く残している
エッシャーが自作について語っています。

版画の作成について
語ってはいますが、
やはり、
心理的にもとても興味深い内容が、
たくさん書かれていました。

人は、
追い詰められた時ほど
白か黒かと
二極化させて物を捉えてしまう
傾向が強くなります。

健康か病気か、
正常か異常か、
虐待かしつけか…。
誰かが外側からただ分類しても
虚しいことなのに、
線引きしようとします。
何故でしょうね。

エッシャーの言葉です。

「線を引く行為…
その線の両側で
同時にかたちが生まれます。
しかし、
人間の心は同時に二つのことを
扱えないので、
一方から他方へと素早く、
しかも何度もジャンプを
続けなければならないのです。
この魅力的な困難さを
克服したいという願望こそ、
おそらく私が
この領域で
活動を続けてきた理由なのでしょう」

『無限を求めて』

私は今月末、
大きな精神科病院を退職し、
こはる心理カウンセリング室の
仕事を本格的にスタートします。

傷ついた心のケアを
もっと身近に。
そして、
必要な場合は医療につなげて。

心のケアに限りを設けず、
相談活動に取り組んでみたい
と思っています。
どうぞよろしくお願いします。

(20190620記載)

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