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コラージュ療法 自由な表現

コラージュ療法学会に参加しました。
感じたことを
残しておきたいと思いつつ、
時間が経ってしまいました。
しばらく経った今でも、
ヤネック・デュボスキー先生の
「心とアート」についてのご講義が
とても印象に残っています。

明快さやスピードが
求められやすい世の中ですが、
先生のご講義というか、
ジェスチャーも含めた
パフォーマンスからは、
想像する楽しさや喜びが
あふれていました。
まさに、
プレイフルな姿でした。

特に印象的だったのが、
司会の先生とのやり取りです。
「コラージュ療法とプレイセラピーの違いは?」
「コラージュに取り入れる素材として適したものは?」
「また、ふさわしくない素材は?」
などなど、
普段コラージュをやっていたら気になる
具体的な疑問点を
投げかけてくださいました。

そのような質問への返答が、
禅問答というか、
まさにプレイフル!

AかBかと
言葉上は問われているけれども、
本当に求めている答えは
Aだ、Bだと、
判定されることではないはず。

そうなんです…。
ヤネック先生は、
一人の子どものことを話しだしました。

ある日、
絵を描くのかと思っていた子どもが、
画用紙の縁を折り、
紙のトレイを作ったことがあったそうです。
そこに水を溜めて、
絵の具を垂らしたことがあったんですよと、
実際に紙を折って、
水や絵の具を垂らす真似をしながら、
お話ししてくださいました。

そして、
「コラージュ療法とプレイセラピーと
何が違うのでしょうか?」
とフロアに質問を投げかえしました。

そうだった、そうだった!
何が大切かって、
枠にとらわれず
自由な表現をできる場を
作れているかどうかということが
大切じゃないかと、私は気づかされました。

これは、
プレイセラピーだけでなく、
どのようなセラピーでも
大切なこと。
私の心理臨床のはじまりは、
プレイセラピーです。
この魅力的な関わりを
これからも
私は大切にしたいです。


この写真は豊田市美術館で開催されているクリムト展の入り口で撮りました

(20190828記載)

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